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戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~

作者:黒鐡
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二十五章
  黒神眷属でのブリーフィング

甲斐・躑躅ヶ崎館から旅立つ連合らを見送ったが、本陣にいる久遠らとは無言の頷きと共に行ってしまった。そして一真隊が出発しようとした時に、ひよ達を呼んでから俺らの策については現地にて到着次第言う。一真隊に俺がいないのも少々問題なので、詩乃と雫に一真隊副将である一葉や補佐をする梅らを呼んだのだった。

「そろそろ出発らしいが、俺らは先に現地へ行くが一真隊にお頭が不在するのも問題有りだろう」

「確かにそうじゃが、他に宛てがいるのかの?主様」

「その為に呼んどいたが、一真隊にて唯一仲が良い女性隊員を呼んどいた。桜花、結衣、沙紀を一真隊お頭代行として命ずる」

『我らは一真隊お頭代行として、職務を果たしてみせます!』

敬礼をしてから、三人合わせだったのでひよ達は流石は桜花達であると思った。そんで二人は地上にてスナイプ・ゼロワンにて、馬に乗って行く。上空にて警戒をしているらしいが、すぐに決まった様子だった。そして一真隊も出発をしていて、全ての兵士が行ってしまったと思えば念話にて全ての衆にいる夜叉化した足軽達に向けて、最後の人間とした生活なのだとな。

『全衆にいる足軽達よ、戦が始まり次第人間から夜叉となるので最後の人間生活を充実しておけよ?』

『はっ!/了解です!/いよいよですが、まだ気付いていないようですね/数日で到着すると思いますが、一真様もお気を付けを』

「行ってしまったようなので、そろそろ船に戻りますか?一真」

「うむ。トレミー3番艦にあるブリーフィングルームにて、黒神眷属が集まっていると思うしな。それに黒鮫隊は、既に京からの境目にて東西南北に配置している。もう戦いは始まっているだろうな」

全ての者が躑躅ヶ崎館にて旅立った連合らを見てから、非戦闘員である結菜達には自動的にトレミーにて転移されるようにしといた。一度ブリッジにて行くと既に京と摂津付近にて到着していた。今の大きさなら、トレミー3番艦だと甲斐・躑躅ヶ崎館から京までは数分で到着したようだな。ラッセは手動で動かしていたが、ブリッジにいる者らはそのまま作業をしてくれと言った。

「艦長、現在ブラック・シャーク隊は戦闘態勢へと入りました。京からの境目から後方にて、遠距離攻撃をしているところです」

「黒神眷属全員をブリーフィングルームへと招集したです~」

「俺達はどうすればいいんだ?艦長」

「ラッセ達は引き続き警戒態勢をし、フェルトとミレイナにはブリーフィングルームの会話を聞いていてくれ。あと格納庫にて、スペースブリッジを固定しているから援軍が到着次第報告を入れてくれ」

「了解しました」

「了解です~」

ブリッジからブリーフィングルームに行くと全て揃っていたので、俺は奏がいる所に行ってから改めてメンバーを見た。黒神眷属は、シャルロットやミーガン達前四大魔王やアグニとオーフィスは不在である。

俺と奏に優斗と深雪が揃っているのは、珍しい所でもある。俺の中にはドライグを始めとしたドラゴン達がいるが、ティアやサマエルはともかく神龍と昇格したクロウ、ダハーカ、グレンデル、ラードゥンがいる。黒歌とレイヴェルも拠点にいるが、チームD×Dの鍛錬をしてくれと頼んだ。

ヴァーリチーム(ヴァーリ、美猴、アーサー、ルフェイ)と英雄チーム(曹操、ジークフリート、ゲオルク、ジャンヌ、ヘラクレス、レオナルド)が揃っていて、奥方衆と呼ばれた魏呉蜀である恋姫チームと大江戸チームがいるが、ISチームは主にIS部隊に混じっているので久遠らとは合流しないだろうな。

大江戸チームである吉音、詠美、光姫、朱金、想、桃子、結花、結真、唯、真留、平良、はじめ、由佳里、じごろう銀次となっている。その内の光姫と由佳里は医療班であり、銀次は護衛役となった。結花、結真、唯はブリッジクルーとなって、それぞれのチームへのバックアップとなっている。

奥方衆魏呉蜀の軍師らである朱里と雛里に桂花と凜と風に冥琳と穏は、本陣にて居てもらう事にした。なので医療班と軍師に一部の黒鮫隊を率いて、後々本陣にて率いる事となった。

奥方衆蜀は桃香、愛紗、鈴々、星、翠、紫苑、朱里、雛里、蒲公英、桔梗、焔耶。奥方衆魏は華琳、春蘭、秋蘭、桂花、季衣、流琉、凜、風、凪、真桜、沙和。奥方衆呉は雪蓮、蓮華、冥琳、思春、穏、小蓮、大喬&小喬、祭、亞莎、明命の各十一人となっている。

月と詠は、トレミーブリッジにてバックアップを頼む予定だし恋、霞、音々音は武田衆と合流してもらってから戦に参加してもらうつもりだ。

「待たせてすまんが、これよりブリーフィングを開始する。まずは現在の状況をフェルト、報告を頼む」

『了解です。現在京から境目にて、ブラック・シャーク隊地上部隊とIS部隊が遠距離からの攻撃のままとなっています。戦闘風景を床下にて投影させます』

「流石ご主人様だねー、久遠達連合が到着する前に戦闘開始しているとはねー」

「あくまで強化体鬼とドウター化した鬼を倒しているだけだからじゃないの?桃香」

「華琳の言う通りだ。連合の策が開始する前に、前菜として強化体とドウター化した奴しか倒していない。それと襲ってくる鬼に対しては、試運転としてIS部隊での近接戦にて倒していると報告が上がっている」

そう言う事なので連合は数日でこちらに来るそうなので、今の内に配置場所を指示しといた。奥方衆魏は長尾衆と共に先手を務めろとの事で、俺達の戦いを見本としてから全足軽達の夜叉化を発表する事となった。

奥方衆呉は本陣にて詰めておいてから、一応諜報任務が得意な思春と明命をあとで小波に紹介させるつもりでいる。奥方衆蜀は遊撃として任せられた一真隊と合流後、俺と共に戦の見本を見せる事となる。

「なお大江戸チームについてもだが、遊撃として一個小隊として行動せよ。どこかで苦戦している衆がいれば夜叉となった者らから、念話で話す手筈となっている。刀や剣魂での連携もそうだが、特に詠美は吉音の手綱を任せるぞ」

「了解よ。吉音さんの事は私に任せて」

「ええー!別に暴れまくる訳じゃないのにー」

「一応の事だからな。それと一個小隊で四名ずつとなり、東西南北に放つ事となっている。バックアップチームである子住姉妹と月と詠は、ブリーフィングが終わり次第ブリッジへと向かってくれ」

『了解!』

「それと医療班である、桃香・大喬&小喬・光姫・由佳里と軍師である、朱里・雛里・桂花・凜・風・冥琳・穏は本陣が到着次第そちらに行ってもらう。なおブリーフィングが終わったら、東西南北に配置されている黒鮫隊と合流してもらいたい者らがいる。紫苑と桔梗と秋蘭と祭は、それぞれ持つ狙撃銃を持ち今から言う場所にて洛中にいる強化体鬼とドウター化した鬼の狙撃をしてもらいたい」

四人の名が挙がった事で、一歩前に出たがそれぞれ得意とする超遠距離狙撃を得意とする四名がそれぞれお気に入りの狙撃銃を持っていた。各一名ずつに配置して、連合らが到着するまでに出来る限りの強化体鬼を風の精霊とリンクしてから狙撃を開始せよとな。黒の駒は、ソフトウェアを最新へと更新する機能が付いているので、今回ここに来てから新たに風の精霊とリンクさせて見た鬼を撃つとな。

「今はまだ連合らは、この事については知っているおるのか?」

「いや知らんだろうな。一応現地にて先に戦闘をしているとは言ったが、それとそろそろスペースブリッジが開く予定となっている。お前らの馬となるモノを届けるようにと通達しといたんだが・・・・と来たようだな。格納庫にいるイアン、スペースブリッジ開いたか?」

『今開いた所だ・・・・これは馬型トランスフォーマーが大量に送られて来たぞ!最後尾にはフレイムコンボイにライガージャックにファングウルフがおるわ!』

「ライガージャックとファングウルフが来る事は知っていたが、何でフレイムコンボイまで来るんだよ」

『ふうー。やっと到着したぜ、一真さん。大量の馬を送らせてもらったぜぇー』

「ご苦労さん。と言いたい所だが、何でフレイムコンボイまでいるんだよー。聞いてねえぞ?」

『スマンな一真の旦那。最近身体が鈍っていてな、ライガージャックとファングウルフが大量の馬型のを届けるのと援軍として行くと聞いてな』

「それだったらしょうがねえが、ちゃんと俺の指示を聞けよな?」

指示を聞いてもらうのならば、戦の時にはビーストモード限定で戦ってもらう事となった。ロボモードだと味方である久遠達の妨害となってしまうからだし、金属生命体が俺らの味方だと言っても敵だと思ってしまうからだ。今現在で一番戦闘がある所に行ってもらい、フレイムコンボイらがどのぐらいの戦力となるかのテスト運転として行かせた。

「私達の馬が到着したけど、金属生命体だから硬いんじゃないのかしら?」

「それには心配及ばすだ華琳。ちゃんと鞍もあるし、乗り心地は最高だと言える。それに金属生命体みたいにモードがあるが、スナイプ・ゼロの量産型であり自立支援型AIゼロを搭載されている。GPSはもちろんの事、レーダーやセンサーも最新ので、隠し武装としてミサイルや機関銃が装備されている」

「なるほど・・・・今で言うなら沙紀らが乗っているのもスナイプ・ゼロワンのですよね?」

「凜の言う通りだし、オリジナルであるスナイプ・ゼロは空間内にしまってある。それにそれぞれの乗り癖などもインプットしてあるから、恋姫外史にて乗っていた馬だと思えばいい事だ。無論大江戸チームにも馬かバイクにしようかと思ったが、それとも空を飛んだ方がいいのか?」

移動方法は地上で馬を走らせるか翼を出してから、鬼が居る所まで飛んでいってから自分の足で走るかの二択だったが翼で目的地まで行く事となった大江戸チーム。ヴァーリチームと英雄チームは、一真隊が到着次第俺と共に行く事となった。多分一番鬼との戦となるからだし、神界と冥界を異空間へと移動完了しといたので破滅世界となっても一緒に来るように手配しといた。

「鬼もそうだけど、肝心のエーリカに関してはどうするのかしら?」

「それについてはまだ考えているが、神界にて神の鎖を構築中だ。魔の鎖がグレイプニルと言うのならば、神の鎖は何と言う名にしようかと考えている」

「神界の神仏達との連携も必要よね?それに半神となった私達の協力も大事なのではないのかしら?」

「雪蓮に蓮華の言う通りだが、神の鎖を使用出来るのはここにいる者らと神界にいる護法善神らが使えるようになっている。鎖で動きを停止させてから、俺自らが直接精神世界に乗り込む予定となっている」

「前回は確かエーリカさんの悪しき魂と鎖を空間切断の力で破壊出来たけど、今回はますます攻略方法が難しいんでしゅね」

噛んだ朱里だったが、正しくその通りである。前回は空間切断の力で破壊出来たが、今回はもうその方法では破壊出来ないからだ。戦の最終時に超大型の鬼が出てくると思われるが、それに関してはヴァーリや曹操にお任せとなっているからそんなに心配はしていない。何か策があるらしいからか、それとも前回戦った事があるからなのかもしれんが、何とかなるのが黒神眷属だ。

「一真さんに質問がありますが、剣魂は本来特殊な粒子で形成されるナノマシン集合体なのですがそこら辺はどうなっていますか?」

「良い質問だぞ想。確かに剣魂は特殊粒子で形成されるナノマシン集合体であるが、俺がそれの事を忘れている訳があるまい。東西南北にミサイルを四発発射したが、ミサイル型の剣魂専用粒子製造装置として黒鮫隊が守護している。例えるならゲオルグが持つ絶霧の禁手化である『霧の中の理想郷(ディメンション・クリエイト)』と言えば分かるよな?」

「ヨッシャー!それならタマとのバッティングし放題という事か」

「ま、そういう事だからな。最近鈍っているなら、剣魂との連携を忘れずに戦え」

イオリもだが、全剣魂達がここにいるからか感謝していた。これで主と共に一緒にいられるからな、問題は全て解決したのでこれより指令を聞いた者以外は戦が始まるまでにリラックスとして色々と娯楽があるので、準備だけは忘れるなと言っといた。

これにてブリーフィングは終了となったから、俺と奏に優斗と深雪はブリッジに向かい艦長席に座る俺と副艦長席として座っていた。バックアップチームはそれぞれの席に座り、通信機をはめてから色々とやっていたのだった。紫苑達はそれぞれの狙撃場所にて、風の精霊とのリンクにより鮮明な映像と共に強化体鬼を倒しまくる。

連合が到着した時には、煙やらで戦場は鬼の素となった人間の死体となって残っていた。先手である長尾衆と合流を果たした奥方衆魏と武田衆と合流した恋達に、本陣にて合流を果たした医療班と軍師達と奥方衆呉。

一真隊と合流を果たした奥方衆蜀とヴァーリチームと英雄チームと俺となっている。大江戸チームはそれぞれ遊撃となっているので、どこの衆が苦戦をしていたらそこへ向かえと言っといた。 
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