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勇者指令ダグオンA's

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第十二話 温泉大パニック


第十二話 温泉大パニック

「♪~♪~」

昼下がり高速道路を演歌を歌いながらウィザーエヴォーラで滑走している飛鳥。その助手席には力がいる。

さかのぼる事週末、町内の福引で温泉ペアチケットが当たった飛鳥だが、誘うような友達が居ないため力を誘った。

「いいのかよ。私用でダグビークル使って」

「だってあんたのダグビークルじゃ目立つでしょ」

「言えてる・・・」

飛鳥のウィザーエヴォーラはノーマルな車に対し力のブレイブエラゴはパトカーでありどうやっても目立つ。そのダグビークルでゲームセンターや買い物に行っている力は正直人の事言えない。

「到着!!」

ウィザーエヴォーラから降りると温泉旅館に入る力と飛鳥。

「いや~結構いい旅館だな」

「あれ?力君」

力達のほかになんと八神家が来ていた。

「ん?なんでお前らが居るんだ?」

「週末の旅行や。力君は?」

「俺は付き合い」

「力君~うち等がいくら綺麗どころやからって覗いたらアカンよ~」

「あ?安心しろガキ覗く趣味は無い」

南力18歳 八神はやて16歳

「なんやてええええええええええ!!!誰がガキじゃあああああああああああ!!!」

問答している二名を放っておいて旅館の手続きをするメンバーであった。

尚、のぞかないわけじゃなくて裸恐怖症の為のぞけない力ちゃんなのであった。



女性陣は旅館に入ると早々に温泉に入り始めた。

「全く力君はデリカシーのかけらも無い」

「んだよ覗いてほしかったのかあんたは?」

「なわけあるかい!!」

飛鳥のもっともな突っ込みに激怒するはやて。

「ん~」

はやてが飛鳥のある部分に視線をやっている。

「な・何?」

「大きすぎず小さすぎずってとこやな・・・」

「は?」

「触り心地どうやろな~」

身の危険を感じた飛鳥。

「にひっひひひ!!」

「己はどっかのエロ親父かーー!!!」

飛鳥の朱雀飛翔脚が繰り出されると、はやては咄嗟に回避した。

「あは、あははは冗談やん」

殺意を感じたのか焦っているはやて。

「全く」

「あのさお前ら」

「あ?」

「これ良いの?」

ヴィータが指差すとぶち抜かれた女湯の壁とその先に無残に沈んでいるあの男の姿があった。


数分前


「ふう~着て良かったな~」

いけしゃあしゃあと一人のん気に温泉に浸かっている駄目人間、南力。が悲劇は突如として起こるものである。

「・・・・・・・・・かああああああああああああ!!!!」

「ん?随分女湯が騒がしいな」

その瞬間。突如破壊された壁と顔面に直撃する破片。カウンターは二倍の破壊力を持つという。さすがの力も突然の思わぬ強襲に沈んでしまいそして温泉にも沈んだ。





「どないしよ・・・」

赤くなった温泉に沈んでいる力を見つめる女性陣。因みに力は意識が飛んでしまった。

「血に染まった温泉に沈む人間・・・どっかのサスペンスドラマみたいね」

さらっとひどいこと言うシャマル。

「そういえばウチの小学校の七不思議に血のプールってあったな~」

止めとも言える飛鳥の一発。ちなみに温泉が赤くなっている理由は力の顔面の出血。手っ取り早く言えば鼻血で赤くなっている。

「・・・ええっと被害者は南力・・・温泉に爺臭く入っているうちに顔面を強打」

「とりあえず服着て遺体を運びましょうか」

情けや容赦の無い台詞を吐かれながら被害者は運ばれていった。その数分後。

「見てしもうた・・・嫁入り前なのに・・・ブツブツ」

っと何故か自己嫌悪に陥っているはやての姿があった。









「たくひどい目にあった」

温泉宿を追い出されたため近くの有料温泉に入りなおすことになった力。

「ぶっは~」

爺くさく温泉に浸かっている力だが後ろに気配を感じた。

「誰だ?ぶぅ!!!」

なんと目の前で北斗が温泉に入っていたのだった。

「・・・貴様ダグオン」

「てめえ!なんでてめえが地球の温泉に入ってんだよ!!」

「貴様の知ったことではない!!」

と醜い争いが起きているその時。

チュドーン!

宇宙人襲来。

「この野郎・・・温泉くらいゆっくり入らせろ!!こちとらただでさえひどい目に合ってんだ!!」

温泉につかりながら抗議する力だが

「面倒だ・・・降りかかる火の粉は払う」

北斗がクリスタルを取り出した。

「ん?お前それどっから出した?」

「・・・それは聞くな・・・それが暗黙の掟だろう」

北斗はそのままクリスタルを掲げた。

「アジャスト」

クリスタルが割れると北斗の全身を覆いつくす鎧になった。北斗の顔も鎧で覆われる。

「いくぞ!」

「あの野郎だけにかっこつけさせるか!」

力は急いで脱衣所まで行きダグコマンダーだけを装着した。

「トライダグオン!!」

力の身体を水色のダグテクターが覆いフルフェイスのメットが装着される。

「変身ヒーローって便利!緊急時に服着替えなくて済む」

変身解除した後のことを考えていない力。

「黄竜!フュージョン!!」

北斗が黄竜を召喚すると人型になり一体化した

『竜神!北斗!!』

「融合合体!!」

ブレイブエラゴが人型に変形すると力と一体化した。

『ダグ!ブレイブ!!』

『朱雀招来!フュージョン!!』

鳥の鎧が割れ北斗と一体化した。

『雀竜神!北斗!!』

雀竜神となった北斗はそのままエイリアンに向かって飛んでいった。

『あいつばっかりにいいカッコさせるか!!来ぉぉい!!ブレイブローダー!!勇者合体!!』

ブレイブローダーが人型になるとダグブレイブが収納された。瞳が淡い緑に輝く。

『ブレイブダグオン!!』

ブレイブダグオンになったダグブレイブ。

『よっしゃ!!』

ブレイブダグオンはそのまま飛んだ。

『次元刀!!覇王斬り!!』

北斗の次元刀が空中のエイリアンを切り裂いていった。

『ナックルブラスター!!』

ブレイブダグオンのナックルブラスターがエイリアンを攻撃するが空中適正の低いブレイブダグオンは苦戦を強いられた。

『くそ』

ブレイブダグオンが囲まれた瞬間エイリアンが撃墜され始めた。

『飛鳥!!』

『魔導合体』

ウィザーウインガーが飛来すると人型に変形し胸部が開きダグウィザーが乗り込んだ。胸部が閉じると瞳が淡い緑に輝いた。

『ウィザーダグオン!!』

ウィザーダグオンが応援に駆けつけた。

『ウィザーダグオン!』

『ったく見てらんないんだから・・・・おら使え!!』

ウィザーダグオンがブレイブダグオンにバックパックを投げつけた。

『よっしゃ!翼合体!!』

ブレイブダグオンの背中にウィザーダグオンのバックパックが装着された。

『ウイングブレイブダグオン!!』

ブレイブダグオンはそのまま雀竜神・北斗の元まで飛んだ。一方宇宙人は丸腰になったウィザーダグオンに襲い掛かるが。

『ウィザーカッター!!!』

ウィザーダグオンの腕から二本の剣が展開した。切り刻まれるエイリアン。

『あたし翼無くても飛べるし』

メイン武器が無くてもウィザーダグオンは問題は無いようだ。一方雀竜神・北斗はエイリアン相手に奮闘しているが。

『このクソ竜!!』

割って入ってきたブレイブダグオン。

『貴様何のつもりだ?』

『お前に獲物はわたさねえ』

いがみ合っているブレイブダグオンと北斗。エイリアンはその隙をつこうとした瞬間。

『『邪魔!!』』

ブレイブダグオンはブレイブソードを北斗は次元刀を振りかざした。真っ二つになるエイリアン。

『・・・終わった』

『なに!?』

『ん?どした?』

エイリアンを切り落とした瞬間次元に歪みができてしまった。吸い込まれそうになるブレイブダグオン、ウィザーダグオン、北斗。

『『『うあああああああああああああああ!!!!』』』

そして三体はそのまま歪みに飲み込まれてしまった。
 
 

 
後書き
ここどこだよ!!見たことねえし!!何?ミッドチルダ?暗黒大帝ルシファーって誰だよ?ええ!?この若い兄ちゃんがじいさん!!
次回!勇者指令ダグオンA’s  俺たちの正義
勝負だ!ルシファー!!

 
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