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ドリトル先生の林檎園

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第二幕その十

「若しかしたらってね」
「思ってるんだね」
「先生にしても」
「そうなんだね」
「そうなんだ、幸村さんも首が三つ見付かったとか」
 今度は幸村さんのお話でした。
「そんなお話もあるし」
「何か凄いね」
「本当に幸村さん達が実はって思えてきたわ」
「けれど本当にそうであったなら」
「嬉しいね」
「夢があるしね」
 先生は温かい目のままでした、そうして干し林檎を食べてその美味しさに目を細めてからこうも言いました。
「あと電車の中では和風ティーセットのお話をしたね」
「そうそう、けれどね」
「今は林檎で揃えてるから」
「言ってもそうなるとは限らない」
「今回もそうだね」
「うん、このことがね」
 どうにもと言うのでした。
「面白いね」
「全くだね」
「言って考えていてもその時にならないとわからない」
「世の中ってそうだね」
「時として」
「そうしたものだよ、それじゃあ」
 あらためて言う先生でした。
「和風ティーセットは明日かな」
「明日飲んで食べるのね」
「明日の三時に」
「そうするんだ」
「そうしようかな、まあ明日もね」
 その時もというのです。
「三時にならないとわからないけれど」
「結局はそうだね」
「けれどその時にはっきりすることだし」
「若し本当に和風セットになるなら」
「それを楽しもうね」
「是非ね、そして今は」
 あらためて言う先生でした。
「折角だからね」
「このセットをね」
「皆で楽しみましょう」
「是非ね」
「長野県にいるんだしね」
「そうしようね」
 こうしたお話をしつつです、先生達は長野県名産の林檎のティーセットを満喫しました。そうしてです。
 その後で松本市を歩いて街自体をフィールドワークしますがその中で先生は一緒にいる皆に言うのでした。
「いや、こうしたね」
 まさにというのでした。
「街並もいいね」
「盆地もだね」
「周りが山に囲まれた街っていうのもね」
「独特だね」
「そうだね、盆地はね」
 先生はその盆地のお話もするのでした。
「日本には多いね」
「山が多い国だしね」
「それも当然のことだよね」
「山に囲まれた場所が多いのもね」
「当然だね」
「そう、僕達が住んでいる神戸は」
 こちらのお話もします。
 
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