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レーヴァティン

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第百四十二話 セビーリャ攻略その八

「領有するな」
「そうするんやな」
「ああ、そしてな」
 それにとだ、久志は美奈代に話した。
「今回の戦は終わりにするな」
「そこまで進むってことやな」
「連合王国の領土の西の半島全部を領有すれば」
「リベリア半島な」
「かなり大きいな」
「地中湖の西を完全に抑えてな」
 そうしてとだ、美奈代も話した。
「そしてな」
「北の方にも行けるな」
「もう水のことはや」
「これ以上はないまでにな」
「有利に立てるで」
「そうだな、じゃあな」
 久志はここまで聞いてあらためて言った。
「そしてな」
「そのうえでやな」
「王国にその北西の島の王国達もな」
「攻める用意しておくか」
「いや、連中を牽制しながらな」
「ああ、東やな」
「今度は東の諸都市群に向かうな」
 連合王国の後はというのだ。
「そうするな」
「地中湖の完全掌握やな」
「そうするな、じゃあまずは」
「セビーリャにな」
「入ろうな」
 こう言ってだった、久志は仲間達そして自分達が率いる軍勢と共にセビーリャに入城した、市民達の態度はそれぞれであり。
 好意もあれば反感もあった、官邸に入った久志は仲間達にこのことを話した。
「支持は低いか?」
「こんなものでしょ」
 清音はその久志に笑って応えた。
「領有したてだから」
「低くもないか」
「高くもないわ、むしろね」
 清音は久志にさらに話した。
「領有してすぐにしてはね」
「高い方か」
「そう思うわ、支持率にしたら」
 清音は自分達が起きた世界の日本の話に例えて久志にわかりやすい様にと心掛けて述べた。
「五十パーセント位でしょ」
「大体そんな感じだとな」
「それはかなり高いわよ」
 領有したてにしてみればというのだ。
「むしろね」
「そう思っていいか」
「ええ、だからね」
「悲観することはないか」
「ここから確かな政を行えば」
「市民や貴族の支持を得られるか」
「確かなそれがね」
 そうなるとだ、清音は話した。
「これからよ」
「じゃあここの政はな」
「言った通りにするのね」
「権益は保証して税金もな」
「これまで通りね」
「よく確かめてな、そしてあらためるべき部分はな」
 それはというと。
「すぐにあらためてな」
「いい部分はね」
「そこは伸ばしてな」
 その様な政を行ってというのだ。
「そうしてな」
「そのうえで、よね」
「政を進めてな」
「支持を高めていくわね」
「そうするな、やっぱり支持が高いに限るからな」
 だからだというのだ。
「しっかりとした政をすることだな」
「今後の為にもね」
「ああ、それでこの街のことは」
 美奈代を見て言った。 
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