神々の塔
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第九十一話 最後の戦を終えてその十
「喜んでな」
「その意気で飲んでるな」
「普段は飲んでもな」
「かなりな」
「それでも酔い潰れるまではな」
「皆飲まんな」
「そやけどな」
今の宴はというのだ。
「とことん飲むわ」
「酔い潰れるまでやな」
「そうするわ」
言いつつ赤ワインを飲み干し今度は杏酒のカクテルを手にした、そしてその酒も飲みつつ話すのだった。
「こうしてな」
「そやな」
「戦に勝ったさかいな」
この塔の最後のそれにというのだ。
「そやからな」
「今回は別やな」
「ああ」
芥川につまみのピータンを食べてから答えた。
「ほんまな」
「もう何処までも飲んだれ」
施も杏酒をロックで飲みつつ言った。
「今日はな」
「まだこの塔での冒険は終わってへんが」
「戦は終わったんや」
中里に言葉を返した。
「そやからな」
「そのことを喜んでやな」
「そや」
まさにというのだ。
「こうしてや」
「飲むな」
「ふんだんにな」
言いつつさらに飲む。
「酔い潰れてもな」
「それでもええな」
「その意気でな」
「ほんま今はそうしたいな」
中里は施の言葉に頷きサンガリアの赤を飲んだ、それからマカロニグラタンを食べてそうしてからまた言った。
「長い長い冒険のや」
「最後の区切りやからな」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ほんまな」
「そこまで飲もうな、そしてな」
施は白魚の切り身を蒸したものを食べてから言った。
「食う方もや」
「どんどんやな」
「楽しむんや」
「まさに酒池肉林やな」
「魚介類や野菜を食べてもな」
魚と一緒にあった香草も食べて語った。
「文字通りのや」
「酒池肉林を楽しむな」
「飲んで食ってのな」
「それをやな」
「確かにまだ冒険はあるわ」
トウェインはピザ、チーズとサラミとトマトのそれを食べて言った。
「けどな」
「戦は終わったことを喜ぶ」
「その為にや」
まさにというのだ。
「今はな」
「ほんま酒池肉林のな」
「宴を楽しんで」
「この部屋で酔い潰れてもや」
「ええな」
「酔い潰れたらな」
最早そのことを前提として言った。
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