魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第十五話
「「「「いってきます!」」」」
小学校生活二日目、今日から姉さんと束さんと一緒に家を出る。
途中で中学と小学校で道が別れるけどそこまでは一緒だ。
「今日から授業か、うん、寝よう」
「いっくんなら大丈夫か」
束さんは賛成。
「そうだな、寝るならうまくやれよ」
姉さんも賛成か、成績いいもんね、二人とも。
「はいはーい」
「む~ねたらだめだよいちか」
確かに寝てはいけないだろうがだとしても。
「もしも俺が寝たとしても退屈な授業しか出来ない学校側が悪い」
この一言に尽きるな。
「いやー、一年生の授業内容でいっくんが面白いと思うのは……アサガオを育てるくらいかなぁ?」
「あー…たしかに不確定要素がある分多少は面白だろうし」
ぶっちゃけ機械に関しては大学レベル以上の知識が…というか宇宙人に侵略を『仕掛けることができる』程度にはある。
「あさがおそだてるの?」
「そうだよ箒ちゃん、一年生はみんなアサガオを育てるんだ」
「姉さんや束さんもやってる所謂『お約束』って奴さ」
「ねーねーどうやったらうまくできるのー?」
「えーとね…ちーちゃんに聞くといいよ。
たしか一番綺麗に咲かせたのはちーちゃんだったから」
「わ、私に振るのか!?」
へ~以外だな、姉さんなら枯らしそうだけど。
「ほらほら、ちーちゃん、可愛い可愛い後輩が君を見てるぜ~」
「ええっと…だな…教科書どうりにやればいいんじゃないか?」
「それをやって私は枯らしちゃったんだけどなー」
逆に束さんは枯らしたのか…面白いな。
「いや、まぁ、適当にやったらいいんじゃないか?」
「姉さんって運はいいもんね」
「やかましい」
コツンと拳固を落とされた、若干痛い…
「痛いよ姉さん」
「お前が悪い」
「だって事実だろ、ポーカーの時も箒の次に強いし」
「いちかー!学校着いたらポーカーしよう!」
「箒ちゃん、それは………まぁいいか」
「いや、反論しろよアンタ」
「別に賭ける訳じゃないならいいだろう」
「姉さんまで…」
「けってー!」
「わかったわかった」
学校・教室
俺達のクラスは半分くらいは来てるな。
ランドセルを置いて、箒のところへ。
「いちかー!やろ!」
千石は…来てない、席借りるか。
「はいはい、ポーカーでいいのか?」
「うん!うしろのせきのひとがくるまでね!」
「賭ける?」
「きょうのおやつ!」
「まぁいいか他には?」
「ないよー」
「じゃぁ」
「うん」
「アッシェンテ!」
「あっしぇんて!」
お、クラスの奴等がこっち向いたな、まぁこんだけ大声で叫べばな。
「親は?」
「いちかから、こうたいでいいよ」
ゲームになると箒は雰囲気が変わるまるで鞘から刀を抜くように。
カードを配る………
箒は…くそっ!きっちりポーカーフェイスしてやがる。
俺の札は…
ハート5
スペード5
ダイヤJ
クローバーA
ダイヤK
ワンペアか…せめてツーペアはほしいな…イカサマしてみるか。
「じゃぁ俺は二枚変える」
俺はイカサマをしてクローバーAをクローバーKに変えた…が。
「ず、ずるはだ、だめだよ」
振り替えると、千石が居た。
「いちか?どうするの?まけを認める?
わたしはのーかうんとでもういっかいでもいいけど」
「いや、俺の敗けだ。
【十の盟約】その八『ゲーム中の不正発覚は敗北と見なす』だろ?」
「なんかなっとくがいかない」
確かに箒が見破った訳じゃないからな。
「じゃぁこのゲーム自体をノーカウントにするか?」
「うん」
俺は席を立ち。
「悪いな千石、勝手に椅子つかっちまって」
「ううん、べつにいいよ、でもずるはだめだよ」
「違うぞ千石、俺は確かにズルをしたがあれはイカサマだチートじゃない。
イカサマはバレたら敗けとルールに記された勝率を上げる方法。
チートは絶対に勝てるルール外の方法」
【十の盟約】その八とはつまりそういう事なのだ。
「?」
「要するにだ、仮にテストの問題を事前に知る、これがイカサマ。
チートっていうのはテストの問題そのものを変えてしまうこと…かな」
「で、でも…ほうきちゃんはいいの?」
「いいよ、【じゅうのめいやく】はばれたらまけってかいてあるけどつかったらだめとはかいてないんだよ」
「じゅうのめいやく?」
まぁそこからだよな。
「【十の盟約】っていうのはあるおとぎ話の神様が決めた約束だよ」
「?」
「箒、教えてあげて」
「うん!えっとね、けんかしたらだめですよ、けんかじゃなくてげーむできめましょう、げーむちゅうにずるがばれたらまけですよ。ってことだよ」
「?」
「まぁ、千石もそのうちわかるさ」
「う~ん?」
「みなさーん!席に着いて下さーい!」
担任が来たな。
「じゃ、ここら辺で」
「うん!」
俺は席に着いた。
「皆さん、おはようございます」
担任が挨拶をすると。
「「「「「「「「おぁはぁよぉごぉざぁいます」」」」」」」」
なんとも間延びした返事だ。
まぁそれに合わせた俺が言えた事ではないが。
「今日は朝の時間と一時間目と二時間目でレクリエーションをします」
なにすんのかなー?
「先ずはジャンケン列車です!」
「はぁ」
ジャンケン列車、ある意味では社会の縮図と言ってもいい遊びである。
始めに負ければその後はゲームに参加できない。
勝ち続けても負ければそこで終わり、やり直しのチャンスなどなく。
勝てば勝つほど周囲の期待は高まり。
最後に負ければ今までの苦労も栄光も全ての水の泡。
なんて残酷極まりないゲームだろうか?
とかなんとか言いつつ結局は箒が勝つんだろうななんて考えている。
俺?どうでもいい。
て言うかできるなら早めに負けておきたい。
「では皆さん立ってくださーい!」
担任の声で皆が立った。
「机を下げてくださーい!」
机を下げ皆だいたいの場所に着いた
「では皆さん歌いましょう!」
持ってきていたカセットテープをセットしスイッチを押すと懐かしいあの曲が流れてきた。
さて、どうしようか?
「「「「貨物列車、シュッシュッシュッ、いそーげいそげシュッシュッシュッ、
今度の駅でシュッシュッシュッ、つもうよ荷物、ガッシャン!」」」」
相手は……千石?席遠くね?……ああ流されてきたのか…
「千石?」
「えっ?あ、う、うん、いいよ」
「そうか、最初はグー!ジャンケンポン!」
「………………………」
いや、お前もなんか言えよ……え~と
俺、グー
千石、パー
ま、いいか。
「ほら、お前の勝ちだ、後ろ向け」
「お、おりむらくんがまえでいいよ」
「駄目だお前は勝ったんだから勝った人の役目がある。
それにお前が言っている事はルールをねじ曲げる行為だ、チートと変わらん」
「でも……」
しつこいな、この頃からこうだったのか…
「ええい、面倒くさい、ほら次の曲が始まるんだから、ほら」
「きゃっ!」
え?なにしたかって?千石を回して肩に手を置いただけだよ。
その後は千石が二回勝って他の奴に負けたので後ろに付いた。
最後に笑ったのはやっぱり箒だった。
その後も二回ジャンケン列車をやった、三回中二回も箒が勝った…ワースゴイナー。
「次は椅子取りゲームです!」
ゲームの選択に弱冠の悪意を感じるのは俺だけか?俺だけだろうな。
椅子取りゲーム、決められた数の席をその席より一人多い人数で取り合うゲーム。
他人より早く動けば反則になり。
他人より遅ければ弾かれ、以降のゲームから除外される。
除外されたら続行者がやっているのを見ているだけ。
それを続けて最後に勝ち上がるのはやはり一人だけ。
ジャンケン列車と同じく社会を縮小した残酷極まりないゲーム。
「椅子を出してくださーい!」
クラスメイトが下げた机に群がり…わちゃわちゃしてる。
静観してるのは俺、箒、あと千石、でも千石はどうしていいか解らずあたふたしてるようだった。
で、なんとか全員分の椅子が用意された。
「今回は先生も参加しまーす!」
カチッとスイッチが押されさっきとは別の音楽が流れる。
円状の椅子の周りをぐるぐる回る、そして音楽が途絶え…
俺は座らなかった。だってめんどいし。
椅子が一つ吐き出され再び音楽が鳴る。
俺は吐き出された椅子に座ってのんびりしようとしてたら…
なんか箒にめっちゃ睨まれた、しかも非難の色を滲ませて。
そんなに俺が手を抜いたのが気に入らんのかねぇ?
まぁ、これも何回かやるだろうし、次からは本気出そうかな。
今回箒は一位を取れなかったようだ。
そして二回戦
俺はかなり本気でやっていた。
え?大人げない?いいんだよ。むしろ此処で手を抜いたら後で箒になんて言われるか。
二回戦ラスト、一つの椅子を挟んでいるのは俺と箒。
音楽が始まる。
俺は音楽のペースに合わせて歩いていた。
音楽が鳴り止んだときに俺が椅子の正面に居るように。
しかし箒も同じ事を考えているのか上手くいかない。
そして音楽が途絶え、最後に座っていたのは……俺だ。
「次で椅子取りゲームは最後です、もう一回椅子を準備してください!」
椅子から立った俺に箒は。
「つぎもてをぬいちゃだめだからね」
「もちろんさ」
三回戦………ラスト
え?早い?だって俺と箒の敵じゃねーもん。
そして音楽が鳴る。
さっきとほぼ同じような駆け引きがあり。
最後に座っていたのは……箒だ。
今度は箒の勝ちだ、途中で一瞬止まったときはびびったな。
「箒、おめでと」
「ちがう、いちかはさいしょてをぬいてた、ひきわけ」
「オーケェー、じゃぁ次も本気で」
「うん!」
まぁ嬉しそうな顔だこと、ヤベェな箒が勝負好きになってる。
束さんに殺されたらどうしよう。
その後もゲームを続けたが周りが面白くなさそうだったので途中で辞めた。
そして放課後。
一年生は最初の内は半ドンだし三、四時間目はそれぞれ国語と算数だった。
内容はひらがなの読みと書き方、数の数え方だった、居眠りしていた俺が起こされた以外は何もなかった。
「いちか、ねちゃだめだっていったでしょ!」
箒ちゃんがおこです。
「いやいや、だって暇じゃん。
俺も箒もある程度の漢字はよめるし、四則計算はこの前束さんが教えてくれたじゃないか」
「む~、そうだけど~」
箒は九九を暗記しているから乗除は既にできるはずだ。
加減に関してはゲームの中で自然に覚えたらしい。
そんな訳でここにハイスペック幼女が居る訳だ。
「お前はよく眠らずにいられるなどっちもだいたい四十五分の内の最初の五分と起こされてからの十分ぐらいしか記憶がねぇ」
「せんごくちゃんにおしえたりしてたの」
「そうか、お前は俺以外にも友達作れよ?」
「いちかもね」
「俺はいいよ『友達と居ると人間強度が下がるから』」
あの不死鳥娘が居るならその兄である鬼いちゃんも居るんだろうな。
今は不死鳥娘の年から推測するに物語シリーズ原作開始五年前ってところだから…まだ歪んでない阿良々木少年に会えるかも。
「なにいってるの?ばかじゃないの?」
箒…そんな真顔で言われたらかなりクルんだけど。
「わたしはいちかのともだちじゃないの?」
あ、そういうことか。
「箒は『友達』じゃなくて『家族』だもっと言うなら妹?」
「いちかととしおなじだし、わたしのほうがはやくうまれてるんだからわたしのほうがおねえちゃんだよっ!」
突っ込みどころはそこかよ。
「自分で着替えられるようになってから言えっつーの」
「むぅ」
さぁてとぉ!帰ってメシ食ったら、昨日の続きといくか!
このままいけば明日にはGNドライヴ生成用のレーザー装置が完成しそうだ。
「いちかーきょうのおひるごはんなにかなー?」
「さぁ?昨日のカレーの残りだろ」
「やったぁ!」
さて、他にも『要人保護プログラム』とかどうしようか…最悪の場合は政府高官を脅すか?
箒と束さんの絆を引き裂かせやしない、カンヘルを造っても、それができなきゃ無意味だ。
この箒の太陽のような笑顔と。
束さんの慈愛の微笑みを護るためなら。
俺は………
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