勇者指令ダグオンA's どっこい
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第十四話 玩具で儲けろ!
第十四話 玩具で儲けろ!
ある日の出来事
「♪~♪~」
南家の居間で楓が何やらコンピューターをいじっていた。力が後ろから覗いてみると・・・
「あ!お爺ちゃん!」
「何やってんだお前?・・・また善からぬことを考えてるんじゃねえだろうな・・・」
「いやぁ・・・・その・・・」
「見せてみろ!この!」
「キャア!エッチ!!」
といって力が楓の持っていたコンピューターを見てみると何やら鎧のような物が映し出されていた。
「なんじゃこりゃ?」
力の質問に楓はタジタジになって応えると・・・
「えっと・・・その・・・私たちのダグテクターの玩具を作ったんだすけど・・・」
「なぬ!?また暇な事をどうしてよ?」
「実はぁ・・・」
楓が南家の通帳を見せるとその数値は0になっていたのである。当然目を丸くした力は・・・
「なぬ!?どうしてこうなった!?」
「お爺ちゃんがはやてさん怒らせて毎回毎回何かを破壊しちゃ弁償してるからじゃないですか!!金策考えるのも大変なんですからね!!」
隣の部屋にて
「行くぞことは!ウチの生活が掛かってんだ!!」
「らじゃ!」
必死になって懸賞の応募はがきを書いている新次郎とことはの姿。
「情けない」
「そう思うんだったら少しは行いを反省してください!!」
楓にどやさされる力。
「という訳で!お爺ちゃんには今日のテストに付き合ってもらいます!」
「しょうがない・・・けど最近のお前の発明品はあてにならねえからなぁ」
「確かに・・・あれはこけました」
力のつっこみに楓は昔作ったアイテムを取り出した。
「なんだそりゃ?」
「これぞ!私が発明した玩具のボールペン型アイテム!名づけて!『ハイパーペン』!?」
「ハイパーペン?なんだそりゃ?」
「まずこのちょっとごついボールペンにヘッドの部分にワイヤーフックがついてて壁に火引っ掛けて忍者アクションが来たり超小型通信機が入っててトランシーバー遊びが出来るんです」
「ほぉ~」
玩具としては面白うそうだなと思う力。
「それでもってマイクにもなるからボリューム上げて超音波を発射して相手の鼓膜を破ることも「ちょっと待て!!」さらにペン先から2億ボルトの電気ビームを発射できるから護身用アイテムとしても!何故かこの玩具許可降りなかったんですよね~」
「降りるかそんな凶器に!危険すぎだ!!」
力のごもっともな言い分に楓は・・・
「あれ?けど影の守護者世界の高町さんからヴィヴィオちゃんの護身用アイテムにって1本上げちゃいましたけど」
「どうせユウが被害食らってんだろ・・・ほっとけほっとけ」
話がずれたのでテストに戻る力だった。すると右手アームみたいなおもちゃを持つと・・・
「これどうやって使うんだ?」
「普通に右手に付けてください。そうすると勝手に装着されるので」
そう言って渋々楓の玩具を右手に付けてみると勝手に力の右腕に装着された。
「なんだこりゃ?随分パーツが増えたな」
「コンパクトに持ち運べるように折りたためるんです。センサーが搭載されてるからパンチとかで音がなります」
「そ・・・んじゃ早速!」
力が思いっきり正拳突きをやると・・・
ズバシューン!!
と言う音が鳴り響いた。
「おお・・・これ強くなったように思えるぞ」
「あとですね手の甲にボタンがついていますので・・・」
「手の甲にボタン」
楓の説明を聞いた力が手の甲を見つめると赤・青・黄の3つのボタンがある。
「赤いのが必殺技のボタンです」
「ふーん」
力が赤いボタンを押してみるが何の変化もない。
「何じゃこりゃ?何も起こらないぞ?」
「押しただけじゃだめですよ!はいこれ説明書です!!」
楓から渡された電話帳くらいある説明書を見る力。どうやらヒーローが必殺技前にやるモーションを取らなければ技が使えないらしい。勉強が非常に苦手なので取りあえず目についたページの技をやってみる事にした。
「ええっと・・・まず右腕を482回前に向かって全力で回す・・・て!馬鹿かお前!んなの子供が疲れるだろうが!!」
「大丈夫です!ヒーローは必殺技を外さないように相手をよれて大人しくさせるものなので!」
「それにしたってこの回数は多過ぎだ!!おまけにそんな技ばっかだし」
説明書読んでみるとそんな技ばかりなので文句を言う力は気を取り直して青いボタンを押してみた。
「なぬ!?」
押した瞬間凄まじい衝撃波が発射されて家の壁が減り込んだ。
「うわぁ・・・調整ミスかな・・・一応遠距離戦ごっこの水鉄砲感覚だったんですけど」
「危険すぎだろうがお前・・・売れるか!」
そう言うと力が玩具を外そうとすると何故か外れない。
すると楓が・・・
「あ!それ黄色いボタン押すと外れます」
「早く言えよ・・・」
「ですけどその後腕立て伏せ100回やらないと外れないんです」
「何でそんな仕様にしたんだよ!」
「だって!身体を使って遊ぶから変な動きで外れちゃうと危ないんです!」
こうして力は腕立て伏せ100回で何とか玩具を外すことができたのだが楓にガッチリとホールドされていた。
「まだ何かあるのかよ?」
「はい!これです!」
楓が出したのは何やらカードゲームのような物だった。
「どうせろくなカードじゃないだろ・・・」
「何を言ってるんですか!これは!私がお爺ちゃんから遺伝した知能を振り絞って作り上げたカードゲーム!その名も『ヒーローカードミッドチルダ』!!」
「なんじゃそりゃ」
「百聞は一見にしかず」
そう言ってちゃぶ台を持ち出しフィールドを置く楓。フィールドには何やら5枚カードを置くゾーンとデッキを置くゾーン・ドロップゾーン・セメタリーゾーン・スペルゾーンと言うものがあった。
「それじゃ!まずデッキ置きま~す」
「へいへい・・・」
楓に渡されたデッキをデッキゾーンに置く力。すると楓からおはじきを渡された。
「何だこれ?」
「ライフです!これが無くなると負けです!」
そう言ってライフと書かれたところにおはじき5つ置く楓と同じように置く力。
すると
「じゃ!説明込みで私が先行になりますね!」
まず楓が山札からカードを最初の5枚ほど引くとドローステップなのでさらに1枚引いた。
ここまでは何の変哲もないカードゲームのようだ。
「意外とまともだ」
「まだ何もやってないじゃないですか?」
力の関心を他所に楓は手札からヒーローカードをヒーローゾーンに置いた。
それは
「・・・はやてじゃん」
絶対に隠し撮り写真であろうはやての書かれたカード・攻撃力3000のライフポイント3・アタックポイント2と書かれていた。
「どういうこと?」
「このライフポイントって言うのはカードのライフポイントです。これが無くなっちゃったらヒーローカードはセメタリーゾーンに行きます。相手の攻撃力がカードの攻撃力を上回っていた場合はそのままセメタリーゾーンにカードを送ります。下回っている場合は相手のカードに記載されているアタックポイントの分だけカードのライフが減ります・・・スペルカードを使ってカードの攻撃力をあげて倒す事も出来ますが・・・スペルカードを使うにはコストを払わなければいけません・・・山札から記載された枚数をドロップゾーンに置かなければいけないのです・・・ただし山札無くなっても負けます」
「う・・・キラキラしたカードのコスト高いな」
「一概にキラキラしたカードだけ使っていれば勝てる訳じゃないのがこのカードゲームですとりあえず私はスペルカードのバリアを使います!これで次のお爺ちゃんの攻撃を1回防げます!ターン終了!」
そう言って山札からコストの枚数3枚をドロップゾーンに送る楓。力のターンでは・・・
「大体ルールは分かった・・・えっとじゃこれ」
力が出したのは飛鳥のカードだった攻撃力1500のライフ5アタックポイント1である。
当然はやてを倒すことは出来ないのだが・・・
「スペルカード!トライダグオン!!」
スペルカードを使用した力。フィールドにダグオンの変身者がいる場合このカードを使用するとその人の変身した姿を手札もしくはデッキから出すことができるらしい。
手札には無いのでデッキからウィザーアスカを登場させた。
飛鳥のカードはドロップゾーンに置かれた。変身スペルは山札からコストは払わないが変身者自体がコストになるのである。
ウィザーアスカ 攻撃力3200・ライフ5・アタックポイント4
「とりあえず・・・攻撃?」
力の攻撃で撃墜されそうになるはやてのカードだが先程のスペルの効果で防がれる。
「あ・・・忘れてた・・・さっきのカードの効果・・・」
すると
「ヒーロースペルって言うのもありますよ?それはバトル中でも使えます但しコスト払わないといけません!」
「あ!そう・・・んじゃヒーロースペル発動!」
ウィザーアスカは2回攻撃できるらしい。これではやてのカードがセメタリーゾーンに送られると思いきや・・・
「私はライフを払ってはやてさんのカードを守ります!」
そう言って直接攻撃させてはやてのカードの破壊を防いだ楓。
「相手の攻撃を直接攻撃にする事も出来ます・・・ただしこの場合の攻撃はアタックポイントの分だけプレイヤー自身のライフが減ります」
そう言ってライフポイントのおはじきを4つどかす楓。
「それじゃ・・・ターン終了・・」
そう言って楓のターンになると楓は・・・
「それではスペルカードを発動!ライフを回復させます!」
そう言ってコストを払ってライフポイントを5つ回復させ6にした。
「え?ライフポイントに制限無いの?」
「とりあえず・・・そこまで度を越えた回復は出来ないようにしてるので・・・はやてさんで飛鳥さんを攻撃!!」
そう言って飛鳥のライフが2になった。
「ターン終了です!」
力のターンになると・・・
「それじゃ!俺はコスト払って2回攻撃だ!!」
今度と言う今度こそはやてのカードをセメタリーゾーンに送る力。
「ヒーローが倒されるとプレイヤーのライフポイントは1減ります・・・ヒーローカードを複数出して連続攻撃するパターンもあります」
楓のライフが5になり・・・
「続けて直接攻撃!」
アタックポイント4なので楓のライフが1になり後が無くなるとターン終了をするのだが・・・
「ふっふっふ・・・これで条件はそろった」
「は?」
何やら不気味な笑みを浮かべる楓。
すると
「自分のライフが1でありはやてさんのカードがセメタリーゾーンにある時あるカードをフィールドに出すことができる!」
それは
「邪神はやて!!」
「なぬううううううううううう!?」
邪神はやて 攻撃力無限・ライフポイント無限・アタックポイント無限
更に
「スペル発動!山札全部ドロップゾーンに置いたとき!邪神はやてさんは直接攻撃できる!というわけで!攻撃!!」
「何その反則カード!うぎゃあああああああああああああああ!!」
精神世界ではやてにボコボコにされてしまう力ちゃんであった。
「よし!ルールは問題なさそうです!さっそくこれを売りに行ってきます!」
「はやてに殺されるんじゃねえのかお前?」
そう言って楓の事を見送る力だった。
因みにこのカード意外に売れたらしく南家の金策はしばらく安泰になったのだが邪神はやてのカードだけははやてが激怒した為禁止カードとなり永久封印されたのであった。
因みに力の知り合いのヒーローさんたちも近々追加されるらしいのだが・・・
それが適ったかどうかは永遠に謎である。
後書き
今日は俗に言うバレンタインという奴だ・・・何故かうちの女軍団はチョコなんぞを作り始めやがった・・・嫌な予感がする・・・まさか!あの砲台と死神!
次回!勇者指令ダグオンA’s どっこい バレンタインの悲劇
どうしてそう手間隙かけたもんを持って来るんだお前ら!
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