魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十六話
「明日から夏休みです、休みだからといって夜更かししないようにしてください」
「すぅ…すぅ」
「一夏君!聞いてますか!?」
んぁ?……………なんだ帰りのSHRか。
「一夏君!」
「安眠妨害でうったえますよぉ………ふぁぁ」
「貴方だけ宿題増やしますよ!?」
またか………
「どーぞお好きに………どーせまた漢字練習プリントでしょ………おやすみなさい」
「~!」
うるさいなぁ…
「はいはい、起きます起きますから、ふぁぁ」
あ、ねむい。
「はぁ。明日から夏休みです、休みですがが規則正しい生活をしましょう」
そして夏休みの宿題の一部が配られる。
授業中に配られたのはもう終わらせたけど……これの他に登校日にも追加で配られるんだよなぁ…
『夏休みのしおり』、あ~日記どうしよう?
正直言って今年の夏はサイコフレームを造りたいのだが…
いや、でもなぁ、GNドライヴ無しでやっても…いっそエイハヴ・リアクターでも造るか?
エイハヴ・ウェーブ?キニスンナ!
うん、結局書けない内容だな。
まぁ適当にでっち上げるか…そうだなぁ………
どうやら日記の内容を考えている内に話は終わったようだ。
日直が教壇に立っている。
「きりぃつ、きおつけぇ、れぇい」
「「「「「「「「「「「さぁよぉうなぁら!」」」」」」」」」」」
さーて、帰るか。
「いちかはねてばっかりだね」
「じゅぎょうはちゃんとうけなきゃだめだよいちかくん」
「千石、俺より成績上げてから言うんだな」
「うう…」
あ、そうそう、小学校から篠ノ乃神社までの道に千石の家があるから一緒に帰るようになったんだ。
「ほうきちゃんはなつやすみなにするの?」
「どうする?いちか?」
「どうしようかねぇ」
本当にどうしよう、コイツらを工場(アレはもはやラボだ)に連れて行くわけにもいかんし。
ん?待てよ、そうだ!
「なぁなぁ二人とも、夏休みはこの町の神社全部回ろうぜ」
理由?ちょっと確認したいことが有るからだよ。
いや、確認できるか、知覚出来るかは全く判らないが。
「じんじゃ?ほうきちゃんたちのおうち?」
「なんでわざわざじんじゃにいくの?わたしたちのおうちでいいじゃん」
「え?面白そうだからさ。暑い時は心霊スポットに行くべきだろう?」
そう、千石が存在する世界なら、もしこの世界が物語シリーズの世界なら、あの神社にはもう居るはずだ。
「おもしろそう!いこう!いちか!」
「え、えっと、その、わたし、こわいのは…」
対照的だな。
「姉さん達も誘ってみようよ」
「さんせー!」
「千石は?」
「えっと…」
「まぁ、今決めなくてもいい」
「うん」
「まずどこにいくのー?」
決まっているじゃないか。
かの吸血鬼が主人公を眷族にしていない今現在唯一の眷族である彼のもとへ。
初代怪異殺しが居るかもしれない場所へ。
「明日にでも、まずは【北白蛇神社】だ」
篠ノ乃家
「「ただいまー!」」
「お帰りなさい、ご飯出来てるわよ」
「おひるごはんなにー?」
「チキンライスよ」
「わぁーい!」
「お前はまず手を洗え」
「「ごちそうさまでした」」
え?キンクリしましたが何か?
「いちかー、なんで【きたしらへびじんじゃ】なの?」
「あそこの神社は潰れてからかなり経ってるんだ。胆試しには丁度いいだろ」
「そーなのかー」
なぜお前がそのネタを知っている?
「ただいまー!」
「おかえりなさい!おねえちゃん!」
「お帰りなさい束さん」
「あ、そうだ、ちーちゃん今日は早めに終わるって言ってたよ」
「解りましたー」
姉さんは剣道部に入ってて毎日稽古がある、束さんは勿論帰宅部だ。
「あ、束さん、今度一緒に神社巡りしません?」
「神社巡り?急にどうしたんだい?」
「夏休みの日記のネタが欲しいんですよ(ラボの事を書く訳にはいかないでしょう?)」
「う~ん、どうしようかねぇ」
「おねえちゃん!いっしょにいこっ!」
「まぁいいか」
納得は…してないみたいだな。
「暇な時だけでいいですよ」
「あのねあのね、なでこちゃんもいっしょにいくの!」
「へ~ほ~ふぅ~ん……いっくん、ちょっとこっちこようか」
なんだ?ISの事か?
篠ノ乃束・私室
「さて、いっくん、どういうつもりかな?
撫子ちゃんってこの前家に来た子だよね?
まさか人気の無い神社でコトに及ぼうって訳じゃないよね?」
「束さん」
「なんだい?いっくん?」
「貴女は俺を何だと思ってるんですか!?」
「ん~変態?」
「何故に!?」
「だってラボで毎回毎回嗤いながら何か訳の判らない物を造ってるじゃないか。
端から見れば変質者だよ?」
「ニヤニヤしながらIS造ってるアンタの言うことか!
それに俺だってちゃんとIS造るの手伝ってるじゃん!」
「え~最初の十五分くらいはずっと別の事してるじゃん」
「だから!アレはGNドライヴの生成を管理してるんです!」
正確にはTDブランケットだが
「あ~アレね………大丈夫なの?」
「ええ、勿論。まぁオリジナルの設計図とは少々異なりますが」
手っ取り早くいうとTDブランケットを外せるようにしただけだ。
具体的には外した後に再生を使って元に戻すのだが…
途中でハンマーで叩き割ってから再生してもいいんじゃないかと思ったのは秘密である。
「いや、ほら確か粒子の毒性がどうとか」
「そのための装置を造ってるんです。
GN粒子の毒性を無視して永久機関として造らなければGNドライヴはそこまで難しい物じゃありません」
「そう、話を戻すけど、神社巡りの理由は?」
「さっき言いましたよ?」
「それは建前でしょ?本音は?」
やっぱりバレてるか、さてと、言い訳は…
「いやぁ、神って実在するのかなぁと思いまして。
気になりません?」
「……………まぁ、そういう事にしておくよ。
ただし、箒ちゃん達を危ない目に遇わせちゃ駄目だからね」
バレてるのか?
「じゃぁ戻ろうか、箒ちゃんが待ってるしね。
ああ、それと、私は神を信じるよ、神社の娘だし、何より幽霊が存在するって判ってるんだ、神様だって居るよ。
勿論、妖怪もね」
あ~バレてるな。
さて、今年の夏は忙しくなるな。
サイコフレームの鍛造に神社巡り、なかなかに充実しそうだ。
ページ上へ戻る