ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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補習授業のヒーローズ
前魔王ベルゼブブと三大魔王の実力×黒鐵神殿にて復活したグレモリー眷属
「さてと、残りのコイツら相手を君達グレモリー眷属がしてくれるかい?」
「『ナイトメア』やら『三大魔王』と言うキーワードが分からず仕舞いでしたが、ふざけているんですか?アジュカッ!」
『ふざけてるのはお前達だ、バカ共!』
まるで怒鳴り声のように響いたら、上空から何かが着地して来たら黒歌とレイヴェルの隣に降りた。やっと来たようでしたが、ベルゼブブ様とカテレア・シャルバ・クルゼレイは旧魔王派と英雄派を見てこう言った。ここからは祐斗視線となるが、四人共悪魔であると同時に一人だけ魔王クラスを持っていた。
「お前らが一誠様を殺した者達か?」
「あ、貴方様は!カテレア・レヴィアタン様、シャルバ・ベルゼブブ様、クルゼレイ・アスモデウス様!何故ここに?」
「私達は、この御方のお導きによりここへ来たのだ。目的はただ一つ、我らの主である一誠様を殺した貴方達を葬りにね」
この御方?見ると緑色のロングをして帯剣してる女性悪魔だった。このヒトを見た旧魔王派は固まっていたが、アジュカ様は懐から写真一枚を取り出してみた。そしたら驚いた表情でその女性を見た。
「あ、貴方様は、生きておいでだったのですか!」
生きて?どう言う事だろうか。すると緑色の女性はこう言った。
「貴様ら、私の名前を忘れたのか?私は前四大魔王の一人、ベルゼブブだ!」
前四大魔王!?まさか生きていたのか!ここにいるグレモリー眷属は皆驚いていた、アジュカ様もだ。黒歌さんとレイヴェルさんは驚いてなかったが、まさか知っていたと言うのか?前四大魔王様が生きている事を!
「で、貴様らが一誠を殺したのか?」
「そうだにゃベルゼブブ。コイツら旧魔王派の残党達によって、神殺しの武器や毒で一誠を殺したにゃん」
「このビルと屋上庭園は特別に手をかけているので、かなりの堅牢さを持ち合わせております。威力のある攻撃をしても崩壊はしませんので、思いっきり攻撃をしても構いませんよ。ベルゼブブ様」
「そうか黒歌とレイヴェル。ならば貴様らはこの剣の血錆となれ!カテレアは旧魔王派のコイツらを凍らせろ。シャルバとクルゼレイは私と一緒に倒すぞ!」
「分かった姉さん!一誠を殺した報い、果たしてもらおうか!」
カテレア・レヴィアタンは、旧魔王派の足元を凍らせた。ベルゼブブ様とシャルバ・ベルゼブブとクルゼレイ・アスモデウスは、剣を一振りだけで消滅させた。消滅!もしかしてあの剣は聖剣!アジュカ様と英雄派の者達は固まっていたが、どうやら旧魔王派の悪魔らを撫で斬りにしたようだ。そして相手を英雄派の者らを向けさせたベルゼブブ様は、剣先を向けながらこう言ったのだった。
「さて、旧魔王派残党らのバカ共は殺したが残りは英雄派残党らか。お前らの罪は無いがここで葬り去ってやろうか?」
「我らとて前四大魔王様が生きていた事など知らなかったが、我らの秘密兵器を使ってから死ぬとしましょう」
ピストル型の注射器を取り出して、英雄派残党らは針先を己の首筋に突き立てる格好となった。
「それは旧魔王派残党らと協力して作り出したドーピング剤だな、それも神器能力を強化させるようだが我らに通用するとでも?」
「オーフィスの蛇を神器に絡ませる事で所有者の様々な特性を無理矢理引き出す実験をしていましたが、これはかつてカテレア・レヴィアタン様らお三方が『禍の団』にいた頃に研究室に保存されていた血液です。かなりの犠牲と膨大なデータ蓄積の末に、神聖なアイテムと深淵の魔性は融合を果たしました」
「我ら魔王の血を加工し、神器を活性化させるアイテムを作ったと言うのですか。まあ龍殺しを持つ力があったとしても、黒神にいるジークは一生使わないアイテムとされていたでしょう」
「魔帝剣グラムは凄まじい切れ味の魔剣として有名ですが、攻撃的オーラを纏い如何なるモノを断つ鋭利さを持ち合わせたデュランダルの魔剣バージョンとも言えます。かつて五大龍王『黄金龍君(ギガンティス・ドラゴン)』ファーブニルを一度滅ぼしたとも言われていて、北欧の神々が再生されたとも聞いています。凶悪な切れ味と強大な龍殺し、二つを持ち合わしている魔剣です」
「ま、この特性を持ち合わしたジークが使えば間違いなく死ぬのはジークだにゃ。自身の能力を高める魔帝剣グラムとの相性は最悪、能力を解放する程グラムの龍殺しによって影響を受けながら身を滅ぼすにゃ。でもそれは『禍の団』英雄派に属していた時であり、今のジークにとってそんなアイテムを使わなくとも身を滅ぼさなくなった」
禁手状態で攻撃的なオーラを完全に殺して使用する分には鋭利で強固なバランスの魔剣だけど、あの剣の特性を解き放てばドラゴンの特性を持たない者であれば致命傷を受けずに威力は最強のままだ。
禁手千刀流となっても、背中が持つ剣はエクスカリバーであり自前の腕にグラムとエクスカリバーを持つ事で禁手化でもグラムを使えるようになった。僕はゲーム時に見た事で、魔帝剣グラムの影響を受けていない状態で禁手化をしていたので余裕振りを見せていた。
「英雄派の奴らが使った事で、まるで巨大化したゴリラのようね。変貌したみたいだけど、確か『業魔人(カオス・ドライブ)』だったかしら?そしてドーピング剤を『魔人化(カオス・ブレイク)』と呼んでいたようだったわ」
「俺達が居た時には未完成だった物を完成させたとしても、ドーピング剤無しで倒せるだけの力を持っている。何せ俺らの中には、黒の駒を入れてあるのでね!」
そう言いながらカテレア・レヴィアタンとシャルバ・ベルゼブブは、余裕振りを見せながら天使や悪魔を超えた人間を撫で斬りしながら細かく斬り刻んでいく。前四大魔王であるベルゼブブ様は見ていただけだが、恐らく三大魔王だけで充分だと思いながら最後の一撃をした事で戦いは終了したのだった。戦いは終了してから、ベルゼブブ様とカテレア・レヴィアタン達がこちらに来たのだった。
「まさか生きておいででしたか!前四大魔王ベルゼブブ様、何故今になって来られたですか?」
「お前が私の名を継いだアジュカのようだが、先程の攻撃は見事としか言い様がない程だった。だがお前の仕事はここではないだろう?ここにいないで冥界へ来い、今はお前の力が必要なのだ」
「あのー、ベルゼブブ様。僕達はアジュカ様に用があって来たのですが・・・・」
ベルゼブブ様はこちらを向いて微笑んでいた。
「黒の駒をアジュカに見せに来たのだろう?アジュカ見てもらえ」
「宜しいのでしょうか?黒の駒は、一誠のいや黒神眷属の技術の結晶だと伺っております」
「良いのだ、黒の駒を解析してみせろ」
そう言って部長から黒の駒を受け取ったアジュカ様は、解析を始めたら難しい顔をしていた。小型魔法陣を展開して、駒の内部を調べているようだが手を止めてしまった。
「これは何という事だ!一つの駒なのに二十個分『変異の駒』が入っているようだ。しかも創造神黒鐵様の魔力の所為なのか、上手くアクセス出来ない程の頑丈になっている。ん?これは・・・・」
アジュカ様が呟いた瞬間、黒の駒は机から離れて浮かんだ。そしてあの時と同じく光り輝いたと思ったら、再び眩しい光と共に一瞬にしてワープ感覚があった。そして目の前には、黒鐵神殿内だと認知していたが先程とは違い神々の神殿だと思わせる程だった。そして少し歩くとテーブルに座っていた者が、まるで腹ペコの様子で食べていた背中を見たリアスらは懐かしく感じた。
「ん?ようお前達。数日振りとも思われるが、改めて黒鐵神殿にようこそ。グレモリー眷属と黒神の諸君」
「一誠!と言う事はここが例の場所なのか?」
「今の俺は織斑一真だが、まあいいとして黒の駒を解析したようだったな。ま、アジュカでも解析出来ないようにしているから、俺の意志を呼び起こしたように思われる」
「一誠さん!今まで一体どこにいたのですか?」
目の前にいた一誠君だったが、アーシアさんが駆け寄ろうとしても跳ね返ってしまった。なので僕らが近付ける距離があるみたいで、大量の料理を食べていた一誠君は食べながらであったが肉体再構築は終わらせたみたいだった。
「黒鐵神殿内にて、俺らに近付ける者らはそこまでが限度とされている。その様子だとグレモリー眷属の諸君の目に光が宿ったと見るが、白音と朱乃は既に俺が復活していると理解していたようだな」
「一真、肉体再構築が終わったのなら早めにこちらに来てくれないのか?」
「そうしたいのは山々だが、再構築を終えたら消滅前の状態に戻るが体力と魔力が失っていてね。だからここにある料理を食べ終わる頃には、全て戻っているだろうよベルゼブブ」
一誠君・・・・いや今一真君は大量の料理を食べている様子を見て納得してしまったが、皆は一瞬泣いたがすぐに涙が止まっていつもの皆となった。アーシアさんと部長の目には、にっこりと微笑みながら一真君からの指示を待っていた。ハイブリッド・ピースを持つ朱乃さんと小猫ちゃんは、隣にいるティアマットさんに嫉妬の目を向けていたが残りの二人は誰何だろう?
「この二人はお前らが知る者達だ、ここに居る時だけだがドライグとサマエルな。神殿内はヒト以外の者が来ると強制的にヒト化となってしまうんでね・・・・そう言う事を言う為に呼んだ訳ではないが改めて言おうか。カテレア、シャルバ、クルゼレイはまもなく来るであろう『ナイトメア』の部隊指揮を頼む。ベルゼブブはグレモリー眷属と一緒に冥界へ戻れ、もうまもなく月中基地本部から増援が来るのでな。それからアジュカよ、いつまでも人間界でサボってないでさっさと冥界へ来い!魔王の務めを果たせバカモノ、それと『ナイトメア』を知らない旧魔王派残党を抹殺してしまえ。俺を殺した罪は重いが、さっさと元気になってほしいぞリアス」
「ええ分かってますわ一真さん・・・・既にグレモリー眷属は元気になりましたし、残りはリアスだけとなりましたがその心配は無さそうですわよ」
「一誠・・・・分かったわ!さあ、私の可愛い下僕悪魔達!グレモリー眷属として、一誠の敵を全て消し飛ばすのよ!」
一真君の声にていつもの部長に戻った、一真君の声を姿を見て皆安心した。これで戦える準備が整った事で、一真君は笑みを戻してから光輝いた事で元の庭園に戻ってきたようだ。アジュカ様のテーブルには置手紙のような物があったので、見てみると冥界で会おうと書いてあった。それと黒の駒をベルゼブブ様の掌に行った事で、もう二度と黒鐵神殿に行く事はないと思った。
「と言う事で全員冥界へ行くとしようか・・・・アジュカは『勿論行きますよ、俺の仕事はドウターを倒す為だと盟友から告げられたのですから』よく言った!流石は私の名を継いだだけの事はある、行くぞ!」
大型魔法陣が僕らを包み込んでから、転移したが場所は冥界都心のビル屋上にいた。アジュカ様は転移魔法陣で眷属の元に向かったが『ナイトメア』の三大魔王は、翼を展開して行ってしまった。地上と上空ではドウターが埋め尽くされていたが、各派遣された部隊が迎撃しているようだった。僕達も行こうとしたが、ベルゼブブ様の指示にてグレモリー城に戻ったのだった。
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