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ドリトル先生の林檎園

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第五幕その三

「はっきり言えないんだ」
「本当に難しいね」
「そこではっきり言えないなんて」
「天津神と国津神だけでもややこしいのに」
「まだあるなんて」
「神様の数も物凄く多いのに」
「そう、神様の多さもだよ」
 先生は皆が言ったそのことに答えました。
「日本神話の特徴なんだよ」
「そうだよね」
「日本の神様って一体どれだけいるのか」
「ちょっとやそっとじゃわからないよね」
「神話だけでもね」
「次から次に出て来て凄いから」
「僕も調べていて」
 そしてというのです。
「中々整理出来なかったしね」
「そうだよね」
「キリスト教じゃ神様は唯一なのに」
「日本神話だと物凄く多くて」
「訳がわからない位だから」
「しかも現在進行形で増えているね」
 神話だけでなくです。
「そうだね」
「そうそう、神社に祀られたら」
「それで神様になるから」
「信長さんも神様になってるんだったね」
「神社に祀られたから」
「豊臣秀吉さん、徳川家康さんもでね」
 この人達もというのです。
「さっき話した信玄さんも信玄さんと戦って上杉謙信さんもね」
「皆なんだ」
「神社に祀られたから神様なんだ」
「そうなったんだ」
「そうだよ、本当にね」
 こうした人達はというのです。
「神様になったよ、明治の軍人の乃木大将だって」
「あっ、乃木神社」
「あの神社だね」
「乃木大将はあの神社に祀られていたね」
「だからあの人も神様になっているんだ」
「そうだよ、そう考えたら」
 先生はご自身で考えつつ言います。
「もうね」
「日本の神様はどれだけいるか」
「もうわからない位なんだね」
「天津神、国津神どころか」
「もっと多いんだ」
「そうなんだ、八百万の神というけれど」
 それでもというのです。
「実際はもうどれだけいるか」
「わからない位で」
「これは大変だね」
「僕達も話していてわからないし」
「本当に大変ね」
「日本の宗教を学ぶことは大変だよ」
 学問なら何でも学べる先生でもです。
「仏教もあるしね」
「日本って神道と仏教が一緒にあるしね」
「はっきり混在してるし」
「そう考えるとね」
「余計に大変だね」
「そして諏訪大社はね」
 先生達が今向かっているそちらはといいますと。
「これまた独特な大社だから」
「そうみたいだね」
「何かこれまでのお話だけでわかるわ」
「そのことはね」
「何と泣くにしても」
「まだ中に入っていなくても」
「そうだね、あと物凄く広いから」
 先生は大社の大きさのお話もしました。
「そのこともわかっておいてね」
「広いんだね」
「じゃあはぐれない様にしないと」
「先生と一緒にいて」
「絶対に離れない様にしないとね」
「そう、皆離れないでね」
 実際にこのことを言う先生でした。 
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