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勇者指令ダグオンA's

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第十四話 太陽の力

「くっそ!!ダグオンめ!!」

巨漢の男が壁に八つ当たりしている。

「けっ・・・宇宙警備隊だけじゃなく宇宙警察機構まで動き出すとはな」

細身の男が言った。男はダグウィザーのフルパワースラッシュの映像を見ていた。

「おいジャンゴ。究極のロボットを作れあれに対抗できるだけのな」

「ふん!貴様に言われんでも分かってるわい!!」

ジャンゴと呼ばれた科学者は早速ロボットの作成に取り掛かった。

「ファイバードたちより先にこのダグオンとか言う奴らを血祭りに上げるとするか」

「だが、どうやっておびき出す?」

「ふん簡単なことよ」

細身の男シュラは笑った。

第十四話 太陽の力

「でなんで俺だけ行き過ぎたのよ!!」

一人町でたたずんでいる力。北斗の時空移動が開始されたが、何故か途中で北斗たちと別れてしまった。降ってきた新聞を見るとそこは力の時代より3年後の時代だった。因みにちゃんとビークルはある。

「はぁどうしよう・・・」

北斗が居ないため時空移動が出来ない。途方にくれている力の前に。いきなり両腕に手錠が投げつけられ拘束されてしまった。

「このワッパ捌き・・・」

「くぅおら~南力!!」

「そしてこの声は!」

力が振り向くとそこには良く知っている顔があった。

「佐津田のおっちゃん!」

「貴様!何しに戻ってきた!!また暴力事件か!?成人にもなって」

(あっそっか。3年たってるから俺もう21なんだ。それにして3年後俺は一体どこ行った?)

などと思っていると。

「佐津田刑事!!」

「おう!ティアナ!!今天野よりも凶悪な犯罪者を捕まえたところだ!!」

オレンジの髪のツインテールの女性警官が現れた。

「誰?このカワイ子ちゃん?おっちゃんの彼女?(今時こんな言い回しをする人は居ません)」

「俺の部下だ!!」

その瞬間。ウルウルお目目になる力。

「な!なんだ!?」

「いや~おらあ嬉しくってね~仕事一筋のおっちゃんにこんな可愛い彼女できるなんて」

「ち!違う!俺とティアナは別に!そんな関係じゃ!!!」

「またまた照れんでもいいがね~」

「き!貴様警官侮辱罪で逮捕する!!!」

「もうワッパはめてるでしょ!!」

因みにティアナは先ほどから赤面している。その時。

チュドーン!!

巨大な怪物が現れた。

「なんじゃあれ?」

「くそ!!いくぞティアナ!!」

「は!はい!!」

佐津田刑事とティアナはパトカーで現場に急行しようとするが。パトカーが消えていた。

「な!貴様南力!!俺のパトカーをどこにやった!!!!?」

「んな手にワッパはめられて出来るわけねっっだろ!!」

その時力はビルの屋上に気配を感じた。

「おっちゃんまた今度!!」

「逃がさんぞ!!」

「避難誘導しろよ!!」


その頃

『バトルアップ!!チェンジ!ガードスター!!』

一台のパトカーがロボットに変形した。

『ドライアスの手先め!ここで何をしている!?』

(ドライアス?)

力は知らない単語を耳にした。

(57年前は暗黒大帝ルシファーに狙われて、5年前にはガイスターが来て、俺にとっての現代は宇宙人が侵略に来てて3年後はドライアスかよ・・・どんだけ狙われてんだ地球!!)

ガードスターが現れたと同時に巨大な怪物は消えてしまった。

『な!』

突然の事でガードスターは驚いている。


その一方でシュラが居た。

「ち。当てが外れたぜ」

「帰るはちと早いんじゃないかい?」

帰ろうとしたシュラの前に立ちはだかった力。

「小僧。貴様何者だ?」

「そういうてめえは何者だ?」

嫌な予感がする力は喧嘩の構えを取り臨戦態勢に入った。

「まあいい。見られたからには死んでもらう」

シュラがテシターをつれて襲い掛かってきた。

「てえありゃ!!!」

力はテシターの首を足で絡めとり遠心力を利用して投げ飛ばした。

「これでてめえが善良な一般市民じゃないってことはわかったな」

「しゃらくさい!!」

シュラの攻撃に力はダグコマンダーを起動させようとするが手錠がはめられているため起動できない。

「戦術的離脱!!」

力はビルから飛び降りた。シュラも力を追う。


「ケンタ兄ちゃんお買い物終わった?」

「うん!欲しかった漫画手に入ったし」

少年ケンタとヴィヴィオが平和に町を歩いているときだった。

ドサ!!

ケンタとヴィヴィオの前に誰か振ってきた。

「うわ!なに!?」

「なんなの?」

パニックになっているケンタとヴィヴィオ。それもそのはず目の前に現れたのは手錠をはめられた男、南力だった。

「逃がすか!」

力を追ってシュラが現れる。

「ど!ドライアス!!」

ケンタがシュラを見てそう言った。

「お前ファイバードの・・・ちょうど良いお前を探してたんだ」

シュラの目的はケンタとヴィヴィオだった。その目的を知ってこの男が黙ってるはずが無い。

「なるほどね・・・手の込んだ芝居したわけだブレイブエラゴ!!」

力がダグコマンダーでブレイブエラゴをコールするとブレイブエラゴがシュラを跳ね飛ばし現れた。

「ぐあああ!!!」

シュラが吹き飛ばされたと同時にブレイブエラゴに乗り込む力。

「ボウズ!嬢ちゃん!乗れ!!!」

「「は・はい!!」」

力の剣幕でブレイブエラゴに乗り込むケンタとヴィヴィオ。そしてその場を撤退した。


近くの公園にて。

「悪かったな。巻き込んじゃって」

「うううん!ドライアスの手先に挑むなんてミラクルすげえじゃん」

「おじちゃん凄い」

「ああ。ありがとうな」

「ところでおじさん誰?」

「名乗るほどのもんじゃないそれじゃあ」

力が去っていくとヴィヴィオ付いてきてしまった。

「ちょっとヴィヴィオ!!駄目だって」

「そうだぞ。知らないおじちゃんに付いて入っちゃいけないって母ちゃんに教わらなかったか?」

「けど正義の心の持ち主には付いていっても良いって言ってたよ」

「どういう教育してんだ」

「それにおじちゃん困ってそうだし」

力の災難をヴィヴィオは見抜いていた。

「おじちゃん話してよ」

純情無垢な子供の質問に答える力。

「へぇ~3年前から来たんだ」

「まぁ無理に信じろとは言わないが」

「ふ~ん。タイムマシンならじいちゃん家にあるよ」

「え?本当?」

「うん・・・けど本当に帰れるかどうかわかんないよ・・・じいちゃんの発明だし・・・」

「俺はやらないで後悔するよりやって後悔する!!」

と言う訳で力は天野平和研究所に行く事になった。



「くっそ~南力のやつどこに行った!?」

「佐津田刑事・・・何もしてないのに手錠をはめるなんてやりすぎでは」

「ティアナ!お前はあいつの恐ろしさが分かっていない!!奴は天野以上の極悪人!もしくはドライアス以上の脅威だ!!」

佐津田刑事はティアナに力の今までの日ごろの行いを話し始めた。

(なんか似たような人をどっか聞いた事があるような・・・・)

ティアナの脳裏に獣魔導師の姿がよぎった。


「お邪魔しま~す」

天野平和研究所にたどり着いた力たちを出迎えたのはウェンディだった。ウェンディは力の姿を見てこう言った。

「ケンタ!ヴィヴィオ!駄目じゃないッスか!!犯罪者連れてきちゃ!!」

手錠をかけられている力に反論の余地は無い。

「違うよ。これ佐津田刑事にはめられたんだって」

その言葉で納得するウェンディ。

「こんにちは」

「あっ!火鳥兄ちゃん!!」

「パパ!」

ケンタとヴィヴィオが火鳥と呼ばれた人物に抱きついた。

(この人がヴィヴィオの親父さんか・・・幸せそうな顔してるな)

ちょっと羨ましい力。そして火鳥の手によって力の手錠は外された。

「そうでしたか・・・3年前から」

「ええ。タイムマシンがあると聞いたんですが」

その時力のお腹が盛大に鳴った。

「お腹が減ったんですか?」

「ええまぁ。時間的に昨日から何も食べて無くて・・・」

「そうでしたか・・・今ハルカは買物に行っちゃったし・・・僕の料理で宜しかったら作りますけど」

「あ!ありがとうございます!!」

まさに地獄に仏の力だが何故か周りの人間の顔が青くなっている。

数分後

「出来ましたよ」

火鳥特性ごった煮が完成した。

「おお!うまそう!いったたぎま~す!!」

思いっきりがつがつ食べ始める力。周りの人間の顔が青ざめているが

「うまい!!!」

その瞬間全員がコケた。

「そうですか。栄養の配合をきちんとして正解でした」

「おお!身体に栄養が満ち溢れてくる!!うまい!本当にうまい!!!」

普段の食生活が食生活だからなのか己の得な体質のおかげなのか火鳥の料理を平らげる力。

「ふう!食うた食うた」

幸せそうな顔している力。因みに火鳥特性定食を10食以上平らげていた。

「火鳥兄ちゃんの料理おかわりするなんて只者じゃないかも・・・」

ケンタは内心そう思っていた。

そして火鳥達が何やら奥に入っていった。一人になってしまった力。そこにヴィヴィオが来た。

「おじちゃんどうしたの?」

「ん?3年後ってそんなに変わんないと思ってたけど。地球のピンチには変わりないなと思ってさ」

力の言葉に難しい顔をするヴィヴィオ。

「ん?ヴィヴィオ。何持ってんだ?」

「ケンタ兄ちゃんと同じヘルメット」

ヘルメットをかぶって遊んでいるヴィヴィオ。

すると火鳥が奥から出てきた。

「すみませんちょっと私用が出来てしまいましてもう少しだけミラクルタイムマシンの起動を待ってもらえないでしょうか?」

「はい。じゃあそれまで3年後の世界でも見物してましょうかね」

そう言って力がブレイブエラゴに乗り込むとヴィヴィオがヘルメットをつけたまま助手席に乗り込んだ。

「こら!乗っちゃ駄目だろう!」

「だっておじちゃんこの町の事知らないでしょ!パパから良いよって言われたもん」

「私たちも付き合おう」

ノーヴェやウェンディも乗り込んだ。そのまま観光している一同公園でアイスクリームを食べているときだった。

「逃げろ!!」

力が見上げたその先にはシュラ居た。シュラがテシターを力達に向かわせる。

「やろ!!」

テシターの攻撃を捌く力に唖然としているノーヴェとウェンディ。

「この人・・・人間ですか?」

すると一瞬の隙を付かれ羽交い絞めにされてしまった。

「しまった!!」

「きゃあ!」

力達がテシターに拘束されている間にヴィヴィオがシュラの手に落ちてしまった。

「てめえ!!その子を放せ!!」

「生憎この娘には餌になってもらわなければならんこれをファイバードたちに渡せ!!」

「なに!」

シュラは文を投げつけてきた。

「これは?」

「待ってるぞ・・・」

「おじちゃあああん!!」

ヴィヴィオの叫びとともにロボットが現れシュラは去っていった。力が文を見ると文にはこう書かれていた。

『娘を返してほしければダグオンを連れて来い』

力は紙を握りつぶすとブレイブエラゴに乗り込んだ。

(俺のせいだ!!俺のせいでヴィヴィオが)

力の頭に怒りがあふれてきた。

「こんにちは~」

天野平和研究所を訪れたシャマルに慌てふためく一同。

「大変ッス!!」

「どうしたの?」

ウェンディはシャマルに事の次第を話した。

「今みんなが必死に探してるんスけど」

「一応聞いとくけどその人どういう格好してた?」

「えっと青いジャンパーにボサボサの髪で腕にビスターみたいな物付けてたっス!!」

「なら大丈夫か」

シャマルは椅子に座ると呑気にお茶を啜りだした。

「ちょっとシャマル先生!!ヴィヴィオがさらわれて変な男が飛び出して行っちゃったんスよ。はやくこの間のダグオンを探さないと」

「ああ、大丈夫。それにしてもドライアスも災難ね~一番怒らせちゃいけない人怒らせたから」

「シャマル先生」

「巻き添えになりたいなら行きなさい。止めないから」

シャマルの言葉にぞっとするウェンディ。

「もしもし管理局ですか?早々で申し訳ないんですけど病院の手配してもらって良いですか?数は10違う20件くらいお願いします」

そう言ってシャマルは通信端末を切った。

「ふう明日から大変だ」

一方、力はブレイブエラゴで指定されたポイントまで来た。

「ここか」

力はブレイブエラゴから降りるとシュラの元に向かった。

「・・・小僧?」

力の姿に気づいたシュラは人質にしているヴィヴィオを盾に取った。

「おじちゃん!」

「よう。元気か~」

ヴィヴィオの言葉にいけしゃあしゃあと答える力。

「小僧・・・貴様に用はない・・・ダグオンはどうした?」

「俺だよ・・・」

「小僧が何をほざく・・・証拠でもあるのか?」

力は自分に装着されているダグコマンダーを見せ付けた。

「これで文句ないよな・・・・」

「ちっ!ダグオンはもう一人居やがったのかよ!!」

「ああ~もう一人のダグオンに用があったの?・・・俺が相手じゃ不満なのか?」

飄々とした力の態度が気に食わないシュラだがその時。

「そこまでだ!!」

なんとレジアスが自分の部下を率いて力を取り囲んだ。

「・・・この小僧がダグオンか?」

「ああ二人目だがな」

力は状況を理解した。

「なるほど。管理局の悪い人は悪の宇宙人さんともツルんでるってこと?」

「貴様!!」

そしてシュラの合図にテシター達が力を取り囲んだ。武装局員と合わせると数が多い。力がダグコマンダーを起動させようとした瞬間。

「おっと動くな」

シュラがヴィヴィオの首筋に刃が向けられた。

「貴様が変身したらこのガキの命は無い」

「そうだ!こいつらは管理局の精鋭だ!!貴様を倒し!!かんりきょバキゴキドス!!

突如吹っ飛ばされるテシターと武装局員。

その前では完全にぶち切れた力が

「口上が長すぎんだよ・・・ガタガタぬかしてねえでかかって着たらどうだ!!」

次々と殴り飛ばされる、テシターや武装局員。レジアスはビクついていた。かつて似たような生物を目の当たりにしたからかもしれない。シュラも驚いている。

「き!貴様!こっちには人質が」

「お前言ったよな。俺が変身したら危害を加えるってな。だったら簡単なことだ。この雑魚倒してその子を助けて変身して殴る!!」

「おじちゃん・・・」

半泣きになっているヴィヴィオ。

「貴様!なぜ!!?」

「目の前で泣かされてるガキ助けんのも俺の役目なんだよ!」

力は片っ端から武装局員の間接をへし折り、テシターを殴り壊した。徐々に減っていく武装局員とテシター。

「・・・小僧が調子に乗るな!!」

レジアスが力に襲い掛かったその時。力はレジアスの間接に組み付いた。

「なに!?」

「ヴィヴィオ!目を瞑れ!」

「!!」

力の咄嗟の叫びにヴィヴィオは目を閉じた。その瞬間鈍い音がした。

「ぎゃあああああああああああああ!!!」

レジアスの腕が初体験の方向に曲がっていた。

「お前はこれだけじゃ終わらせねえ!!」

力はそのまま小手返しで間接をへし折りそのまま腕ひしぎ十字固めで関節をへし折った。

「うが!うぎゃ!!」

「ぎゃあぎゃあ騒ぐな!!痛いうちは生きてんだよ!!」

そのまま力はレジアスを蹴り飛ばした。

(あの化け物と同じだ!!)

レジアスはそれだけ言い残すと気を失った。その瞬間くもの巣をついたように撤退する武装局員。

「精鋭が聞いて呆れるあとはてめえだけだぜ?」

「その大見得。この数相手にどうする?たった一人でな」

シュラが合図するとまたしてもテシターの群れが現れた。

「数なんて関係ないね。例え相手が100人だろうが200人だろうが戦ってやるよ!!!」

力は襲い掛かってきたテシターをひたすら殴り倒していった。

(馬鹿な・・・たかだかガキ一人のために)

力はそのままテシターを駆け上がりシュラに飛び掛った。

「ちい!!」

「きゃ!」

シュラはヴィヴィオを放すと力を迎え撃つ体制に入った。

「ヴィヴィオ!走れ!!」

「うん!!」

ヴィヴィオが安全なポジションについた瞬間。

「トライダグオン!!」

ダグコマンダーを起動させ、力にダグテクターが構築されていく。

「ブレイブリキ!!」

力はそのままシュラに蹴りかかった。それを受け止めるシュラ。

「しゃらくさい!!」

力とシュラは距離を置いた。

「お前にこの拳が受けられるか?」

シュラがカンフー映画のような構えに入った。

「へ・・・構えだけで勝負は決まらねえ!!」

力も自分の喧嘩の構えに入った。

「あちゃー!!」

シュラの拳が入りそうになった瞬間力は攻撃を捌いた。

「なに!?」

「拳法ならギンちゃんのほうが強い!!」

力の拳が溝に入る。

「ぐはああ!!」

悶絶するシュラ。

「ブレイブライオアタァァァック!!!」

力の必殺技がクリーンヒットした。

「くそ調子に乗りやがって!!」

シュラがロボットに乗り換えた。

『死ね!!』

ロボットから光線が発射されると力はブレイブエラゴに乗り込んみヴィヴィオの前に止めた。

「乗れ!!」

力に言われるままヴィヴィオはそのままブレイブエラゴの乗り込んだ。

「しっかり掴まってろ!!」

ブレイブエラゴを急発進させる力。だがシュラのロボットはブレイブエラゴを逃がさない。

『食らえ!!』

ロボットのビームがブレイブエラゴを襲うが力は回避する。

(くっそ!どうすれば)

力にあるアイディアが閃いた。

「あいつと同じことはやりたくなかったけど!ヴィヴィオ!ロボットに乗ってみるきある?」

「え?」

「融合合体!」

ヴィヴィオを乗せたままブレイブエラゴが人型に変形し力と一体化した。瞳が淡い緑に光る。

『ダグ!ブレイブ!』

ダグブレイブになった瞬間ヴィヴィオは体内のコックピットのような場所まで転送された。

「おじちゃんここは?」

『話は後!』

シュラのロボットは向かってきた。待ち構えるダグブレイブ。

『変形したところで貴様を血祭りに上げるだけだ!!』

するとシュラの乗っているロボットが人型に変形した。

『さあ!はじめようか!!』

『先手必勝!!ブレイブバーン!!』

ダグブレイブの胸から光線が発射されるがロボットには効いていない。

『なに?』

『馬鹿めこのロボットは今までのとは出来が違うんだよ!!』

『だったら!!ブレイブマグナム!!』

ダグブレイブがブレイブマグナムを構えるとエネルギーがチャージされていた。

『フルチャージシュート!!』

ダグブレイブのフルチャージシュートが炸裂するが出力不足のようだ。

『くそ!』

『食らえ!!』

シュラからビームのシャワーが浴びせられる。

『ぐああ!』

「きゃああああ!!」

ヴィヴィオの叫び声にダグブレイブはコックピットを守って防戦した。

(くっそ!合体さえ出来れば)

攻撃が早過ぎる為合体の隙が出来ないその時。

『そこまでだ!!』

ダグブレイブが空を見上げると黒い飛行機が飛んできた。飛行機は五体のロボットになった。

『フォームアップ!』

黒いロボットを中心に五体のロボットが合体していく。

『五体合体!サンダーバロン!!』

サンダーバロンのキックがロボットをダグブレイブから離した。

『ヴィヴィオ!大丈夫か!?』

「サンダーバロン!!」

サンダーバロンの登場でヴィヴィオは安堵している。シュラが立ち上がろうとしたときに隙が出来た。

『よし今だ!来ぉぉぉい!!ブレイブローダー!!!』

天野平和研究所の森からブレイブローダーが発進された。

『ヴィヴィオ!どっか掴まってろ!!勇者合体!!』

ブレイブローダーが人型に変形すると胸部が展開した。

『うおおおおおおおおおお!!たあ!!』

ダグブレイブがビークルモードになり胸部に収まると胸部が閉じた。そして瞳が淡い緑色に光った。

『ブレイブダグオン!!』

ブレイブダグオンに合体が完了するとヴィヴィオの乗っていたコックピットが移動された。

「うわあ!ここどこ?」

『慌てるな!!サンダーバロンさん!!行くぜ!』

『おう!』

『こしゃくな!!』

シュラが襲い掛かってきたその時。ブレイブダグオンがその攻撃を受け止めた。

『なんだこいつ!さっきとは桁違いのパワーだ!!』

『どりゃああ!!』

ブレイブダグオンはシュラを投げ飛ばした。

『サンダーカノン!!』

サンダーバロンの砲撃がシュラに襲い掛かる。

『ぐおおお!!』

『ブレイブバースト!!』

『があああああああああ!!!』

ブレイブダグオンのブレイブバーストがシュラに炸裂した。

『よし!トドメだ!!ブレイブソード!!』

ブレイブダグオンはブレイブソードを構えた。そしてサンダーバロンが強烈なスピードを繰り出す。

『サンダァァァクラッシュ!!』

サンダーバロンのサンダークラッシュがヒットしシュラは空中に放り出された。それを捕らえるブレイブダグオン。

『ブレイブソードクラッシュ!!』

ブレイブダグオンの一閃に真っ二つになるシュラ。ロボットが爆発すると脱出ポットが飛び出すが。

「逃がさないもん!!」

ブレイブダグオンのコックピットに居たヴィヴィオが操縦桿を握るとブレイブダグオンの腕が勝手に動きナックルブラスターが発射された。

「ぬお!!」

ナックルブラスターは直撃するが脱出ポット破壊までには至らなかった。

「おぼえてろ!」

ふらふらになりながら飛んでいく脱出ポット。

『いつの時代でも悪党は同じ台詞しか吐けんのかね』

ところ変わって天野平和研究所。力はミラクルタイムマシンの調整が整い帰り支度をしていた。

「どうもお世話になりました」

「いえこちらこそ。ヴィヴィオを助けてくれてありがとうございます」

「いや。元々俺のせいですしそれでは!」

火鳥がミラクルタイムマシンを起動させると力の体が透けてきた。

「おじちゃん!!」

「ん?どうしたヴィヴィオ」

「また遊んでね!」

「おう!おじちゃんの時間からだと3年かかるけどね。そのうち遊びに行くよ」

「約束だよ!おじちゃん!」

「おう!」

力はヴィヴィオと指切りをすると元の時代に帰っていった。それから程なくして、はやてが訪ねてきた。

「こんにちは~」

「はやてさん」

「はやてお姉ちゃん!」

ヴィヴィオははやてに抱っこされた。

「ヴィヴィオどうしたん?なんか嬉しい事あったみたいやけど」

「うん!変なおじちゃんが遊んでくれたの!」

「駄目やで変なおじさんに付いていったら」

「おじちゃんもそう言ってた。けど悪い人いじめて佐津田さんに捕まってた」

なんか嫌な予感のしたはやて。

「な、なぁヴィヴィオそのおじちゃんどんな人だった?」

「えっと。青いジャンパー着てて。ボサボサの黒い髪で。ビスターみたいなブレスレット付けてて、テシターを素手で倒したの!!」

キーワードが一致し滝汗のはやて。

「あとパパのご飯美味しいって言ってたくさん食べてた」

完全に一致。そのまま火鳥たちに土下座体制に入るはやて。

「すみません!すみません!うちの馬鹿たれが何しでかしたか知りませんがとにかく私が謝っておきます!!すみません!すみません!」

なぜか謝られまくる火鳥たちは何がなんやらだった。

「ウルウル・・・はやてちゃん・・・これで1万人目突破です」

リインが涙目ではやてを見つめていた。

翌日シャマルの手配で20数件確保された病院は力によって血祭りになった武装局員で満員になり、ウチ数名の武装局員はレジアスの下を離れ更生しようとしているらしい。



 
 

 
後書き

「そういやみんな俺たちが居ない間何やってたんだ?」

ビルガー
「良くぞ聞いてくれた!!空を飛べるみんなが居ないから俺たちは苦戦してたんだ。その俺たちに新たな仲間が加わったんだ」
次回!勇者指令ダグオンA’s 新たなる仲間


「お前も銀河連邦?」

 
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