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レーヴァティン

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第二百三十四話 手を出さないものその九

「冒険者に依頼を出すだけでなくな」
「幕府としても退治していくわね」
「それがより円滑出来る様になった」
「猛者も増えてきたし」
「連絡や移動も容易になってきた」
「だからね」
「そちらも進める、そうして民を脅かすものを取り除く」
 その様にしていくというのだ。
「そして安全に暮らしてもらう」
「そういうことね」
「そうする、あとだ」
 英雄はさらに話した。
「琉球の名前を出したが」
「ハブかしら」
「それだ、あの蛇が最近増えているな」
「だからなのね」
「そちらの退治もな」
 これもというのだ。
「進めていく」
「ハブは増えるとね」
「毒の強い蛇だからな」
「民が困るわね」
「毒消し草や術もあるが」
「お薬もね」
「しかしまずは噛まれないことだ」
 このことが第一だからだというのだ。
「数を減らす、しかし減らし過ぎはしない」
「そこまではね」
「生態系が乱れるまで減らすとな」
「それはそれで厄介なことになるわ」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「そこまではしない」
「それがいいわね」
「蛇を天敵とする生きものが増え過ぎるとな」
「また別の問題が起こるわ」
「ハブも必要だ」
「だからね」
「減らしはする」
 民の被害を防ぐ為にだ。
「だが減らし過ぎない」
「それが大事ね」
「ヘr和し過ぎていいことはない」
 全く、そうした言葉だった。
「だからそうする」
「それが賢明ね」
「そしてだ」
 英雄は言葉を続けた。
「貴重な生きものの保護もだ」
「行うわね」
「琉球だとアマミノクロウサギやイリオモテヤマネコだな」
「あとヤンバルクイナもだね」  
 桜子が言ってきた。
「湖にも色々いるけれど」
「そうした生きもの達もな」
「守っていくわね」
「そうした生きものもいなくなるとな」
「生態系に影響するわね」
「そうだ、保護してだ」
 そうしてというのだ。
「生態系を守る」
「それも政ね」
「だから植林も行っている」
「そちらもね」
「植林も手間がかかり」
「人手もね」
「銭もだ」
 こちらもというのだ。
「かかる」
「どれもかなりね」
「しかしだ」
「それでもね」
「せねばだ」
 植林、それをというのだ。 
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