仮面ライダービルド 笑顔絶やさずに
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十九章
「ではね」
「ブラッド族が来たらな」
「その時はね」
「一緒に戦ってな」
「スサノオを倒そう」
「そうしような」
「よし、何時でも来い」
万丈は両手の拳を打ち合わせて言った。
「どれだけ来てもぶっ倒してやる」
「随分前を見ている男だな」
鏡はその万丈を見て言った。
「ただ強いだけではないか」
「馬鹿なんだよ、こいつは」
桐生は鏡に笑って話した。
「それでいつもこうなんだよ」
「そうか、わかった」
「おい、それで納得するなよ」
万丈は思わず鏡を指差して言い返した。
「何でそこでそうするんだよ」
「納得したら駄目か」
「俺が馬鹿だってのは違うからな」
「いや、馬鹿だな」
花家は極めて冷静な顔で述べた。
「そこでそう言う時点でな」
「あんたもそう言うのかよ」
「そうだ、悪いか」
「悪いだろ、けれど一緒に戦うならな」
「絶対にだな」
「誰も死なないで帰ろうな」
「安心しろ、私がいるのだ」
壇は腕を組んで誇らしげに宣言した。
「誰も死ぬ筈がない」
「おい、名乗った時から思っていたけれどな」
氷室はその壇に対して言った。
「戦いが終わったら大人しくバグスターの牢獄に入れよ」
「私を束縛することなぞ不可能だ」
「あんた重罪人だからな、判決も出てるだろ」
氷室は政治つまり法律に関わる者として壇に言うのだった。
「顔見た時からまさかって思ってたけれどな」
「私だとわかったか」
「わからない筈ないだろ、というか若し入らないなら警察呼ぶからな」
「ああ、いつも勝手に出てるから」
バラドが氷室に壇に代わって話した。
「だからもうな」
「このことは言っても仕方ないか」
「その都度お仕置きもしてるしな」
「とはいっても本当に反省しないけれどね、黎斗って」
明日那もいて言うのだった。
「わかっているけれどね」
「わかっていれば言う必要はないな」
「そういう問題じゃないからね」
「私を捕まえたいなら捕まえてみることだ」
「この人も問題ですね」
内海が見てもだった、やはり壇はそうした人物だった。
「まことに」
「仮面ライダーって言っても色々だからな」
九条もそこは断った。
「まあ戦力としてはかなりだからな」
「この人もですね」
「一緒に戦っていこうな、少なくともスサノオとは敵対しているしな」
「それならいいということですね」
「ああ、確かに野放しには絶対に出来ない奴だけれどな」
「まあ何かしでかそうとしたら電子空間に放り込むから」
ニコは壇への具体的な対応の仕方を話した。
「安心してね」
「わかりました、ではその時のことはお願いします」
「そういうことでね」
「十二時だ」
桐生はここで採形で時間をチェックして一同に告げた。
「時間だ」
「ああ、じゃあやってやるか」
「すぐに来るからな」
ブラッド族の者達がとだ、桐生は万丈にも話した。
「俺達もな」
「変身するか」
「皆そうしていこう」
「わかったよ、それじゃあね」
宝生は桐生の言葉に微笑んで答えた、そうしてだった。
ページ上へ戻る