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勇者指令ダグオンA's どっこい

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第十三話 お正月すごろく大会

 
前書き
都合により話を変えました! 

 
第十三話 お正月すごろく大会


新年のダグベースにて・・・

「「「「「「あけまして!おめでとうございま~す!!」」」」」」

大広間で晴れ着やら何やら着こんで新年のあいさつをする八神組御一行様。

なお、何故ダグベースで新年を明かしているかと言うと・・・

南家

「このアホたれえええ!!」

「んぎゃあああああああ!!」

怒りに任せたはやての鉄拳でぶっ飛ばれた力もろとも木っ端微塵になる南家。

八神家

「このアホたれえええ!!」

「んぎゃあああああああ!!」

怒りに任せたはやての鉄拳でぶっ飛ばされた力もろとも木っ端微塵になる八神家。

両方ともはやてが破壊したのだ。

「正月早々何言わすねん!」

「もう正月くらいカリカリするなよ・・・」

そう言って、はやてを力が宥めるとちゃぶ台囲ってはやてが作ったおせち食べ始める八神組。

完全に新年会のようであり、スバルやティアナ・シズマなども御呼ばれされ程よい盛り上がりを見せている。

尚、年賀状を確認してみるとなのはとフェイトから届いていた。

「何々・・・『あけましておめでとうなの、このクソ悪魔!今年こそ殺してやるの・・・高町なのは』『やい!この悪魔!今年こそ殺してやる!フェイト・T・ハラオウン』・・・あいつら新年早々・・・」

・・・因縁いまだに消えていないらしい。

すると気を取り直して飛鳥がお酒の入った徳利を力に出した。

「ま!力!一杯」

「んじゃ・・・正月くらいは」

力が飛鳥にお酌してもらうとはやてが・・・

「くうおらあ力君!『未成年』が酒なんて!!」

「!?『未成年』!?」

南力さん・・・高校三年生・・・年齢二十歳・・・

「い!いえ!どうぞお召し上がりください・・・」

突然慌てて訂正するはやて。そう力の精神年齢ばかりで判断していたのだが・・・力は二年間留年したので年齢的にはセーフであるのだが・・・

「ええのかな・・・高校生がお酒飲んで・・・」

「まぁ・・・お酒の怖さはな・・・文字で書くと嘘くさくなるからな・・・」

はやての疑問に飛鳥がつっこみを入れると力が寄ってきて何かを求める手を出した。

「は?力君・・・何やその手は」

「お年玉♪」

「アホかあ!何でウチがあんたにお年玉やらなあかんねん!!」

はやての鉄拳が再び炸裂し夜討ちした瞬間。

「うるせえ!てめえら!正月くらいおとなしくしてろ!!!」

ズドンズドンズドンズドン!!!

正月早々に怒る北斗の気功銃が空を切るが紫とキャロだけは別に気にせずおせちを食べているのであった。

そんなこんなで八神組の正月が程よくひと段落したその時、楓が奥から大きなサイコロを持ってきた。

「何だそりゃ?」

「余興です!」

「へ?」

力の疑問に笑顔の楓があるスイッチを押すとダグベースの中に何やらマスが現れた。

すると楓はマイクを持って・・・

「題して!ダグベース主催!すごろく大会!!」

行き成り音楽が鳴り響くと何故か全員スタート地点で待機する八神組の方々・・・

すると大地が・・・

「貴様・・・いつの間にそんなもん作った」

「いや~年末は忙しい合間を縫ってコツコツと作っていたのだ!えっへん!」

「えっへんじゃねえよ!どうせ貴様の事だ!ろくでもないカラクリにしただろうが!!」

大地の怒声に全員が頷くと楓は意気揚々とルールを説明した。

「それではルールを説明します!まず二人一組でやります!そこで止まったマスに書いてある試練を突破するとサイコロを振ることができます!何が出るかは!お楽しみ♪」

楓の事だからどうせ面倒臭い試練が出るであろうと思った力達なのだが・・・

「商品は!某!偉大なる司令官がご用意した!温泉旅行!一泊二日!海鮮料理食べ放題ツアーです!!なお!その日は無理矢理休日にしてくれるらしいです!!」

すると

「よっしゃ!やったろうやないか!!」

何故かやる気満々のはやて・・・余程娯楽に飢えているらしい。はやてがやる気満々になってしまったので取りあえず付き合う羽目になってしまった力達はくじを引いてペアを決めた。

ペアの組み合わせ

力とはやて
飛鳥とティアナ
北斗と紫
サイモンとヴィータ
エリオとキャロ
大地とスバル
楓とシズマ

であった。なおシグナムとザフィーラは棄権しシャマル先生はどうせ怪我人が出るからと言う理由でスタンバイしている。

そんな訳で・・・まず力がサイコロを振ると出た目は・・・

「4」

「こるあ!力君!何で第一投で4だすねん!!」

「もういいから早く行こうよ」

ダグベースに記されているマスを4つ進むとテーブルの上に試練が書かれていた。

早速読んでみると・・・

「餃子200個食べ切れ・・・い!?」

気が付くと用意されていた200個の餃子。

「食べ切るまでサイコロ触れませんだって・・・どうしよう力君」

「食べるしかないな・・・はぐ・・・かっらあああああ!!」

取りあえず力が1個食べてみると物凄い辛さで火を噴いた。

「ごくまれに激辛餃子が混ざっています・・・注意やて・・・」

「この野郎!意地でも食ってやる!!」

「よっしゃ!!」

そう言って力とはやては激辛餃子がヒットしながらも餃子を食べ続けるのであった。

飛鳥とティアナの場合

「それじゃ飛鳥さん行きますよ」

「あいよ~」

ティアナがサイコロを振ると出た目は6だったので6マス進むと試練が書いてあった。飛鳥がそれを読み上げると・・・

「何々・・・早口言葉を10回噛まずに言え・・・言えるまでサイコロは触れませんだって・・・」

顔を見合す飛鳥とティアナ・・・すると・・・

「この竹垣にたけあっててた・・・あれ?ぼうずがぼうぶに・?あれ?」

馴染みがないのかあまり言えないティアナ。尚飛鳥はと言うと・・・

「早口言葉そんなに知らん!」

といってティアナに全て投げたのであった。

北斗と紫の場合

「行くぞ!ダーリン!温泉旅行ゲットして家族旅行よ!」

「ごちゃごちゃ言ってねえでさっさとふれ・・・」

北斗に怒られながらも紫がサイコロを振ると出た目が1だった。北斗に気功銃を突き付けられる紫だが書いてあった内容は・・・

「もう1回ふるだって」

「どけ・・・俺がやる・・・」

紫の事を当てにしなくなった北斗は自分でサイコロを振ると6が出たので飛鳥とティアナの前のマスに止まると書いてあった試練は・・・

「山盛りのかき氷を完食しろでなきゃサイコロは振れません・・・だと・・・このクソ寒いのかき氷だと!?」

目の前に現れた巨大なかき氷。

「ダ~リン♪早く食べようよ~」

北斗に呼びかけながら平気な顔して山盛りかき氷を食べ始めると・・・

「シロップはご自由に・・・楓・・・」

気功銃構えながら嫌々かき氷食べる北斗であった。

サイモンとヴィータの場合

「おっしゃ~来い!」

「2出したら殴るぞ」

サイコロ振った後にヴィータに言われて青ざめるサイモン。こういう時に限って出るのが2でありヴィータにぶっ飛ばされながらもサイモンが試練を読むと・・・

「カラオケで90点以上出せだって・・・」

「なに!?」

何故か伴奏が流れ始めるとデュエットソングのようであった。

しかも

「これの歌詞知らねえ!!」

果たして歌詞も知らずにカラオケで90点以上出すという無茶ぶり果たせるのであろうか?

エリオとキャロの場合

「よいしょ!」

エリオがサイコロを振ると出て来た目は3であり出て来た試練は・・・

「1回休み」

何故かホッとしたような表情のエリオだが・・・その横で・・・

「つまらない・・・」

「え?キャロ?」

「エリオ君!何か面白い事して!」

「へ!?」

キャロに無茶ぶりをさせられ目が点になるエリオ・・・果たして結果は・・・

大地とスバルの場合

最初のマスの試練がネタ切れしてしまったのでここから全員2回目のサイコロと言う事を理解していただきたい。

「いきなり飛ぶなよ・・・ちゃんと計算して進行しろ・・・」

「とりあえず大地投げようよ・・・」

大地が投げると出た目は5だった。とりあえず5マス進むと入っていた試練は3枚のカードであった。

「大地。この中から試練だって・・・」

「は?」

何故か赤面しながらスバルが三枚のカードを見せると大地に1枚引かせた。

出たカードは・・・

「お灸?・・・引いた奴がやるのか?」

すると大地は上半身を脱ぐとスバルがもぐさを置きお線香で火をつけると・・・

「あつ!!あの馬鹿姉・・・こんな試練考えやがって・・・因みにあと2枚は何だったんだ?」

赤面したままスバルが後の2枚を見せてみると・・・

「キスする・・・胸触る・・・あの馬鹿姉があああああ!!」

あまりにもムカついた試練なので大地の怒りが頂点に達し誓った。

「これが終わったら絶対にあの馬鹿姉をぶっ飛ばす!!」

まぁ・・・色濃く力の女性恐怖症と女アレルギーを遺伝している大地にとってはこれが一番運のいい試練だったかもしれない。

「ま・・・まぁ!大地なんて『弟』みたいなものだし・・・キスぐらいなら・・・ノーカウントだし」

赤面しながらスバルが言うと・・・

「アホか!!そういう大事な奴は一番大切な人間が出来た時の為にとっとけ!!」

お灸やりながら意外と硬派な事言う大地であった。

そして楓に対して怒りをあらわにするのであった。

そんなこんなで楓とシズマのお題は・・・

「壁ドンで告白シーンをやるだって・・・う~ん大地用に用意してたお題なんだけどな~」

「てめえなんつうお題考えてんだ!!」

楓の様子に激怒するシズマ。

「けどな~これやるのはシズマなんだよな・・・絶対やってくれないし」

「当り前だろうが!!」

楓の様子に再び激怒するシズマ。

果たして結果は・・・

その後もバッティングでホームランを出せ・ゴールポストにシュートしろ・算数で正解を出せ・腕立て100回やれ等々・・・魔力関係なく体力を使ったお題が次々と来るのであった。

一方外野では・・・

「・・・楓・・・またろくでもない物を・・・」

宴会スペースのコタツでミカン食べながらシグナムがモニターで中継を見ているのであった。

するとそこにやってきたのは・・・

「あけましておめでとうございます」

「あけましておめでとうございま~す!」

力の兄妹の新次郎とことはだった。二人ともダグベースの居住スペースで生活していたらしい。するとシグナムは新次郎を呼び出し・・・

「ほれ新・・・お年玉だ」

「お年玉って・・・干物じゃん!」

お年玉代わりに干物貰う新次郎するとことはが七輪を持ち出しあぶり始めた。

「うう~ん♪いい香り~お!そろそろすごろくで結果かな!?」

ことはがモニターを見ると既にすごろくは最終局面に来ていた。

楓の考えたとんでもお題により、北斗・エリオ・大地・楓が既に脱落していたのであった。

残るは力・飛鳥・サイモンのチームだけである。

サイモンとヴィータの番

「ようっし・・・これで3を出せばあがりで温泉はいただきだぜ!」

「ああ・・・おめえはもうちょっと落ち着けよ!」

はしゃぐサイモンにツッコミを入れるヴィータ。するとサイモンは悪乗りし・・・

「親びん!お背中流しましょうか~」

「アホかあああ!!」

「んぎゃああああああ!!」

今年も思いっきりアイゼンでぶっ飛ばされるサイモン。するとサイコロが落っこちてしまい。

「1かよ」

サイモンはぶっ飛ばしてしまったのでヴィータが一人でお題を見ると・・・

「魔力なしで600万トンの鉄を持ち上げろ・・・サイモーン!!」

お題を見た瞬間慌ててサイモンを探し始めるヴィータ。魔力なしで600万トンの鉄など剛力宇宙人のサイモンくらいしか居ないであろう。

だがサイモンは彼方にぶっ飛ばしてしまった為探す羽目になったのであった。

飛鳥とティアナの場合

「飛鳥さん6出せば上がりですからね」

「あいよ~」

ティアナに念を押され飛鳥がサイコロを振ると出た目は・・・

「5・・・惜しいな」

といってお題を見てみると・・・

「振出しに戻る・・・ええええええええ!!」

強制的に振出しに戻されてしまった飛鳥とティアナ。相当めんどくさい段取りやってこういうオチになってしまったのは・・・同情するしかない。

そして等々力達の番になってしまった。

「力君・・・4を出せばあがりやで」

「そうか4か・・・」

正直楓の考えたであろう面倒臭いお題の数々をクリアしてきたのでそろそろ上がりたい気持ちがあった力とはやて。

「おっしゃああああああああ!!」

力が渾身の力を込めてサイコロを振ると出た目は・・・

「3!?」

ゴールの一歩手前という事は飛鳥達同様振出しに戻ってしまう。サイコロはまだふらふらと震えている。

その時だった。

「ブラッディダガー!!」

何故かシュベルトクロイツ手にしたはやてが魔法を放ちサイコロに直撃させるとサイコロの目が変わり無理矢理4にしたのだ。

「それ反則じゃねえのか?」

「うち等がサイコロに触れてなきゃええんや!」

もう力も面倒臭くなってしまったので早く上がりたい気持ちを優先させゴールし見事に温泉を手にしたのだが・・・

「何々・・・現在旅館改装中のため・・・改装が完了し次第ご招待・・・なお時期は未定・・・あんだけ苦労したのに!!」

思いっきり絶叫する力と真っ白になってしまったはやて。

・・・今年もこんな感じになるようである八神組の方々であった。
 
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