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戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~

作者:黒鐡
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二十四章
  大軍議の打ち合わせ

ある夜のこと。エーリカがどこでかは知らんが本を読んでいた。

「・・・・・・・。時が迫ってきている・・・・。私の使命・・・・私の役目。それが果たすときが・・・・。物語は頁と共に読み進められて終幕に近付き、そして登場人物もまた、終演に向けて動き出す・・・・。名に沿った・・・・観客が漠然と求めている結末に向けて、動き出していく・・・・。だけど・・・・。一真様の言う通り・・・・本当はもっと、違う筋書きがあるのかもしれない・・・・。それが現実になれば良いと・・・・。・・・・いいや。それはもはや儚き願い・・・・。私の中にいるもう一人の私が言っているように、私の役目を果たさなければならない・・・・。私の中にいる前回一真様によって砕かれた魂が、もう一度戦おうとするのであれば私は本来の使命と共に、前回の私を砕いた一真様に復習を。我が名は明智十兵衛光秀であり、前回外史で滅んだ魂の者なり・・・・と」

一方一真がいる躑躅ヶ崎館では、夜に寝ようとした者がある者によって上段の間に召集されたのだった。一真隊からは詩乃、梅、雫。足利からは幽、長尾は秋子、そして武田は光璃、夕霧、薫だった。呼んだ本人はまだいないが周りの者たちには秘密で願うとの事で、集められたのだった。

「誰からのお呼び出しなのかは、光璃様でも知らないのですか?」

「・・・・(コクッ)置手紙にそう書いてあった」

「ですがなぜ私たちでだけなのですの?詩乃さんと雫さんは何となくお分かりますが・・・・」

「それがしも呼ばれたのかは不明です」

「右に同じくです。ですが、このメンツは主に躑躅ヶ崎館の主とそれを補佐する者たちと、軍師に家老という感じでしょうか?」

上から詩乃、光璃、梅、幽、秋子の順だったけどな。そしてしばらくしたら、突然現れた一真によって驚いたのだった。

「一真様!驚かさないでいただきたいですなぁ。心の臓がドキッとしましたぞ」

「悪い悪い。驚かす気はなかったんだな、ところで全員集まったということでさっそく行くぞ」

「行くってどこですか?それと呼んだのは一真様でしたか」

「まあ見れば分かるよ。という事で、転移魔法発動!」

上段の間が大型魔法陣にすっぽりと入る感じではあったが、あるところへ転移された俺と詩乃たちであった。転移された場所は、とても広い部屋で畳だったけど。ここはどこ?と聞かれた一真は一言で言うなら船の中と言った。そう久遠達が来ると知ったので、大軍議をするなら俺らの船でやった方がいいと考えたそうだ。

「それは分かりましたけど、なぜ我々だけ呼ばれたのです?下見なら美空様とか他の皆様にも見た方がよろしいかと思いますが」

「ああそれについては、今分かる事だ。おおーい、入って来いよー。俺の妻たちー!」

とどこから入ってきたのは、俺の妻たちで恋姫チーム、大江戸チーム、ISチームの代表者たちだった。恋姫チームは朱里、雛里、桂花、冥琳。大江戸チームからは、詠美と想と唯。ISチームは千冬と本音と簪だった。で、自己紹介させるとやはりというか主に恋姫チームの自己紹介は驚愕していた。何せ諸葛亮、鳳統、荀彧、周瑜だからだ。

「皆俺の妻の一人さ、あと朱里たちは真名を預けるんだな。そうしないと納得しないだろうし」

「真名とは私たちで言えば通称ですか?」

「そうだ。朱里たちのは、真名というのはここより厳しくてな。本人たちが了承していないと、呼んだら問答無用で首を切られても当然のような感じでな。それほど重要な真名なんだけど、俺らの世界に連れて行ってからは真名はないからと言ってからは、そんなので首を飛ばすというのはなくなったけど」

「はわわ。確かにご主人様の言う通りですけど、今では普通に呼んでもいいのですよね?ご主人様」

「そうだ。だからこいつらにとっては、真名も通称と言う風に簡略化されているからな。一応注意事項を言っただけだから、朱里たちは真名交換しとけよ」

そう言ったあとに朱里たちは、真名を言っては気軽に呼んでと言われたあとに詩乃たちが自己紹介しようとしたが冥琳がもう知っているからと言って全員の名と通称を発言したのだった。そのあと明日の打ち合わせということで、こちらが使う機械類の説明をした。使うのは主にピンマイクとかので、あとは画像と映像についての説明と席についてを言っといたのだった。

「ではハニーと奏さんと優斗さんと深雪さんが一番向こうの席で、横に並ぶのが側室と仲間たち。そして今ここにいるのが私たちの席ということなのですの?」

「そうだ梅。簡単に言うと、俺らの席が正室で横並びが側室と仲間たち。そして今いるここが愛妾と関係者たちの席となる。当日は俺は転移魔法でここにいるが、上段の間には半透明の俺がいるけど聞こえないから注意だ」

「それではそれがしたちは、今説明されたのをそれがし流に説明をしろとそういうことなのですかな?」

「ああそうだ。武田の方は光璃たちで説明したから残りの四天王の方の説明を任せる。秋子は美空たちに、詩乃たちは織田勢からの連合軍に三河の松平家にも」

「承知致しました。では打ち合わせをしましょうか、朱里さん」

詩乃たちはさっそく今後の打ち合わせをしていた。俺は打ち合わせが終わるまで待機していたが、終わったら転移魔法で上段の間に戻ってきた。その後に久遠たちが座る席に事前に貼っておくことで、転移後は愛妾と関係者の席の方になるのでな。そして次の日となったけど、川中島での越後勢と甲信勢の衝突と和解という変転からは数日が経っていた。俺は船でのやっておくことは全て準備済みだったので、薫からのお茶を飲んでいたところ。俺の準備というのは、俺の仲間たちの自己紹介をまとめた目録作りだった。黒神眷属全員をA4で1枚にまとめるのは大変だったが、何とかなって今全員分のを作成し終えたところである。 
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