魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第十四話
今日は俺と箒の入学式だ。
ちなみに俺のランドセルは姉さんのお下がりだ。
買ってもらうのは悪いと思うし、姉さんのランドセルの色は青みがかった黒でカッコいいし。
一応、父さんと母さんが居なくなった後『教育費、生活費etc.』と書かれた箱が送られてきた。
中身は現金だったらしい。
差出人は書かれてなかったがあれは父さんの字だった。
姉さんと束さんは中学校が在るためこっちには来ない。
ただし例の工場で造った超ハイスペックステルスドローンで録画すると言っていた。
ちなみに俺はこのドローンに材質以外関わっていない。
俺は地下三階でGNドライヴの生成に必要なレーザー装置のパーツを組んでいた。
束さんは二階で何かやってたからISのパーツ組んでるのかな?と思ってたらあのドローンを造っていた。
俺が苦労してIS用に精製したEカーボンを使って…
あの時はマジで呆れた。
妹の入学式を盗撮するためだけにEカーボンだけでなくISに使う予定のステルスシステムを使っていたのだから。
しかも俺が六歳ということは原作における白騎士事件まで四年を切っている。
ホント何やってんだかあの人は。
「いってきます」
「行ってくるよ箒ちゃん、いっくん!」
姉さんと束さんが家を出た俺達は9時半までに行けばいいし、柳韻さんの車で行くからまだゆっくりできる。
「いってらっしゃい!」にぱっ!
「いってらっしゃい!」ドヤァ!
「………」ム~
ガラガラ
玄関の引き戸が閉まる寸前の束さんの悔しそうな顔に俺はどや顔を返した。
俺が頑張ってた時に趣味に走ってた意趣返しだ。
「そろそろ準備しておくれ、境内で写真を撮ろう」
「はい、柳韻さん」
「うん!」
準備と行ってもねぇ…子供用の礼服着て空のランドセル背負うだけじゃん。
写真撮るにしても出るまであと三十分くらいあるけどねぇ。
まぁ、とにかく着替えますか。
俺は自分の部屋に移動して子供用の礼服を着る。
小学校は制服が無いのでこういった服を着ることは卒業までないだろう。
俺が着替え終わると箒の声が聞こえてきた。
「いちか~てつだってぇ~!」
まぁ、そうなるわな。
柳韻さんは洗車中、奥さんはカメラを探してて雪子さんは境内の掃除中。
いや、あんたら箒が自分で礼服着れないだろうって解ってるだろ!?
「いちか~はやくぅ~」
ああ、もうっ!
「はいはい、今行くから」
そのあと俺は箒に礼服を着せて部屋を出た。
「全く、箒はもう小学生なんだから一人で着替えろよ」
「はぁ~い」
「柳韻さんの所いくよ」
「うん」
さて柳韻さんは駐車場かな?
「柳韻さん、着替えてきました」
「きがえたよー!」
お前は『着替えさせてもらった』だろうに…
「おお、なら本殿の前で待っていてくれ」
「「はーい!」」
五分後、指スマでも何故か勝てずに若干落ち込んでると、柳韻さん、奥さん、雪子さんがカメラを持ってきた。
「よし、まずは二人だけで撮ろう」
「はい」
「うん!」
神社の本殿をバックに俺と箒が並ぶ。
「はい、チーズ」
パシャッ!
「お~よく撮れてるよく撮れてる、もう一枚いこうか」
「箒ちゃ~ん、一夏君に抱きついちゃいなさい」
「は?」
「うん!わかった!」
箒が俺の腕に抱き付いてきた……ちょっとまてぇ!
「何言ってんですか雪子さん!?」
「あら~一夏君ったら照れちゃって~」
いや!いくら箒でも抱き付かれたら恥ずかしいから!
「撮るぞー」
「ちょっ!まっ!」アセアセ
「えへへ~」ニコッ!
パシャッ!
「うん、いいカンジだ。一夏君、お似合いじゃないか」ニヤニヤ
柳韻さんそのにやけ顔をやめていただけませんかねぇ。
ああ、俺の黒歴史が増えていく…
「よ~し、じゃぁ全員で撮るぞ~」
俺と箒の後ろに奥さんと雪子さんが並ぶ。
「え~と、タイマーは…………よし」
「箒、そろそろ離れて」
「やだっ!」
「やだってあーたねぇ」
「いいじゃないか、ほら前向いて」
走ってきた柳韻さんがそう言ってるけどその優しげな視線はなんなんですかねぇ…
パシャッ!
「ちゃんと撮れてるね」
「あら~いいじゃな~い」
「いいわね~」
はぁ、なんか疲れた。
「よ~し、じゃぁ行こうか」
柳韻さんがカメラを三脚から外しながら車の方へ歩いて行った。
後ろから何かが近づいてきた!
まぁ件のドローンだけど。
ホントに音が全くしない、その上見えない。
「ん?空を見上げてどうしたんだい?」
おっと、ドローンがある方向を見ていると柳韻さんが気づいた。
「入学式の日が晴れでよかったなぁと」
「そうだなぁ、雲一つ無い快晴だ」
そのあと俺は柳韻さんの運転する車で小学校へ向かった。
小学校・下駄箱
柳韻さんは校門前で写真を撮りたかったようだが箒が走っていったためできなかった。
クラス分けは……お!箒と一緒だ。
「箒!よかったな、おんなじクラスだ!」
「うん!」にぱっ!
あ~癒される~束さんがEカーボン使ってまでドローン造った気持ちがわからなくもないな。
「ほう、よかったな箒、一夏君」
柳韻さんも嬉しそうだ。
「箒、教室行こうか」
「うん!たのしみだな~!」
後ろから柳韻さんと奥さんがついてくる。
新一年生の教室は保護者の待合室も兼ねている。
教室
教室に入ると机の上に平仮名のネームプレートが置いてあった。
縦六席、横五席、計三十席。俺は端っこの前から三番目、出席番号三番だ。
どうやらこの学校の出席番号は男女混合らしい、前世ではずっと男女別々だったなぁ。
あと、なんか明らかにヒトのものじゃないカンジの娘が居る。
いや、不自然な程ヒトらしすぎるのだ。
どこか見覚えがあるが…まぁ、今は置いておこう。
あと箒の出席番号は確か十一番だから…
「箒の席は二列目の最後から二番目だよ」
俺はさっさと自分の席にランドセルを置いて箒を案内した。
「ほら、ここだよ」
「ありがとっ!いちか!」
「いーよ、これくらい。それにしても後ろから二番目の席か…いいなぁ箒は」
「なんでいちばんうしろのせきがいいの?」
え?それはもちろん…
「後ろの席なら寝れるじゃないか」
「いちかいねむりしちゃだめだよ」
「そうだぞ、一夏君。まぁでも一年生の授業なんて寝てても大丈夫か」
ですよね!柳韻さん!
「はぁ、アナタときたら。一夏君、小学校一年生ではこれから人と生きていくために大切な事を勉強します。寝てはいけませんよ」
おくさん の アルティメットロンパリオン !
いちか は ひるんで 動けない !
『はぁ…………』
ちょっと、橙さん?ため息だけっていうのも案外きくんですが?
『………………』
わぁ!式神が冷たいなぁ!
「聞いていますか一夏君?」
「安心してください!聞いてますよ!」
「そうですか、箒、貴女も寝てはいけませんよ」
「うん!」
ああ、癒される~
と、こんなカンジに駄弁っていたら時間になり、担任の先生が引率して体育館へ向かった。
体育館
『「新入生、入場」』
パチパチパチパチパチパチ……
長い拍手と共に入場する。
列が席へと向かい…………担任の合図で腰を降ろす。
で、入学式の長くはないが短くもないそれはそれは有難いお話が始まる。
その後は名前を呼ばれたら返事をして立つ…ああ暇だ、こんな【とある地方都市】とはいえ新一年生はそれなりにいる、ああ退屈だ。
はぁ、GNドライヴどうしよう?アレがないとカンヘルはその半分しか性能を発揮できない。
否、最大出力時『理論値の1%も性能を発揮できない』だろう。
にしてもTDブランケットがなぁ、まぁ劇場版で二年で二基造れたようにまぁ出来なくもないが…束さんにバレるよな~しかも一基ずつって訳にもいかんしな。
最悪の場合一基ずつ使うしかないけど、出来ることなら同調させたいし。
試しに毒性が改善されている二期のGNドライヴ〔T〕造って実験…
いや、だめか、ツインドライヴシステムの『二基のGNドライヴの同調』が安定しないのはGNドライヴの根幹たるTDブランケットが同調しなかったからだ
それを搭載してないGNドライヴ〔T〕を同調させたところで意味はないか…
え?リボーンズガンダム?
アストレア系が好きですが何か?
「一年…組………あ…ら…つ……」
「はぁい!」
結局は造るしかないな。
「はぁい!」
おっと考え事をしていたら隣の奴が立ったな次はおれか。
「織斑一夏」
「はい!」
どうだ!元高校生の返事は!まぁ中学生でもできるっちゃできるが。
「はぁい!」
まぁ小学生の返事なんて間延びしてて当たり前だよな。
なんて考えていたら箒の番だ。
「篠ノ乃箒」
「はぁい!」
あ~可愛い、マルチスコープ使えてよかったぁ~
その後は特にこれと言ってなかった、入学式は無事に終わり教室へ戻る。
教室
「さて皆さん、私は………」
担任がなんか話しているが無視だ無視。
「では自己紹介しましょう‼」
いきなりか、原作一夏みたいなことにはならんだろ。
「出席番号一番の人からお願いします」
出席番号一番は…お?あの人外娘だ。
一応いっておくが彼女の見た目も雰囲気もヒトそのものだ。
情報次元でも間違いなくヒトである。
しかし、しつこいようだが、全てのパラメーターが平均的すぎる。
「あららぎつきひですよろしくおねがいします」
ふ~んあの人外娘の名前は『あららぎつきひ』ねぇ……
ん?あららぎつきひ?
阿良々木月火!?嘘だろオイ!?
ここはISの世界じゃないのかよ!?
なんで物語シリーズの主人公の妹が居るんだよ!?
なんて考えてる内に二番さんは終わって俺の番。
「織斑一夏です、一年間よろしくお願いします」
ああ、危ない危ない、ヘマするとこだった。
「ごたんだだんですよろしくおねがいします」
ああ髪の色でわかってたよ。
で箒の番。
「しのののほうきですよろしくおねがいします」
ふはははははは!束さんのドローンといえど教室には入れなかったようだ!これは俺だけのファイルに保存だな!
そして箒の後ろの席の気弱そうな娘。
「せ、せんごくなでこですよろしくおねがいします」
…うん、もう驚かねぇ。にしても千石撫子か…こんな可愛い娘が『オイ!有象無象!』とか言うようになるのか…
その後は何の面白みもなく終わった。
そして下校、いやぁ小学校は楽でいいね。
中学高校になると入学式初日からテストなんて珍しくもないしな
車内
「箒、一夏君、入学式はどうだった?」
「たのしかった!」
「ぶっちゃけ暇でした」
取り繕ってもどうにもならんので正直に言った。
「そうかそうか!暇だったか!」
「いちか、ねてないよね?」
「勿論」
「二人とも、入学式撮ってたけど見るかい?」
「うん!」
「見たいです」
「え~と確かバックに入ってたと思うから出してくれ」
バックは俺の横にある、え~とどこだ?
「お?これかな?……うん、これだ」
「操作解るかい?」
「はい、わかります」
「一夏君は賢いわね~」
雪子さんに怪しまれたか?
「束さんがパソコンやってるのをカッコいいと思って…」
と言い訳してみる。
「あら、束ちゃんにおそわったのね~」
納得してくれたかな?
「え~と、電源を入れて…メニューを…4月…日のは……これだな」
俺はビデオカメラを持って箒にも見えるようにした。
最初からなので入場からだ。
「はやおくりして~」
退屈だしな。
「はいはい、早送りは…うん……ここら辺かな」
ちょうど俺達のクラスのところで止まった。
「あ!いちかだ!」
はずいな。
「一夏君、いい返事だったよ、剣道のお陰かな?」
次は箒だけど。
「なんかはずかしいね」
「箒もちゃんとできていたと思いますよ?ねアナタ?」
「ああ、ちゃんとできていたぞ」
「ほんと?いちかは?」
「ちゃんとできてたよ」
「かえったらおねえちゃんとちふゆおねえちゃんにもみせるー!」
いや、ステルスドローンで撮ってると思うけど、まぁいいか。
篠ノ乃家
「ただいま帰りました」
「ただいまー!箒ちゃん!いっくん!」
「「おかえりなさい!」」
束さんはめちゃくちゃハイテンションだ。
「束、落ち着け、柳韻さんはちゃんと撮っているはずだ」
「あのね!おねーちゃんくるまのなかでみたけどわたしちゃんとへんじできたよー!」
と箒が束さんを居間へ引っ張って行った。
「一夏、入学式どうだった?」
「退屈だった」
「まぁお前ならそうだろうな。
お前は精神年齢は他より少し高いが、たまにはバカなこともやってみるものだぞ?
お前にはまだ難しかったか?」
「わかるよーなわからないよーな」
「そのうちわかるさ、私もそうだったからな」
ええ、現在進行形でバカなことやってる最中さ、世界をひっくり返す計画なんて、バカな事をね。
「いちか~!ちふゆおねえちゃ~ん!はやくぅ~!」
「行こっか姉さん」
「ああ」
白騎士事件まで後………………四年
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