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レーヴァティン

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第二百十八話 上陸作戦その八

「なれないからな」
「無能過ぎてね」
「座ってるだけでも」
 それでもというのだ。
「それなりにな」
「能力が必要よ」
「だから無能はな」
「王位にも就けないわね」
「というか屑はな」
「そうね、ある分野で無能でも」
「他の分野では有能だったりするさ」
 ここでもこのことを言うのだった。
「人はな」
「適材適所ね」
「けれどな」
「屑はね」
「どうしようもない、だからな」
「屑は用いないわね」
「さっき言った連中はな」
 そのプロ野球のコミッショナーや元総理はというのだ。
「もうな」
「本物の屑ね」
「球界がゴチャゴチャしてる時に休暇取って海外旅行行くとかな」
 これは本当にあったことだ。
「それで自分にその権限はないばかり言うとかな」
「もうね」
「屑だ、白痴だろ」
 そのレベルだというのだ。
「プロ野球のコミッショナーはボケた爺でも出来る」
「そうした場所ね」
「それで鳥みたいな名前の元総理だってな」
「禁治産者やろ」
 今度は美奈代が言ってきた。
「あいつは」
「そうだよな」
「責任把握してへんからな」
 自分のそれをというのだ。
「あいつも」
「それじゃあな」
「どうにもならんな」
「あいつどんなことをしてもな」
「責任自覚せんからな」
「自分のな」
「そやとな」
 美奈代はその輩の顔を思い出しつつ言った、思い出されるその顔は生者とは思えないまでに虚ろである。
「もうな」
「どうにもならないな」
「何も出来んわ」
「実際馬鹿なことばかり言ってやってな」
「責任取るどころかな」
「自覚せんさかいな」
「もうな」
 それこそとだ、久志は言った。
「使い様がないんだよ」
「傀儡でもな」
「勝手に変なことやってな」
「事態をややこしくするな」
「それどころかな」 
 久志はさらに言った。
「事態を洒落にならない位に駄目にする」
「止めても動いて」
「本当にあいつそうしたこともしてきたからな」
「傀儡も無理やな」
「勝手に動いて言って」
「事態を無茶苦茶にして」
「責任を自覚しないんだからな」
 それでというのだ。
「もうな」
「用いられんな」
「人間としてな」
 それこそというのだ。 
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