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レーヴァティン

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第二百五十八話 ヴェネツィアへ向かいその四

「実際に」
「そうだったね」
「それだけ飲むとな」
 そうすればというのだ。
「ほんまにな」
「二日酔いになるね」
「それもワインやったから」
 飲んだ酒がというのだ。
「尚更な」
「酷かったね」
「けどその二日酔いもや」
 これもというのだ。
「今ではな」
「すっきりしていて」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「朝ご飯も楽しみや」
「そうだね」
「二日酔いやとな」
「食欲もないからね」
「そうなるさかいな」
 頭痛そして身体があまりにもだるくてだ。
「もう何を食べようかともな」
「考えられないね」
「けどな」
 それがというのだ。
「今はや」
「食欲もあるね」
「そうなってきたわ」
 淳二に明るく笑って話した。
「入る前はそれどころやなかったが」
「今ではだね」
「すっきりや、それで朝ご飯は何や」
「パンやオートミールだよ」
 淳二は主食から答えた。
「こっちはね」
「そういうのか」
「そうだよ、あと卵料理とかソーセージとか」
「ハムとかベーコンやな」
「そういうのにフルーツにミルクに」
「ああ、洋食のやな」
「そっちの朝食だよ」
 淳二は笑って話した。
「そういうのだよ」
「そやな、ほなその朝食もな」
「いただくね」
「今から楽しみやで」
 耕平は笑顔で言った、そして風呂から上がるとオートミールにゆで卵にハムにフルーツの盛り合わせが出された。
 その朝食を食べてだ、智は笑顔で話した。
「こうした朝ご飯もでござるな」
「美味しいであります」
 峰夫も食べて言った。
「実に」
「そうでござるな」
「東の浮島ではないでありますが」
「こうして食べると」
「こちらも美味しいであります」
「全く以てでござる」
 智は笑顔で述べた。
「オートミールのこの優しさが」
「お粥と同じであります」
「食べやすく」
 かつとというのだ。 
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