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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人)改 再構築

作者:南條 綾
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1部 魔窟海鳴市
1章 始まりは突然に
  援軍遅すぎ・・・呪文は疲れる

 
前書き
今回も2千文字オーバーしたので次回に持ち越しです 

 
「下等種族は逃げ足が速いな~」

 氷室が冷笑し、後ろにはアンドロイドとその子分とみられるメイドのアンドロイドが控えていた。

「いえいえ、ヘタレナルシストさんのいう選ばれた種族がたいしたことないだけですよ」

 俺は時間を書けるように相手をあおって見せた。

「貴様だけは殺す!行け、イレイン!」

「……了解。」

 俺は瞬時にリュックを自分の元に転送し、その中からどう考えても容積に入りきらない日本刀を取り出した。
周囲が驚いているが、知ったこっちゃない。

着火(ちゃっか)

 力ある言葉を発すると、刀の刀身が赤く染まりだした。

「誰から消し炭になりたい?」

 氷村の隣にいるイレインと呼ばれたアンドロイドが右手を前に降りかかると同時に、
後ろにいたアンドロイド達が一斉に襲い掛かってきた。

「貴様らからか?鉄くずになりやがれ!二人とも目をつむっていろ、絶対グロくなるから」

爆炎障壁(ガンズンロウ)

 巨大な炎の障壁が現れ、神刀夕姫(しんとうゆうひめ)の効果で、
威力が増大した炎の壁が襲ってきた自動人形を焼き尽くす。

すぐさま新たに呪文の詠唱に入った。

「メーノー・シルマン・ゲイオ・ブ・バビロン」

 力ある言葉を唱えると、俺の手に魔力が集中し始めた。
次の瞬間、空中に巨大な弓が現れ、光の矢が形作られる。

魔弓閃光矢(レイボウ)

 矢を放つと、鋭い音と共にエネルギーが解き放たれた。
エネルギーの矢は空気を切り裂き、雷鳴の如く轟く音とともに相手を貫いた。
古代神ブラック・モウの力を借りた強力な矢が飛び出した。その威力は凄まじく、
まるで破壊の神が降臨したかのようだ。
エネルギー矢は目にも留まらぬ速さで飛び、激しい轟音とともにイレイン以外のアンドロイド達を次々と貫通し、爆発的な威力で破壊していく。

矢の軌跡にはエネルギーの残光が残り、全てのアンドロイドが消滅するまでのわずかな瞬間が、
まるで永遠のように感じられた。
これで自動人形は完全に終了だ。
 
 呪文を使い終わった瞬間、ひどい吐き気と異常な汗が出ているのを感じた。
呪文の使いすぎか、気を張ったり意識を保ったりして、俺の精神がバジバシ減っているのが現状だ。
そして今の呪文は普通の呪文より高度な呪文系列の古代語呪文・・・かなり不味い気がする
そういえば、D・Sも初期の頃はガラとの対決の時、10ぐらいの呪文で疲れていたっけ。


「――――すずか!アリサちゃん!」

 やっと救援部隊が向こうから来てくれた。
これで少し気が抜ける。安心したのがいけなかった。

「きゃぁあああああああああああああああああああ!」

 アリサとすずかの悲鳴が耳に響く。その一方で、綾の体からは大量の血が流れ出していた。
お腹を刺された傷口から、血がどぼどぼと勢いよく噴き出している。
痛みに耐えながらも、綾は息を切らせ、苦しげな表情を浮かべていた。
このままでは状況が悪化する前に治療を行わなければならない。

ぐっ…ぐぼっ…

 熱を感じながらも綾はおなかの辺りを押さえ、苦痛に耐えていた。
片膝をつくと、お腹から光の線が突き刺さっているのを見つけた。
焼かれた自動人形の目から放たれた光線が、綾の体を貫いたのだ。
絶え間なく血が流れ落ちる光景は、まるで絶望の淵に立たされたような恐ろしいものだった。

 綾は苦痛に耐えながらも、その痛みに負けずに立ち上がる。刀を杖代わりにして、
息を整えるよう努めているが、明らかにコンディションは最悪だ。このままでは治療が急務だ。

爆裂(ダムド)

 自動人形から放たれた破壊光線が爆発し、その衝撃で周囲に大きな炸裂音が轟いた。
この状況では、早く殲滅しなければ命の保証もなかった。
「ちょっと・・・南條、大丈夫なの?」

「あ・あやさん」

「俺は・・・大丈夫だ、助けが・・・来たな・・・」

「すずか!アリサちゃん!よく無事で…!」

 感動の再会だねぇ…。

「君、大丈夫か?」

「大丈夫・・・。今治療を行っていますから。所でどちら様で?」

 自動再生が行われるのは本当に嬉しいことだ。確か腕だったら1週間ぐらいで完治するってガラが言っていた記憶がある。でも腹は生えないから、うんたらこうたら言っていたよね。
腕も生えないとは思うんだが・・・

「俺は高町恭也。君が何者なのかは知らないが、二人を助けてくれたってのは分かった。
本当にありがとう。
後は俺に任せて少し休んでくれ」

「大丈夫だ。これ終わったらゆっくり休ませてもらう」

「その怪我で無理だろう、君とは色々話したい事があるんだが」

「でも後ですね、休みたくても休めそうになさそうですし」

 そう言った瞬間、背中合わせになって別々の方向を向く。
そう丁度黒服の皆さんもご登場。俺の姿を見てなのかやる気満々のようだ。

「本来なら休んでもらいたいのだが、動けるのなら手もう少しだけ手伝ってくれ」

「了解」

 でも相変わらず囲まれている状態。もう絶対ガードなんてしたくない。女子供を守りながら戦うってのは大変。

「永全不動八門一派・御神真刀流小太刀二刀術。通称御神流。その前に立ったおろかさをかみ締めろ」

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 速えぇ~…。てか、強ぇぇ~…。
拳銃を持った黒服数人を一瞬で倒した。
人間の規格じゃないよね。マジで人間かよあの動き方。
魔法じゃなく体術であの動きはかなり規格外だ
それに恭也さんが俺の分までフォローをしてくれていることがわかった。
それでも俺に襲い掛かってくる人たちを、剣を左に持ち替えて地面に突き刺し、
黒服の攻撃をかわしてのアッパーカット。

「スカッド・ボンバー」

ガラいわく、ガンダムより強いらしい。

「・・・粗方片付いたか。」

恭也さん来てからあっという間に終わっている。

「みたいですね。」

「こ、このバケモノめッ!?イレインッ!!この小娘達を始末しろッ!!は、早くッ!!」

俺の目の前には、氷村とイレインの2人が立っていた。

「・・・了解」

 遂に今まで護衛をさせてたイレインへ指示を出し、最後のジョーカーを切った。
氷村の指示に従って俺へと跳躍し、上から向かってくるイレイン。
あまりの速さに恭也さんは俺をフォローには入れなかったみたいだけれど、俺は驚きもせず、
そのままの態勢でいた。 
 

 
後書き
魔弓閃光矢はレイ・ボウですがガンズン=ロウもそうだけど、・や=が入るとルビ認定されないので省略しました 
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