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ドリトル先生の林檎園

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第六幕その六

「動物語もすぐに覚えてたしね」
「ポリネシアに教えてもらってね」
「そしてね」
「日本語もすぐにマスターして」
「他の言語もね」
「中国語もアラビア語もヒンズー語もわかるよね」
「英語は勿論としてね」
 元々の奥にだけあってです。
「フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語もね」
「あとギリシア語もね」
「ラテン語も大丈夫だよ」
「ポーランド語も出来たね」
「うん、欧州の言葉はね」
 こちらはといいますと。
「大体わかるよ」
「そうだよね」
「ラテン語を覚えたらね」 
 それでというのです。
「欧州の言葉はかなり楽なんだよね」
「大体そこから出ているからね」
「特にイタリア語やフランス語やスペイン語はね」
「ラテン語と近いからね」
「ラテン語を覚えると楽なんだ」
 欧州の言語はというのです。
「ドイツ語にしてもね」
「そうだよね」
「そして欧州の言語と中国語は文法が一緒だから」
 今度はこちらの言語のお話をするのでした。
「漢字は覚えるにはコツがいるけれどね」
「アルファベットじゃないからね」
「そして数も多いからね」
 文字のそれもというのです。
「そこが大変だけれどね」
「それでも文法が同じだからね」
「そこから入るといいんだよ」
「そうなんだね」
「あとアラビア語やヒンズー語も覚え方があるよ、ただね」
 不意にです、先生は曇ったお顔になって言うのでした。
「日本語はね」
「そうはいかないよね」
「そうなんだよね」
「日本語の難しさは凄いですね」 
 トミーもこう言います。
「漢字もありますけれど」
「そこに平仮名と片仮名もあってね」
「文法も独特で」
「しかも読み方も色々でね」
「音読みと訓読みですね」
「この二つがあるから」
 だからだというのです。
「とんでもなく難しいんだよ」
「そうですよね」
「欧州ではバスク語が独特だけれど」
「スペインの中にある言語ですね」
「バスク系の人も独特だけれどね」
 民族的にというのです。
「このお話はすると長くなるから今はしないけれど」
「バスク語も独特で」
「そして日本語もね」
 今先生達が使っているこの言語もというのです。
「とんでもなく難しいよ」
「それは僕もわかります」
「こんな難しい言語他にないですよね」
「そう思うよ、僕も」
 実際にと答えた先生でした。
「学べば学ぶ程で」
「そう思われますね」
「日本語についてはね」
 こう言うのでした。
「本当に」
「そうですよね」
「その難しさたるや」
 さらに言う先生でした。 
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