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戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~

作者:黒鐡
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二十五章
  久々の朝鍛錬×監視者小波

久遠達が解散となったが、詩乃と小波は久遠にある指令を言われたので、一真がいる部屋に戻った後に天井裏で寝た小波と一真の隣で腕を抱きしめて寝た二人だった。指令は監視役で、明日の朝に起きた一真を一日監視する事で小波は気配消して一真の行動を様子見しながら詩乃に報告する。これは一真は完全に熟睡中だと思っていた二人と久遠達だったが見えない夜叉や護法五神や源氏の精霊が、眠っている一真の耳に情報を入れといた。

『にいに、詩乃と小波が監視するらしいのー』

『報告ご苦労、なるほど。まあ明日はいつもの朝を迎える事だ』

『お兄ちゃんはどうするんの?』

『拠点にていつもの朝では、朝早くからの朝鍛錬をする。そこからは足軽達の念話がちゃんと出来るかの確認作業を行う』

そう言っているが、ここは俺の精神世界でドライグもいるけど最近禁手化していない。それとバイクも乗ってないし、最近になってから朝鍛錬してないので体重増えた気がする。精神世界は基本的は話さないが、何か俺に報告がある神仏の類があったらすぐに報告するようにとの決まり事をしていた。あとは鍛錬メニューを明日の朝にやるかと気合を入れた時には、もう既に朝になろうとしていたので精神世界から現実世界に戻った。

「うーん・・・・何か腕がきつい『詩乃が抱き締めているぞ相棒、それと天井裏に監視役の小波がいるぞ』ああなるほどな、一昨日からいなかったもんな。こんなに締めたら普通なら脱出不可能、と思われるが俺の力を使うと・・・・こうなる」

一瞬にして布団から脱出した後に布団上に浮かんでいた俺は、そのまま畳の上に立った。そして布団にいる一真隊の主な武将達がいたから、どんだけだよと思ったがソーナ達もこんな感じだった気がする。俺はソッと障子を開けてから閉じた。そんで井戸に向かい顔を洗ってから、そのまま量子変換機でジャージ姿となった。久々の鍛錬着に着替えてから、俺は躑躅ヶ崎館を出ようとしていたら門番に声をかけられた。

「おや織斑様、おはようございます。どこかお出かけですか?こんな朝早くに」

「おはよう。なあに、久々に朝鍛錬しに行くだけさ『この会話を聞こえているなら、そのまま普段通りの会話をしてくれ。監視役が見ているから』」

「なるほど、まあ確かに織斑様は常に最前線に出てますものね。お気をつけて行って来て下さい『ええ聞こえますよ、創造神様。それに監視している気配を感じます』

「そんじゃ行ってくるわ~『創造神様よりも黒鐵様の方がいいかもしれんが、まあいいか。他の武田衆で起きている奴はこの声を聞こえたら、返事をしてくれ』」

『聞こえます/行ってらっしゃいませ/夜叉化になったのか、足軽時代よりも動きやすいですぜ/後程お会いしましょう、あとで調練をお願いします』

それぞれ聞こえていたので、俺は門番に手をあげてから走り込みから始めた。躑躅ヶ崎館では庭はあるが、ランニングコースがないので躑躅ヶ崎館から裏山を通過して甲斐の街まで行ってから最終目的である御勅使川の岸まで走り込んだのだった。一方監視役で小波が気配で起きたと思い見たら早速信じられない事を見ていた。何と起きた一真が、周辺を見た後に一瞬にして移動してから詩乃が抱き締めていたがそれを抜けたのだ。早速記録として筆を取り出したら、一真は畳上にいてから障子を開けて閉めて出て行ったので追った小波だった。

「(起きたと思ったら詩乃様の腕を抜け出すなど、あり得ない現象を起こしましたね。ご主人様以外の方がやるととても怯えると思いますが、部屋を出て行った後はどこに向うのでしょうか?)」

そう考えたが、私の任務はご主人様の監視及び監視内容を詩乃様に報告するのが今回の極秘任務となっている。ご主人様以外からの命令はあまりないが、久遠様からの命ならば指示に従うしかないと思った私であった。ご主人様は井戸で顔を洗った後に、躑躅ヶ崎館の門番と話し合っている。まだ詩乃様が起きていない時間帯なのか、武田衆だけが起きている時間帯にどこに向かうのだろうと思っていた。そしてご主人様は人では草以外考えられないような速さで走っていた。躑躅ヶ崎館を出てから、一度裏山を通過した後に甲斐の辺りを走り回り、最終的には御勅使川の方で止まった。

「(あんなに走ったのに、汗一つ出ていないというのはどういう事なのか?ご主人様が神仏の類だというのは無論知っているが、川岸に着いたら何をするのでしょうか?)」

一真が気配で悟られないように、小波は遠くから一真を監視していたようだったけど、俺からの眼でもどこに小波がいるか分かるんだよね~。そんで俺の中にいる相棒以外が外に出たいと言うので出してあげる事にした。なお外に出すのはドライグじゃなくて拠点D×Dにて元邪龍のクロウ、ダハーカ、グレンデル、ラードゥンを外に出す。グレンデル以外は外に出した事がなかったが、よくよく考えるとこの世界に来てから出してないな~と思った。小型ドラゴンだと色々とまずいのでヒト化として召喚した。

「久々の外は気持ちいいが、ここが一真がいる世界なのか」

「気持ちいい風なのは分かるが、俺達を出すのは遅くはないか一真の旦那?」

「まあ私達は元々あまり外には出さない方でしたし、力を貸す時には出してくれましたが今回はドライグだけで十分かと思いましたよ」

「ぐはははははっ!それはしょうがねえだろうが、旦那は最前線で活躍するのだからここでは自分だけの力でやってみたかっただけじゃねえの?にしてもこれがヒト化かぁ~、小型ドラゴンよりかは動きやすいぜ」

「それはしょうがないだろうが、あまりここでは活躍はないだろうと思ったのだからな。それにヒト化なら怪しまれずに済むし、ちょうど俺の鍛錬相手として欲しかったのさ。ここに来てから俺の朝鍛錬してないだろ?」

そう言いながらも、クロウ達は俺と一緒に筋トレから始まってからそれぞれ特化された力での技を組手しながら確認していた。クロウの相手は俺で、障壁を創り出すラードゥンに硬い障壁を何枚も創り出しては浮かぶ的に向かって徒手空拳で互いを競い合った。ダハーカとグレンデルは久々の外なのか筋トレを終えた後に準備していた人間の朝食を、作っといたのでそれを食べる。

「やはり一真の身体は若干だが、無駄があるな」

「まあな。最近は事務仕事やらが多かったからか。身体を動かして剣術や自分の力を試す事がなかったからな~でもこれならどうだ」

「そのまま壊し続けて下さい、クロウに一真さん。今度は少し速度を上げます」

「クロウの旦那もだが一真の旦那もだんだん合せてきたな。まあ一真の旦那は、最近は神界やトレミーに行ってたからな」

「旦那は俺らの邪なのを取り払った救世主みたいなもんだ、あのままだったら今頃封印されるか完全消滅してたからな」

まあそうなんだけど、邪龍をマスターボールでゲットしてからグレンデル達を俺の中に入れた事でいつでも呼べるようにした。あとグレンデルもヒト化してるが、クロウを見て羨ましかったらしいと後々聞いた。ま、確かに黒鐵改化よりも人間の方が動きやすいのは事実だ。そのまま俺達は、川辺でトレーニングを行った後に水分補給をして休憩をしてから躑躅ヶ崎館にいる織田家一真隊の者から通信が来た。

『お頭、そろそろ久遠様達が朝食をするところです』

「了解した。そろそろそちらに戻るが、一度船に戻ってからにするよ。汗まみれでは困るだろう?」

『それは確かにそうですぜ、ではお待ちしています』

「了解した『旦那~そろそろ戻るのか?』そうだグレンデル、久々に外に出て申し訳ないが大戦時には思う存分暴れて構わない」

「それはいい。一真の言う通りして俺らは戻ってから、ドライグがいる神器の中で暴れるか。いいよな?ダハーカにグレンデル。ラードゥンは無論そうだろう?」

『うむ。それはそれでいい/おうよ!今度はドライグと戦い合いたいぜ/無論そうですよ』

そう言ってから、魔法陣で帰って行くクロウ達だった。それで俺は一人で御勅使川の川辺から躑躅ヶ崎館に戻ろうとして走り込みをした。一方小波は一真が呼んだであろう者達が、話合っている頃に詩乃から念話で来た。起きたら一真がいない事で今どこにいるか?と聞いてきたのだった。

『小波さん、今どこにいますか?それと一真様が起きてからの報告をお願いします』

『承知しました。ご主人様は明け六つに起きてから、詩乃様の腕を一瞬にして腕を解いたと言いましょうか。その後に障子を閉めてから井戸へ向かい、躑躅ヶ崎館正門の門番の者と軽く会話をしてから走り込みを始めました』

『ふむふむ、明け六つから何で起きたかは気にはなりますが、今歌夜さんが鞠さんと綾那さんに一真様の事について話してます。そこまで書で書きましたので続きを』

『走り込みは躑躅ヶ崎館の裏山を通過した後に人ではあり得ない程の速度を出して、甲斐の街を一周してから御勅使川の川辺に到着しました。それから何やらご主人様が呼び出した人物達と一緒に鍛錬をしていました。朝五つぐらいになってから、もうすぐそちらに戻るようですので私もご主人様を追いかけます』

そう報告してたら一真は既に御勅使川からいなかったので、慌てて追いかけて行った小波だった。一真は草よりも速い速度だったので、小波も本気で追いかけていた。一方躑躅ヶ崎館にいる部屋に詩乃が書いた書を見ていた。鞠と綾那も確かにここ最近の兵達の気配が変わったのは気付いた様子。

「それにしてもハニーは走り込みだけなら、躑躅ヶ崎館にある庭でも宜しいのに」

「もしかしたら最近は朝鍛錬をしてなかったんだと思います。一真様はいつも朝に起きては身体を動かす調練をするそうで、ですがこの世界に来てからはあまりやってないからと聞いています。なので身体が鈍ってないか、確認のためなのでしょうね。それにしても草並みの速度での走り込みというのは・・・・」

「あはははは、一真様は小波さん並みに速度が出せるのは聞いてはいましたがそこまでとは」

「でもでもお頭は金ヶ崎では随分と最前線で動いてましたからね」

「ひよも思うよね、お頭はいつも金ヶ崎の前までは朝鍛錬してた記憶がある」

「鞠も一真と運動会したかったの~」

「その時は綾那は負けないです!」

上から梅、詩乃、雫、ひよ、ころ、鞠、綾那の順で話していたがそろそろ一真が戻ってくると聞いたので朝食のために皆井戸に向かう。三若もいたが、一真がいないのは知っていたが最近の足軽達の様子が変わったと言っていた。やはり三バカでも足軽達の気配や様子が分かってしまうらしい、それで久遠達が朝食の場にて揃ったところで久遠から昨日の事を言った。もちろん畿内連合の武将達に長尾衆武将、武田衆武将であって昨日召集されなかった者達全員での朝食という事だ。 
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