レーヴァティン
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第二百話 真の掌握その六
謙二が来るとこう言った。
「ではだ」
「はい、これよりですね」
「江戸に入ってな」
そうしてというのだ。
「あちらの政に戻る」
「それでは」
「関東はどういった状況だ」
自分がいない間のことを聞いた。
「一体」
「はい、そのままです」
「政が進んでか」
「穏やかにです」
そう言っていい状況でというのだ。
「進んでいます」
「それは何よりだ」
「一揆もなく」
「それはいいな」
「はい、道も堤も整え」
「度量衡そして銭もか」
「西国との統一が進んでいます」
こう英雄に話した。
「お聞きになっていると思いますが」
「俺もな」
「ならいい、それと魔物は」
「魔物は最近多いです」
英雄がいない間そうだったというのだ。
「ですから」
「その退治にか」
「力を注いでいます」
「そうか」
「巨人は出ていないですが」
最も恐れられているこの魔物はというのだ。
「しかしです」
「魔物が多くか」
「兵を出し我々もです」
「出てか」
「戦っています」
「魔物はどうしてもいるな」
「この世界では」
謙二は苦い顔で答えた。
「左様ですね」
「そうだな、だが」
「それでもですね」
「魔物は倒してだ」
その様にしてというのだ。
「民の不安を取り除いていこう」
「それでは」
「俺が戻ってもだ」
「魔物は退治していきますね」
「そうする、ではな」
「これよりですね」
「また江戸に入る」
こう言ってだった、英雄は謙二に申し次をしてからそのうえで江戸に入った。すると実際にだった。
関東全体で魔物が多く出て兵も出していた、それで英雄は江戸城において仲間達に対して話をした。
「話は謙二から聞いていたが」
「それでもじゃな」
「確かに多い」
こう当季に答えた。
「だからな」
「それでじゃのう」
「今はこのままだ」
「魔物達を倒していくか」
「そうしていく、それと共にだ」
魔物退治を進めていってというのだ。
「政を進めていく」
「このままじゃな」
「確かに政は順調だ」
英雄は各国の報を見て言った。
「それならだ」
「このままじゃな」
「政を進め」
「関東を豊かにしてのう」
「西国と一つにしていく」
「そうするんじゃな」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
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