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レーヴァティン

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第二百五十八話 ヴェネツィアへ向かいその五

「味もいい」
「そうでありますな」
「これが実にいいでござる」
「ミルクも入っていて」
「いいでござる」
「確かにお粥であります」
 智は語った。
「オートミールは」
「こちらのお粥でござるな」
「そうであります、大麦のお粥です」 
 東の浮島で言うならというのだ。
「これは」
「そうでござるな、それに」
 智はゆで卵も食べて話した。
「このゆで卵も」
「美味しいであります」
「かた茹でにしてもらったでござるが」
 智の好みでだ、彼はゆで卵はこちらが好きなのだ。
「これがまた」
「いいでありますな」
「オートミールとも合っているでござる」
「そしてハムも」 
 峰夫はそちらを食べて話した。
「いいでありますよ」
「そうでござるか」
「いや、起きた時はであります」
 峰夫はこの時のことも話した。
「死にそうだったであります」
「二日酔いであったでござるから」
「それで、あります」
 実にというのだ。
「もう起き上がることさえでありました」
「辛かったでござるな」
「それがお風呂に入って」 
 二人もサウナに入っている、水風呂にも湯舟にもした。
「復活したでありますから」
「こうしてでござる」
「朝ご飯も美味しいであります」
「実にでござるな」
「全くであります」 
 こう言うのだった、峰夫も。
「お風呂に入ってよかったであります」
「二日酔いにもいいでござるから」
 それでというのだ。
「お風呂は最高でござる」
「お陰で食欲もあって」
「朝食も美味しいでござる」
「そうであります、どんどん食べて」 
 峰夫はオートミールを食べながら述べた。
「楽しむであります」
「そうでござる、ただ」
「ただ?」
「飲みものでござるが」
「ジュースでありますな」
「それもいいでござるな」
 トマトと人参、林檎にオレンジのミックスジュースである。そのジュースもまた実に美味いものであってだ。  
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