| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人)改 再構築

作者:南條 綾
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

1部 魔窟海鳴市
1章 始まりは突然に
  その名は南條綾

 
前書き
文字数多すぎ
終わらなかった。
前一話で終わらせたのに、なぜだろう
今見たら1.3万文字ありました。
短編小説並みの文字数だと思いびっくり
 

 
「俺の指があぁあああああああああああああああああああああああ」

「うぎゃぁあああああああああああああああああああああああああ」

 その獣たちの如き合唱が、野外に響き渡った。指を切り裂く悲鳴が、工場のコンクリートに反響してよく響き渡る。
殺戮の光景に触れると、かなり俺自身もつらいが。
見知らぬ攻撃は恐怖を生む。
だからこそ、この程度の犠牲は許容範囲内。
まあ、やくざ映画でよく見かける指切り遊びだ。
だが、その光景は思いのほか精神的に訴えかけてくる。
これで終わりかと期待したが、これはまだ序章に過ぎなかった。
俺自身見通しが甘かった

「二人共、俺の後ろから出るな?今度はお願い聞いて」

 俺は二人を見据えながら、そう言葉を紡いだ。

「後ろっていっても、危ない!」

 敵の攻撃が迫る。
しかし、その攻撃はまるで透明な壁によって阻まれるかのように、俺の前で弾かれる。

「それぐらいの攻撃では俺の(シールド)を貫通することはできないな」

 無表情なまま、メイドは刀を振り下ろそうとしていた。このメイドはやはりアンドロイドのようだ。ここからは呪文を唱える番だ。地面に手を置き、俺は力強い言葉を放つ。

礫峰槍把(ドラッシュガン)

ズバシュ
地面から突き出した鋭い岩が、メイドを串刺しにする。その瞬間、メイドからはボルトやビスが飛び散る。確かに、自動人形だった。だが、ロボットでもやはりいい気持ちはしなかたった。

「俺の自動人形が……」

 氷村は目の前で倒れたメイドを見つめ、信じられない様子だった。
普通の人間なら、蹂躙されるだけだっただろう
あいにく、俺は普通の人間ではない。

「お、お前等何してるッ!?銃なら大丈夫だ。コイツを撃ち殺せぇええッ!!?」

 再び、俺は力強い言葉を放つ。

『飛び道具保護(プロテクションノーマルミサイル)

「撃てぇえええええッ!!!」

 氷村の叫び声に応えて、大量の弾丸が飛び出す。今度こそ、敵の顔に笑顔が浮かぶ。
だが、その弾丸は俺の前に届く前に、すべて地面に落ちた。

「バ、バカな……」

 そんな光景を受け入れられない者がいる。

「……貴方は、一体――」
 
 後ろから少女たちから質問された

「えっと自己紹介してなかったな?」

 俺は後ろを振り返りながら言った。

「私の名前は綾 南條 綾」

「・・・南條」

「・・・綾さん」

 今の状態でも、格好良く自己紹介できたかな。でも、まだ警戒は解かない。

「全く小学生の女子供泣かせるとか、普通では信じられないクズ野郎だ。
貴様の心と体に恐怖の2文字を刻んでやる」

 そして指を相手に向けて俺はこのように言った。
風都にいる探偵のおやっさんのまねをして。

「さぁお前達の罪を数えろ」

「下等生物のぶんざいで!!
調子こいてんじゃねえぞ。舐めるなクソガキッ!!
お前等何してるッ!!相手はやるっていってもガキなんだぞッ!?
一斉に掛かれッ!!」

 氷村は指差しながら手下に向かって盛大に喚き散らしだす。
いい加減本人が動くということを知らないのかね。

「し、しかし……」

「あんなワケ分かんねぇガキとやれってのかよ……」
 
 黒服の皆さまは少し後ずさりしながら話をしていた。
まぁ俺は普通の人間なんだけど、魔法を使用しているから、普通とは違うか。
わかっていたけれど、前にいるアンドロイドって女しかいない
作った八の趣味がわかるな
しかも全員格好メイドさんかよ。

 手下達は氷村の指示があったが、ためらって一向に動こうとはしなかった。
まぁそれが普通だ。見知らぬ技術を見れば、誰だって恐怖を感じるのが人間だ。

 その時、上のほうに殺気を感じたのはこのすぐ瞬間だった。
アリサとすずかを抱えながら、加速(ヘイスト)の呪文と肉体強化の呪文を同時並行で発動。
コンテナの陰から飛び出した一陣の影。そのままいたらお陀仏間違いなかった。
ちらっと見たら、クレーターになっていた。
あんな化け物と戦っていられるか面倒くさい。
三十六計逃げるか勝ちだ。
俺は二人の手をつかみ逃げ出した。
その時に煙球を投げつけて
煙が出ている間に脱出。

 黒服の人たちは、状況が理解できずにまだ立っていただけだった。
とりあえずは逃亡成功。

 この二人を安全な場所にもって行きたいところだけど、しかしまずいな。
ヘタレナルシストはまだしも、あのクレーター作ったアンドロイドの戦闘能力はちとやばい。
俺一人ならどうにかなるが、2人もいるとなるとやはり勝手が違う。
俺にとって初戦闘もあってかなり追い詰められているのも確かだ
その時、工場の入り口辺りから声が聞こえてきた

「すずかッ!アリサちゃんッ!!」

「すずかお嬢様、アリサお嬢様!」

 多分助けが来た。

「お姉ちゃんとノエルさんの声だ!」

「これできっと大丈夫ね」

 お姉ちゃんとノエルってぇと女性二人?
それはまずい状況じゃないのか?
それでも魔眼で確認。方角はあっちだ。
細かいことは後で確認しよう。とりあえずは合流が先だな。
なぜなら小太刀をもった男性もいたので多分戦力にはなるのだろう
俺一人よりは人数が多いに越した事は無い
俺は二人に話をした

「なら合流するか?まだ体力はあるのか?」

「大丈夫です!」

「ここで動かないとどうにもならないでしょ」

 頼もしい子供たちだと思っていたのだが、予想より相手のほうが速いことが分かったので俺は舌打ちをした。

「行くんでしょどうしたのよ?」

アリサはなぜ動かないのか不思議がってた。

「望まないお客さんのほうが早かった」
 
 俺は二人を後ろにかくまい、相手の方に、向きを構えた。

 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧