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レーヴァティン

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第二百十一話 全軍集結その三

「これはな」
「それは知恵だ」
「ああ、馬鹿は絶対に負ける奴にもな」
「それがわからず向かってだ」
「くたばるな」
「そうなる、だが自分より力がない相手をだ」
「いたぶるのはな」
「下衆だ」
 それになるというのだ。
「そうした奴はものの役にも立たない」
「強い奴が前に出ると逃げるな」
「真っ先にな、そんな奴は不要だな」
「帝国軍にはな、そしてな」
 久志は正に応えて言った。
「政府自体にもな」
「そういう奴こそ悪いことするからな」
 美奈代はぼやく口調で言った。
「自分の役職悪用してな」
「私腹を肥やしたりな」
「こそこそと悪事働くわ」
「そうするな」
「中学の時出席点ける係になっていじめてる娘の出席部活に出た分も含めて全部欠席にした奴おったわ」
「ガチクズだな」
「そいつそればれて部活の顧問は信じんかったがな」
「まあ教師はそうだな」
 久志は顧問のそれは当然とした。
「いい鉄は釘にならねえからな」
「ええ人は学校の先生にならん」
「そうした連中だからな」
「そやけどもう学年全員それ知ってな」
「総スカンだな」
「学校一の嫌われモンになったわ」
 その所業によってというのだ。
「それで最底辺の高校に進学してな」
「そこでさらに屑になったんだな」
「この前見たら完全にドキュンになってたわ」
「そうなっていたんだな」
「そいつ見てわかった」
 美奈代は久志に話した。
「弱いものいじめする奴はな」
「悪事も行うな」
「こそこそと汚い醜い悪事をな」
「小悪党だな、しかし小悪党程な」
 久志は美奈代の話を聞いてこうも言った。
「吐き気催す様な悪事やるよな」
「そやな」 
 美奈代も同意して頷いた。
「大悪党は堂々としていて悪事にも筋が通っててな」
「小悪党ってのはな」
「ただひたすら下衆でな」
 それでというのだ。
「その悪事もな」
「そうしたのだよな」
「吐き気催すな」
「醜い行い多いよな」
「こそこそとしてて自分中心的でそして薄汚いな」
「そうした悪事になるよな」
「ほんまそやな」
 美奈代は頷いて応えた。
「筋の通ってへん」
「それでそんな奴はな」
「政府にもやな」
「見付け次第排除でな」
「やってくな」
「こうした奴って悪事働くからな」 
 もうそうするというのだ。
「ちょっと目を離すとな」
「それで見付かったら言い逃れかな」
「他の奴に擦り付けるからな」
「最初からそうした工作したりもする」
「だから見破ってな」
 そしてというのだ。
「処罰するな」
「そうしてくな」
「ああ、さもないとな」
「悪事重ねてな」
「悪くなっていくからな」
「その周りが」
「そいつだけでも厄介だけれどな」
 それに加えてとだ、久志は話した。 
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