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戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~

作者:黒鐡
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二十四章 幕間劇
  三若との水遊び

「今の所は特に問題はなさそうだな」

「ええ。勘定に少し時間はかかっていますけど」

秋子には帳簿を突き合わせた補給物資の確認作業をお願いした。一応織田家一真隊の頭でもあるからなのか、こういう仕事は指揮官としての仕事でもあるからと俺は思っている。黒鮫隊及び黒神眷属の補給は、この前の人間同士の戦の時に一緒に持ってきている為かブラック・シャーク隊で今まで戦ってきた者達は次の戦に向けた鍛錬と休みを入れてある。次の最終決戦は主に黒神眷属だから、黒鮫隊は脇役になるかもしれないが俺の指示にはちゃんと従うからありがたい事だ。

「まあさすがにこんな大規模な補給だと、時間はかかってしまう」

「準備作業自体はほぼ順調に進んでいるので、このまま何事もなければ、出陣の日までには余裕を持って終えられるかと」

心が帳簿に顔を上げて答える。まあ俺らソレスタルビーイングとこの外史での補給はだいぶ時間もかかるし、物資も全然違う。ここでは帳簿だが、俺らはタブレットで扱っている。ま、エラーなところはゼロが管理をしているから間違いはない。

「心もありがとう、俺だけでは困ってしまうところだった」

「いえいえ、このぐらいお安い御用ですよ。元々こう言った細々とした作業は得意ですし、一真様はこういうのは慣れていない事ぐらい分かっているつもりです」

「いくら規模が大きくなろうと、する事自体は大して変わりません。まあ一真さんは、ここの文字もあまり理解していないのは分かってますから」

「頼もしい限りだ、さすが二人ともとでも言おうか。規模自体は司令官した事あるけど、ここは俺達よりもだいぶ違うからな」

二人は顔を合わせて微笑む、俺ら黒鮫隊はそれぞれ横文字で理解しているがここだと、食料・火薬・馬が必要らしいからな。食料はあるし、火薬や弾無しでも撃てるし馬何てなくともバイクやIS部隊がおるからな。ここにいる二人はさすが歴史に名を残す武将とも言えるくらいだ。

「ではでは補給は、問題なしと報告しとくんで」

「よろしくお願いします、一真さん」

「おう、任された」

この報告を壬月に報告すれば問題はなさそうだ、最近は地上で久遠達の手伝いをしているからか。最近はあまり寝ていないな、太陽光を浴びてないかもしれない。

「・・・・一真様、もしかしてお疲れ気味だったりされますか?」

「おや、そんなに疲労していると見えるのかな」

「少し・・・・」

秋子も控えめであったが、頷いていた。

「俺はここの指揮よりも、黒鮫隊の指揮をしているからなのか。最近はここで不慣れな仕事をしている事が多いのさ、やれ書状を届けろとかやれこの荷物を届けろとかな。久遠・美空・光璃達のような連合の指揮官達も忙しいが、それは慣れているからであって俺の主な仕事は船でやる仕事だからな」

久遠達が忙しい時は、俺が名代として動くのが俺の副業でもある。ここ最近はずっと地上で働いているからなのか、不慣れな名代として補給状況を確認している訳だ。俺はあのエーリカと同じ存在であり、最終決戦時にエーリカと戦う時に前外史で葬ったはずの魂とどう戦うかを考えている。前は空間から邪な鎖と共に粉砕出来たが、今回はそれが出来ない以上神界からの会議で今回はどうやって倒すかを検討中。

「なるほど、でもうちの御大将は色々と規格外だったりしますから。ですが、慣れている仕事と不慣れな仕事では疲労度は違いますからね」

「それを言うなら、うちのお屋形様だって相当ですよ。その辺りはお気にされても仕方がないかと思われますが、確かに一理ありますね。今一真様が倒れたりしたら、どれだけ大騒ぎになるかはもう既に前科としてはありますからね」

「前科というとあれか?一葉と俺の追いかけっこの末に三千世界と三昧耶曼荼羅を直撃したあれか」

前科というのは、サイドストーリ的な展開で最初は一真隊だけが追いかけっこのはずが、どんどん規模が大きくなって最終的には一葉対美空となった。そんで双方のお家流をモロに喰らった俺の結末的なところは、三昧耶曼荼羅は何とかなったが三千世界で召喚された刀や槍を背中から全部防いだ事となり最終的に光璃の説教で済んだ。大怪我を負ったが、一応桃香達を待機させておいたから無事だったけど。

「あれについては、御大将も悪いです。が、また倒れたらうちの御大将は一真さんの看病に行くと言って聞かないと思います」

「そうですね。うちのお屋形様とまたぶつかる様子が目に浮かびますけど、一真様は船にいますものね。看病役の奪い合いになると思いますが、もし地上での看病だったとしても正室である奏様が来るかと思われます」

「あり得るが、今は俺の本妻が来ている。もしそうなったとしても、奏からの一喝か側室が取り押さえると思うよ。その時は久遠や一葉も乱入してくると思うけどな」

現在奏と優斗と深雪は、神界にて打ち合わせをしている。この外史から神召喚が可能となった今、この外史が消滅したとしても神界と冥界を異空間に運び、俺が他の外史に行っても呼ばれるようにシステムを構築中だ。あと奏は怒るととても恐いが、笑みのまま怒りのオーラを出すから怒らせたくない。で、久遠達も乱入してくると言ったら確かにあり得ますねと二人揃って言った。まだ久遠達は妾なので、沙紀とランクが違う。

「確認も終えたんで、俺はそろそろ行くわ。二人も仕事は程々な~」

「「お疲れ様でした」」

そう言ってから、部屋を出て壬月を探す俺だった。秋子たちもだが、最近働き責めである武将も多いからなのか、俺も壬月に報告をしてから今日はお終いにしようかな。そんで神界に行ってから久々に温泉入ろうかな~と思った。神界にある温泉は金の湯と言って全ての疲労やらを回復してくれる。

「わふ!一真様、見ーーーーーーっけ!」

神界の事を考えていたら、邪魔者が三人いた。声を上げると同時に駆け出した犬子の姿を見た俺は、ドタバタ展開を未来予知した俺はすぐに分身体に壬月を探してこれを報告しといてくれと頼んだ。

「一真様~~!行きますよ~~~~!」

姿勢を低くして突進態勢に入った犬子に備えるために、ハリセンを出してから構えた。

「ふんぬ~~~~!」

「こんにちわんっ!一真様」

「やあと言いたいがっ!」

『パシイィィィィィィィィイン!』

そう言ってから俺はいつものようにハリセンを犬子に向けてはたいたのだった。そんではたいた後に、遅れてきた和奏だった。

「何をするんですか、一真様!」

「阿呆、いきなりこっちに突進する奴がいるか!」

「そうだぞ犬子!ほら、一真から離れた離れた」

とか言いながら、俺の身体に抱っこのように身体にしがみ付く犬子だった。もうちょっとだけ~とか言いながらだったけど、疲れているのにな。俺の困り顔に和奏が注意をしていた。

「・・・・一真様?」

何時覚えたのか知らんが、上目使いと身体を押し付けるこの柔らかさで俺は何とか堪えた。

「一真は困っているんだ!だから犬子はとっとと離れる!」

俺は慣れている様子だったけど、他から見たら困っていると見たのか和奏は身体をねじ込んで強引に引きはがした。全くハリセンを受けても、もう慣れてしまったようだったけどな。

「つぇー和奏ってば横暴だなぁ」

「和奏ち~ん『犬子だけずるいぞ』って素直に言わなきゃ伝わらないよー?」

気配を感じたので、忍者のように現れた雛だった。

「はは~ん。なるほど、そーゆー事か~」

「ちょ、勝手に決めんな!別に羨ましい訳じゃ・・・・。そりゃ一真と会うのは久し振りだし。ボクだって色々したい事はあったりするけど・・・・」

「ほほお。色々って何かなぁ?あ、もしかして・・・・?」

「なっ!?」

もしかしてと思いきや和奏はヘタレだと言う雛だったが、そういえばコイツらと面と向かうのは久し振りかもな。あの時は俺は転移魔法陣で精一杯だったしな、この三人組セットで会うのも久しぶりかもな。犬子も雛も和奏はヘタレだと言っていた。

「誰がヘタレだ!」

「和奏/和奏ちん」

「お、お前らぁ~~~~~・・・・・」

このやり取りを見るのも随分と久しぶりのような気がするが、大評定前に三人が入ろうとして入らなかったから壬月の拳骨喰らったんだったな。

「おいお前ら、そこでこんなとこ騒いでいるなら俺のハリセンか壬月の拳骨を喰らいたいようだな?」

「そうだよ和奏ちん、あんまりうるさくしちゃ駄目だよー」

「そうだそうだー」

「覚えてろよ、二人とも」

「その前に三人ともこれでも喰らって反省しとけっつうの!」

『パシイィィィィィィィィイン!パシイィィィィィィィィイン!パシイィィィィィィィィイン!』

ハリセンの音が響くが、何の音かはここにいる全員が知っているので誰も来ない。それにこの音は久遠を筆頭に壬月や麦穂でさえ、このハリセンを叩く俺を止める事は出来ない。止められるのは奏くらいなもんだけど、一応止められるとしたら黒鮫隊の側室達だろうな。桜花・結衣・沙紀は、織田の連合や長尾と武田にも顔が利くからか。そんで三人揃って頭に手で押さえていた。

「うぅぅぅぅぅ、久々の一真さんのハリセンは痛いよぉ~~~~~。ところで一真さん、今暇?」

「犬子は二発目・・・・。一真様のハリセンは壬月様の拳骨より地味に痛い、ちょこっと犬子たちに付き合って欲しいんだけど?」

「俺に何の用だ?」

「一真のハリセンは相変わらず痛い・・・・。まあ用があるといえばある用事がある」

ハリセンを空間からしまったところで、和奏も寄ってくると三人で俺の腕を掴んでくる。分身体はまだ姿を消しているから、俺本体がコイツらの相手をしている間に壬月に報告とホントの一真本体は三若に捕まったという三若にとってはいらない報告も入れておいた。

「何だよ」

「暇だよね?一真さんが暇じゃない訳ないよね?」

「そうだよ、一真様は暇に決まっているもん」

やはり予想は大当たり、分身体に壬月の報告を持たせて正解だった。俺の返事を聞く耳無しで、引きずるように俺をどこかに連れて行こうとしている。

「お前ら何だ!いつもより強引すぎるぞ」

「行きましょ、行きましょ!」

「誰にも邪魔されぬ内にな!」

「行くってどこだよ?」

一応質問したら三人揃って遊びだよと言ったので、俺は外にと連れ出された後に分身体に壬月のとこに行かせて報告に行ってもらった。あと強引に連れ出した三若の説教をしてくれと頼むという事もプラスした。

「おいおい、ここはどこだよ」

深く生い茂る緑に涼しげにせせらぐ綺麗な小川で、山といえば山だな。

「あの・・・・連れ出しておいて何だけど・・・・怒ってたりしない、一真さん?」

「犬子達、かなり強引に一真様の事を引っ張ってきちゃったし」

「なのに・・・・馬に乗ってからは一言も文句言わずについてきたよな」

「あのな。今更かよと思いたいが、久々に遊びたいという気分ではあった」

「わん!」

「おーー」

「さすが一真!」

俺が不機嫌になるかと分かって、ホッとしていたが分身体である俺は無事に壬月のとこに到着して報告を終えたそうだ。ついでに俺本体は強引に三若に連れてかれたと報告をすると、一緒にいた麦穂はあらあらと言いながらだったが壬月は報告ご苦労であったと言った後に本体が戻ってくる時にはあいつらは説教をしなければと言っていたそうだ。歓声を上げて喜ぶ三若だったが、これは帰りの時にでも言うかと思った。

「で、なぜにこんな場所なんだ?遊ぶなら他にもあるだろうに」

「それは簡単なお話だよ、一真さん。ここなら邪魔が入らないから」

「邪魔?そういや躑躅ヶ崎館でも言ってたような」

折角の好機だとかだったか?

「一真と一緒なら、もちろんどこだって楽しいんだけどさ」

「うんうん」

「でも、誰も居ないとこの方がやっぱり都合がいいんだよね~くふふ」

怪しく笑う雛だったが、俺の眼がビデオモードのようにしてコイツらを録画状態してから端末にデータ送信した。

「都合がいいって何だ?」

「それは・・・・もちろん一真さんを満喫する都合だよー!」

「ああなるほどな、館や城下だと俺を独占できないと考えたのか」

そういうと正解のように笑う雛だったが、和奏は織田の者達から別れてからどれだけ恋人を増やしたんだと文句を言ってきた。それについては誘導してきた鬼に言ってくれと言いたいね。俺達は鬼との攻撃から守護するように撤退戦をしてきたのだからな。だから長尾や武田と味方にもなれたようなもんだ。

「一真様と水入らずで遊ぶためにわざわざこんな所まで来たんだよ~」

「今からしばらくは一真さんの事は雛達が独占ーー!」

「そう言う事ね」

ま、ずっと連絡してなかったししばらく独占されてもいいが。あとで壬月からの説教入りだな、俺の分身体はしばらく壬月のとこにいると言っている。手が空いたので久々に仕合がしたいと言ってきた。

「という訳で!」

何を思ったのか、雛は着物の襟に手をかけると・・・・。

「てりゃっ♪」

掛け声と共に大きく上着をはだけたというより、俺の目の前で服を脱ぎだした。

「何をしているんだ?」

「ここまで来る間に汗もかいたし、水浴びも兼ねて小川で遊ぼうかなーって」

「分かっていたがここで脱ぐなよな」

一瞬全部脱いだと思ったが違ったみたいで、胸のところはガードされてたから問題ない。

「あはは、相変わらず雛ちゃんは何をし始めるか分からないよねー」

「そう言いながらも、犬子も脱いでるじゃん」

「えへへ、ここにいるのは犬子達と一真様だけだしね♪・・・・という訳で、和奏もほら!」

「お、おう・・・・一真、あんまりこっち見んなよ。恥ずかしいんだから」

「でも脱ぎはするんだ」

「・・・・そりゃ、恥ずかしいけど、ボクだって一真と、その・・・・」

「和奏ちんってやっぱりむっつり」

「うん、むっつりだね」

「だ、誰がむっつりだ!」

「和奏/和奏ちん」

またこれかと言いながらも、俺は三人の着替えを見ずに後ろを向いている。それともし水からの攻撃を喰らったとしても、水の壁でガードするようにしている。ここにいる水の精霊達のお陰かもと思いながら、やり取りのまま三人は小川を走って行った。

「行くぞ、犬子!てぇ~~い!」

「なんの!こっちも負けないんだから!てりゃぁぁ!」

「どっちも、やれやれー」

まだ肌寒さである陽気ではあるが、思い切り水遊びを始める三人だった。濡れた薄着ではしゃぎ回る三人の姿にピンと来た。ロリコン好きにはたまらないいいものと思いきや俺もそっちに行って遊ぼうと誘ってくる犬子。

「俺はそんなのはやらんやらん、俺ならこうする」

そう言いながら普段着のまま入ろうとする俺を見て靴が濡れると思ったらしいが、水がまるで地面のようにして俺は水面を歩いてきた。

「一真さん、どんな仕組みなの~それ!」

「一真様が水面を歩いている!だったらこうするわん!」

そう言いながら水を掛けてくるが、一切濡れなかったのでお返しに指鉄砲の構えをして撃つ感じでしたら和奏に水鉄砲を喰らわせた俺であった。水術にしてからの水芸は前にもやった事があったのでやってみたが成功した。

「うわっ!一真のそれは相変わらず訳が分からないって、そっちがその気ならそりゃー!」

「こっちからも来た~~~~!一真様に攻撃だわん!」

「忍術?でもこれはこれでいいかも~~」

そう言いながら俺は水面を歩きながら、三人に水鉄砲を浴びせたのか俺に水飛沫を浴びせようとする三人だったが逆にそっちに水飛沫を浴びせたのだった。

「わんわん!楽しーいですけど、一真様も楽しんでますわん?」

両腕の高速回転という犬かきをしていたが、後退ではなく前進しながら水のバリアーを張ってから水を操ってみせた。そんで雛は思いっきり犬子に水飛沫を浴びせた。さっきまで岸にいたはずだが、どうやらお家流を使ったようだ。

「ただの水遊びにお家流使うなんて大人げないー!」

「何時いかなる時も悪戯の好機を逃さない、それがこの雛。という訳でそれーー!!」

「ひゃう!ボ、ボクにもか!」

「戦場では周り全て敵と思え!」

「よおし、そう言う事なら・・・・これでも食らえっ!」

「それはっ、遠慮するっ!」

流れの中だというのに、巧みなフットワークで和奏の攻撃をかわす雛だったけど。避けるなと言いながら着物濡れるの嫌だとか言っているけどさ、だったらそんなに遊ぶなよと言いたいぜ。かけられて自分はかけるのは嫌だとか言っとくのは、まあ雛ぽいけどさ。そんで共同戦線で雛をびしょ濡れにする気満々だったけど逆に俺は二人を濡らしてから避けた。

「え?ちょっと、そんな二人がかりなんてズルくない?」

「問答無用!そうしないと一真からの攻撃が来るからなー」

「ふふ、仕返しの時間だよ、雛ちゃん。同じく一真様の攻撃が来る前にびしょ濡れにするわん!」

そう言いながら俺は、水面を走るようにしてから三人の顔に向けて水鉄砲や波を作って川の中に沈めようともしたがそれは避けたけど。

「ちょ・・・・ちょっと待って。雛の着物ってさ、濡れると透けちゃいそうなんだよね~」

「それはそれは・・・・」

「楽しみだな」

「か、一真さん、助けて!」

「お前らかかれーー!」

「うにゃ~~~~~~~~~!」

そうして夕方になるまで遊んだ訳だが、壬月達は分身体である俺でも余裕で勝てたようだった。剣や槍を使った壬月だったけど、素手でも勝てないんじゃ意味はないと思ったらしいが軽い怪我をした壬月が泣き叫ぶのを見た俺と麦穂だった。やはり鬼柴田でも薬だけは相変わらず苦手のようだし、そろそろ俺本体が戻ってくるぞと言ったらこの分は三若を説教で勘弁しようと言った。

「遊んだ遊んだ」

行方に館が見え出した頃には、空はオレンジ色に染まっていた。あれから三人を水で大量に濡らした結果、三人ともずぶ濡れとなったので、しょうがいから翼で暖めてあげたけど。服も濡れたから、全裸だったので遊んだ後は大人の営みも忘れずに纏めてヤったけどな。

「楽しかったね。何だかあっという間に陽が落ちちゃった感じ」

「だよなぁ。でももっと遊んでたかったよなー」

「むふふ。遊び以外にも色々と、ね」

「あ・・・・」

雛に肘で突かれた和奏の顔があっという間に紅潮していた。

「うう・・・・」

犬子も同じくもごもごしていたけど、そんで御馴染みの光景となるし耳まで真っ赤となっていた。

「遊び以外にも色々な・・・・」

「うーん、一真さんにはやっぱ敵わないなー」

そんで館の門前まで到着した時は、犬子はこの空気がいいらしい。馬丁に馬を預けると声をあげた犬子がいた。空気で何?と二人から質問が飛んでくるが、この四人でいる空気は居心地がとてもいいと言われた。確かに一緒に遊ぶのは久し振りだったけど、まあ確かにこの三人といると飽きないなと思った。

「別れてから色々変わった事もあったが、こうして四人揃って歩いていると俺は嬉しく思う」

「そんなの、ボクらだって一緒だっての!」

「そうだよ、一真様!犬子達はずっとずっと一真様の事大好きなんだから!」

「だから、これからもよろしくだよ、一真さん」

「こちらこそな、和奏、犬子、雛」

「はい!/おう!/うん!」

そう言いながら門を通る所で、俺分身体と壬月に麦穂が一緒になって待っていた。和奏達は壬月の隣にいる俺を見てこちらを見ようとすると、俺は既に歩き出して俺分身体と合流を果たしてから壬月の隣にいたけど。

「やっと帰ってきたか・・・・」

三人の目の前には、腕組みをしている壬月の姿がいた。一歩後ろに俺と麦穂がいたけど、俺はちゃんと壬月に報告した後に本体が三若に強引に連れて行かれたと聞いた壬月だったので怒る理由ができていた。

「仕事を放り出して挙句の果てには、一真様を強引に連れて行ってどこに行ったかと思えば、三若と楽しく遊びに出て行ったと聞いている」

「それは本当だ、強引に連れて行かれた俺はそのまま川遊びしていた。本当なら補給物資の確認作業を終わらせてからだったらなぁ・・・・」

「お前ら三人とも、仕事が残っている一真様をちゃんと確認もせずに遊びに連れ出した事は悪くないと言うのか?」

そう言いながら和奏達は逃げようとしたので、逆にお説教を喰らう事になったので念力で動きを止めてから二人を元の場所に置いて、雛はお家流で逃げようとしたが麦穂に捕まってしまい逃げられずにいた。

「ほら、分かったら三人ともそこに並べ!文句があるなら拳骨だ!」

「・・・・でも、並んでも拳骨なんですよね?」

「何だ、文句があるのか?それだったら一真様のいつものでもいいのだぞ、一瞬痛みがある方か地味に痛い方か選ばせてやってもいいのだぞ?」

「・・・・あると言ったら拳骨、ですよね?」

「無論だ。ついでに一真様からのそれも追加にしとくか『それならいつでも準備はいいぞ~』おお、一真様の方もばっちりですな」

「ぎゃああ!どうあがいたって拳骨とハリセンなんじゃないですか~!」

「当たり前だ!三つ数えるまでに並ばないと拳骨とハリセンを追加するぞ!」

『うわぁぁぁぁぁぁん!』

壬月の拳骨で殴られ、追加として俺のハリセンで痛みが壬月のでプラスされていたからかやった後は真っ白になっていた。何かゴーンっていう音が鳴った気がする。

「・・・・・・・・・」

この説教の様子を後日、俺から言いふらされてから織田の三バカとして全軍に認知されたと言う。俺も一緒になるつもりであったが、難なく回避したので四バカにはならなかった。あとはこの時のを録画モードにしていたので、皆で説教の時を流したので更にバカにされた三バカならぬ三若であった。 
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