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ドリトル先生の林檎園

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第二幕その十一

「前が海で後ろは山だね」
「そうした地形だよね」
「それも日本によくある場所だけれど」
「和歌山もそうだしね」
「他にもそうした場所あるね」
「そして盆地もね」
 松本市の様なというのです。
「多いんだよ」
「奈良もそうだったしね」
「僕達が前にフィールドワークで行ったね」
「奈良市も行ったし明日香村にも行ったし」
「奈良三山も行ったね」
「あそこもね」
 その奈良もというのです。
「盆地だったね」
「周りが山に囲まれていて」
「まさに盆地だったね」
「京都もそうだし」
「この松本もだね」
「そうなんだ、そして長野県は盆地ごとに」
 まさにというのです。
「街があるんだ、それで武田信玄さんも」
「ああ、あの人もいたね」
「信玄さんは元々山梨の人だけれどね」
「ここに兵を送ってね」
「自分の国にしたんだね」
「その信玄さんもね」
 戦国大名として物凄く有名なこの人もというのです。
「盆地の一つ一つをね」
「攻め取っていったんだ」
「そうしていたんだ」
「一つ一つを」
「そうしていたんだ」
「そうだよ、そしてね」
 そのうえでというのです。
「長野県、当時信濃と言われていた国をね」
「完全に手に入れたんだね」
「盆地一つ一つ攻めていって」
「そんな風にして」
「途中負けたりもしたけれど」
 戦いにです。
「粘り強く進めていってね」
「そしてだね」
「遂に一つの国をにした」
「そうだったんだね」
「そうだったんだ、そして全て手に入れてから」
 長野県、昔は信濃と呼ばれた場所をというのです。
「上杉謙信さんと戦ったんだ」
「あの凄く強い人だね」
「新潟県の人だよね」
「昔は越後といったね」
「川中島で五回戦って」
 そしてというのです。
「引き分けだったんだ」
「決着はつかなかったんだよね」
「激戦も経たけれど」
「それでもね」
「引き分けに終わったんだね」
「若しもだよ」
 こうも言う先生でした。
「お二人が巡り合わないとね」
「どうなっていたかね」
「信玄さんと謙信さんが戦わなかったら」
「川中島でそうならなかったら」
「そう考えても面白いね」
「そうだね、けれどあの人達は戦って」
 日本の戦国時代でも有名な戦いです、沢山の人達が川中島で刀や槍を振るって命を賭けて戦ったのです。
「川中島も有名になったね」
「若し戦わないとね」
「そうならなかったら」
「川中島も有名じゃなかったね」
「そうだね」
「木曽も諏訪も行きたいし」
 今度は行きたい場所のお話をする先生でした。
「上田、そしてね」
「その川中島もだよね」
「行きたいよね」
「是非ね、日本の歴史の中でも」
 とりわけという言葉でした。
「関ヶ原は有名な戦場跡だからね」
「そうだよね」
「あそこは特にだよね」
「桶狭間とか長篠とか厳島とか色々あるけれど」
「関ヶ原と並ぶ位有名だよね」
「戦国時代の戦があった場所だと」
「そうだよ、そこに行って」
 そしてというのです。
「よく見ていきたいね」
「じゃあ僕達もね」
「先生と一緒に関ヶ原に行きたいよ」
「是非共ね」
「そうさせてもらうよ」
「有り難いね、皆が一緒だと」
 それこそという先生でした。
「やっぱり嬉しいよ」
「そう言ってくれると嬉しいよ」
「じゃあ皆で川中島にも行こうね」
「折角長野県に来たし」
「それならね」
 宣誓と皆は長野県に着いてすぐにこうしたお話をしました、そのうえでこれからのことを考えていくのでした。


 
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