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ドリトル先生の林檎園

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第五幕その四

「今もだけれどね」
「大社に入ってからもね」
「絶対にはぐれない」
「その様にしてね」
「しっかりと行かないと駄目だね」
「どうしても」
「そうだよ、そこはね」
 本当にと言う先生でした。
「しっかりとしていこうね」
「そうだね」
「若しはぐれたらどうなるか」
「その時は先生の匂いを嗅がないと」
「先生の匂いはもう覚えてるけれどね」
「最初からはぐれない様にしないとね」 
 絶対にと言う先生でした、そしてです。
 そうお話してです、先生はまた言いました。
「さて、そろそろだよ」
「大社だね」
「大社の入り口ね」
「そこに着くんだね」
「そうなるよ」
 実際にと言う先生でした。
「あと少しでね、ただもういい時間だね」
「あっ、十時ね」
「十時になるね」
「あと少しでね」
「十時になるね」
「だからね」
 それでというのです。
「今はちょっとね」
「喫茶店に寄ってね」
「それでお茶飲もうね」
「午前のティータイムだね」
「それに入ろうか」
「そうしよう、お茶を飲んで」
 先生は皆に笑顔でお話します。
「一服しよう」
「いい時間だしね」
「じゃあ早速お茶飲んで」
「それで一息ついて」
「それから大社に入りましょう」
「皆でね」
「是非ね」
 こうお話してです、そのうえででした。
 先生は皆と一緒に喫茶店に入ってティ―セットを楽しみました、今日のティーセットはレモンティーにです。
 アーモンドとケーキ、そしてフルーツでしたがそのフルーツは。
「あれっ、梨だね」
「そうだね」
「林檎じゃなくてね」
「梨ね」
「長野県はこちらも名産だからね」
 それでというのです。
「梨もあるんだ」
「成程ね」
「じゃあ梨も食べて」
「それでお茶を楽しもう」
「今から」
「そうしようね、何しろ日本に林檎が入ったのは明治以降だから」
 この時代からだというのです。
「それまでは長野県にもなかったから」
「林檎は実は新参者で」
「昔からの名産は梨ね」
「こちらになるんだね」
「レモンティーと梨って面白い組み合わせだけれど」
「これから楽しもう」
「飲んで食べて」
 そうしてとお話してでした。
 皆で午前の軽いティ―セットを口にしました、先生はレモンティーを一口飲んでから皆に言いました。
「このレモンティーも美味しいね」
「そうだね」
「あっさりとした味でね」
「凄く美味しいよ」
「甘くて飲みやすくて」
「ほっと出来るわ」
「十時と三時のお茶はね」
 先生はお茶をまた一杯飲んで言いました。 
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