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レインボークラウン

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第四百四十話

            第四百四十話  風呂上がりのビール
 小田切君は風呂を出てから枝豆を出して冷蔵庫の冷えたビールも出した、そのビールは五〇〇ミリリットルを六缶だった。
 そのビール達を見てだ、博士はテーブルに座っている小田切君に尋ねた。
「それだけか」
「まあ飲みたくなったら」
 小田切君はビールの缶を開けてコップに注ぎ込みつつ博士に答えた。
「また出します」
「そうか」
「はい、まずはです」
「これだけか」
「出しておきます」
「そうか、わかった」
「はい、じゃあどんどん飲みます」
「それではわしはじゃ」
 博士もテーブルに座っている、そのうえでの言葉だ。
「今は飲まぬじゃ」
「僕とですか」
「少し話したい」
 入浴前と同じくというのだ。
「いいか」
「飲みながらでいいですよね」
「構わん、食てもいい」 
 その出している枝豆をというのだ。
「そうしてもな」
「じゃあお言葉に甘えて」 
 小田切君は実際に枝豆を食べつつ博士に応えた。
「頂きますね」
「ではな」
「それじゃあ」
 こうしてだ、小田切君は飲んで食べつつ博士に応えた。そうして博士と話すが。
 博士は小田切君にだ、こんなことを言った。
「わしはビールも好きじゃ」
「結構飲まれますね」
「しかし一度飲むとな」
「何かありますか?」
「どうも身体が冷えてな」
 だからだというのだ。
「ワインよりは飲むのが少ないのう」
「そうなんですね」
「身体は冷やすよりもな」
「温める方がいいですからね」
「だからじゃ」
「ワインの方が多いですか」
「そうなのじゃよ、だから明日もな」
 和食を楽しむと言ったがだ。
「白ワインじゃ」
「そっちですか」
「それを飲むことにする」
 こう言いつつ小田切君とさらに話をしていく、二人が話しているその部屋ではタロとライゾウがテレビを観ていた。


第四百四十話   完


                     2017・4・21 
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