戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
二十四章
今日まで出来事×まもなく織田勢と合流
「・・・・・・」
昨日の打ち合わせをしてから、次の日になったが俺はぼけーとしながら空を見ていた。今日まで起こったのを思い出すかのようにだったけど。
「金ヶ崎の退き口から、ここまで来たのはいったいどれだけの日が経っているのやら」
毎日が早いのか遅いのかは分からんけど、金ヶ崎の退き口からは結構俺らも活躍はしたなと思った。あとは退き口の際に、黒鮫隊の活躍によって本来だったら死ぬはずの桐琴も死なずに済んだ。
「九頭竜川の前で、神の力をフルオープンまでは行かないけど。加賀で美空に会ってから、俺の正体を知れたんだったな。それも美空の妹と思いきや俺の妹というカミングアウトだったし。それで越後の内乱を助けたあとに・・・・・」
美空の本拠地である春日山城を取り戻したら、次の日には武田の包囲網により俺が甲斐に行くこととなった。そん時の書状で甲斐を後一歩で滅ぼすつもりだったけど、まああれは創造神であるプライドが許さなかったから暴走したんだっけな。
「光璃と出会う前に鬼退治をしたあと、俺不在のまま祝言あげるとかふざけたことになったし。まあそん時に大天使化したお陰なのか、神の怒りを買った武士たちの無駄死。でもすぐに蘇生させたあとに、愛妾という条件で祝言をあげたら美空が攻めてきたんだった・・・・」
それを止めるために前線に行って一真隊と合流後に、美空と光璃のサシの勝負の邪魔はさせまいと一真隊筆頭の一葉を止めてから本陣に入れさせた。そん時には終わっていたけど、すぐに小型ドウターが来たと思ったらちょうどよく俺の奥方衆またの名を黒神眷属が来てくれた。長尾と武田の和平をしたあとに、トレミー同士をドッキングさせてから一つの船となった。そのあとに武田の本拠地である躑躅ヶ崎館に、長尾勢と武田勢と一真隊がいるという風になった。
「まったく、世の中不思議なもんだなー。あとは・・・・」
「一真様」
「おう。おはよう、詩乃。昨日の打ち合わせは頭に入っているか?」
「ふふっ。おはようございます。もうすでに頭に入ってますよ、確認のために頭の中で確認してますが」
柔らかな微笑みで、詩乃が挨拶をしたのだった。そんで昨日のはもう入っているらしいが、目録については全員揃ってからだと言ったけど。俺がまとめた事だが、一応間違いがないか、再度チェックしてもらっている。誤字脱字は無いと思うけど、他の人から読んでみたらあるという事もある。詩乃はホントに俺の事が好いているようであるけど、昨日の朱里たちと話していたが、あの会話については聞いていない。幽も詠美が持っている刀について聞いていた。何で公方様の召喚された刀が貴殿が持っているのかを。でもそれはここに来る前から持っていたからな。
「ところで、今日の予定は?」
「昼を過ぎた頃に先触れが来るだろう、とのこと。まあ一真様たちの船にとってはもうご存知かと」
「まあな。だんだんと近付いてくるのが分かるけど、いよいよなんだなぁ・・・・」
「ふふっ・・・・。昨日とは違い、緊張されているのですか?」
「そりゃあね。昨日のメンツ以外の者たちにとっては、初めての顔合わせだ。無論俺の仲間たちと妻たち、側室もいれば正室である奏もいる」
「その奏さんは今何をしていると?」
「今は休んでいるよ。大勢での会議というのは久々だからとな」
奏は今トレミー3番艦の艦長代理をしている。他のトレミーは3番艦とドッキングして一つの船となったからだ。で、1番艦と2番艦のクルーも3番艦ブリッジに上がっている。まあ今は待機任務だから、交代任務で中勤夜勤という風にしているけど。今日は全てのクルーとまでは行かないけど、ブリッジにいる者は大軍議をする部屋の音を聞きながらとなるという。奏たちも時間になるまでは、自由行動と言ってあるからそれぞれのリラックス方法でしているだろうな。
「ところで、昨日も聞きましたが・・・・」
「なんだ?」
「一真様が来た世界に我々が行くと、側室になると聞きました」
「ああ・・・・。朱里たちめ、それは俺から言おうとしていたんだが・・・・」
「朱里さんたちも慌てていましたが、既に遅く幽様に聞かれていましたから」
「それは納得だな。まあそうだよ、俺らの世界に行く事になるけど。そうなったら愛妾から側室となって、妻の一人となる。無論人数が多いから合同結婚式を挙げる事になるだろうさ」
俺らの世界に行ったあとはしばらくは勉強をしてもらう。外に出るにもマナーと言うのがあるからな、あとは服装についてもだけどそこについては桃香たちに委ねるとしようかな。今の服装だと絶対コスプレと思われるだろうし。そういう話を終えたらちょうどよく、昨日の関係者以外の者が来たのだった。
「お頭ぁーっ!」
「いよいよですよ!待ちに待った、再会の日がやってきましたよーっ!」
「二人とも待ちきれないようだな(あとテンションもいつもより高めだな)」
「そりゃそうですよ!殿にだって、お市様にだってもう何ヶ月も会ってないんですから!」
「長かった・・・・。金ヶ崎でお別れしてから、もうどれぐらいの時間が経ったか・・・・。だけどようやく!ようやくみんなと逢えるんですから!」
「そんなに時間が経ったのかー。今日の昼頃に会うからな、元気な姿で迎え入れようなー!」
「「はいっ!」」
とまあ、ひよところははしゃいでいたというよりハイテンションだったけど。そこに昨日の関係者と一葉たちが来たけどな。
「やれやれ、二人とも、はしゃいでおるのぉ」
「長尾、武田と契りというより愛妾となって結べども、両勢力と比較するのもバカらしくなるぐらいの寡勢ですからなぁ、一真隊は。不安にもなるというものですよ」
「幾つもの戦いをくぐり抜けて来た精兵ですが、戦において数の差は覆しがたい力。仕方ありませんわ」
「むー!綾那だったら、どれだけ敵に囲まれても、傷一つつかずに、どっかーんなのです!」
「綾那、梅さんは例え話をしているだけだからね?」
「へあ?」
綾那は本気だと思っていたようだったけど、まあいいか。
「東国無双(予定)の綾那はまあ良いとして、皆と合流出来る事は嬉しい事だな。越前で途切れてしまったが、ようやく一歩を踏める」
葵とかは遠回りをしたと文句を言われそうだが、あれはしょうがない事だったんだし。まあ俺はこれで良かったと思っているとの事を、念話で言ってしまったが。創造神である俺に、越後の龍:長尾美空景虎に甲斐の虎:武田光璃晴信。この日の本でも有数の勢力でもあるけど、その言い方が勢力目当てとされてしまうが。俺にはもっと信頼した仲間である黒神眷属も援軍として来てくれた。
「まあこの日の本で有数の主と、絆というのを結べたのも全ては神の勘で進んできた事だと俺は思う」
「全くですな」
「足利だけでなく、織田、長尾、武田、今川、浅井・・・・主様は、婚姻によって天下を統一しそうじゃな。まあ余らはまだ愛妾ではあるが」
「南蛮では、婚姻する男女の間にはすべからく、ラブというものがあるそうですわ」
「らぶ、とはなんぞや?」
「好きとか愛しているとか。そう言った想いの事だ、まあ物を好きとかはライクというがな」
「そうですわね。ライクもですが、ハニーが天下統一をするのならば、天下布武ならぬ、天下ラブ、ということですわね」
天下ラブなんて、どこの和英語なんだか。日本語と英語をくっつけただけのようだけど。その考えなら久遠の天下布武とは本質は変わらないような気がした。
「とりあえず今言える事は、今日までの日々は遠回りではないという事だ。ちょっとした遠乗りという感じだろ」
鬼を倒したらあとについてを語るんだと思うけど、それは久遠たちの考え方だ。俺達の考え方はこの外史が崩壊する前に保護する人物たちを保護して脱出する事だ。だから今まで極秘であるトレミー内部を知らせたんだと思うなー。まあ今回の決着は、決してすぐにカタは付かないと思う。恐らく今回の背後には前回行った外史の人物が裏から操っていると思う。
ページ上へ戻る