遊戯王ARCーⅤ 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
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二話 転生します。後編
まさかの転生直前にデュエルする事になってしまった。しかも、理由が八つ当たりとかないわー
「原因作ったのは、貴女だけどね⁉︎」
弄られる方が悪い!
とりあえず、デュエルディスクをセットし、デッキをセットする。なんというか、軽いね。これ。
「じゃあ、ルールはマスタールール3で、アニメ仕様でライフは4000ね。じゃあ、デュエル!」
「ハァ……デュエル」
こうして、転生特典をかけたデュエルが始まった
◆◇◆
優希 LIFE4000 アテネ LIFE4000
さて、色々面倒なので最初から全力全開で行こうか!
「私の先行!ドローはないんだっけ?じゃあ、召喚僧サモンプリーストを召喚。効果で守備に変更。」
【召喚僧 サモンプリースト】闇 ☆8 DEF1700
トウッとカッコよく登場するも、着地で失敗。ギックリと腰から変な音が響いて、杖にしがみつく感じで守備表示になる。
ナルホド、サモプリはギックリ腰やったから強制守備表示なのか……※違います※
「サモプリ効果発動。手札の《HERO’sボンド》を切って、デッキからE・HERO シャドーミストを特殊召喚!」
【E・HERO シャドーミスト】闇 ☆4 DEF1500
サモプリが魔法陣を展開し、そこから全体的に黒っぽいミステリアスなHEROが登場する。さ、サモプリさん⁉︎身体大丈夫?無理はしないでね
「ホォー、HEROか……。女の子なのに男の子っぽいのを使うね〜」
いいじゃないか、HERO。かっこいいし、強いし
「ミストの効果でデッキから《マスクチェンジ》をサーチ。カードを二枚伏せて、エンド」
優希
LIFE4000
手札二枚
【召喚僧 サモンプリースト】闇 ☆4 DEF1700
【E・HERO シャドーミスト】闇 ☆4 DEF1500
伏せ二枚
初ターンにしては中々いい感じだ。あとは、相手のデッキ次第なのだが……。アテナって事で天使デッキだったりして。まさかね〜
「私のターン、ドロー!手札から《神の居城 ヴァルハラ》発動!」
マジで天使だったよ⁉︎安直過ぎるでしょ!!もうちょい捻ろうよ
「なんか物凄く失礼な事を言われてる……気がする。ヴァルハラの効果で手札からアテネを特殊召喚!さらにシャインエンジェルを守備表示で召喚。そして、アテナの効果で600ポイントのダメージを与える!天罰ぅ「リバースカードオープン!」おうふ、台詞に被せてくるな!」
「じゃあ、アテネの効果にチェーンして、チェーン2で《強制脱出装置》とチェーン3で《マスクチェンジ》発動。」
「ウゲェ!私の化身が⁉︎」
チェーン1:アテネバーン効果
チェーン2:強制脱出装置
チェーン3:マスクチェンジ
となっている。
「逆順処理でマスクチェンジの効果発動。ミストをリリースして、【M・HERO ダークロウ】を変身召喚!」
【M・HERO ダークロウ】闇 ☆6 ATK2400
シャドーミストがマスクを被ると閃光が走り、収まると獣っぽいマスクを被ったHEROに変身していた。
やっぱ、いいよねHERO!
「墓地に送られたミストの効果でデッキからエアーマンをサーチする」
決して、三沢○地ではないので注意。HERO達に失礼である
「チェーン2で脱出装置の効果発動!アテナを手札に」
地面から発射台が現れ、アテナをがチャリと固定すると明後日の方向へとぶっ飛ばす。神様、哀れ
「うぅ……アテネぇ」
「今更だけど、守備表示で召喚ってせこくない⁉︎説明になかったじゃん!」
「聞かない方が悪いのよ〜。私はカードを二枚伏せてターンエンド。さぁ、貴女のターンよ」
アテネ
LIFE4000
手札二枚
【シャインエンジェル】光 ☆4 DEF800
伏せ二枚
「私のターン、ドロー!手札から《大嵐》発動!これで伏せカードを全破壊じゃあ!」
「うわ、なんてもの発動するのよ!チェーンして、和睦の使者発動!これでこのターンは凌げるわ」
ホッと一息つくアテネ。ちなみにもう一枚の伏せカードは割られる事に定評のある聖バリだった
「ぬぬぬ……エアーマンを召喚して、デッキからアナザーネオスをサーチ。さらにカードを一枚伏せてターンエンド」
このターンで決める予定だったのに!!命拾いしたね
優希
LIFE:4000
手札二枚
【召喚僧 サモンプリースト】闇 ☆4 DEF1700
【M・HERO ダークロウ】闇 ☆6 ATK2400
【E・HERO エアーマン】風 ☆4ATK1800
伏せ一枚
さあ、私のHERO軍団をどう倒すのかな?
「私のターン、ドロー!手札からヘカテリスを捨て【ビービー!】ヒェ⁉︎え、エラー?」
アテナがヘカテリスの効果を発動しようとするとデュエルディスクからエラー音が発せられる。
「あっ、ごめん言い忘れてた。ダークロウが居る限り相手のカードが墓地に行くとき、全て除外だから、墓地に送って効果を発動するヘカテリスは使えんよ」
「なっ⁉︎早く言ってよ!」
聞かれてなかったから ドヤァ
「わ、私は手札のアテナを除外して七星の宝刀を発動。二枚ドローする!」
くっ、ドローカードを握っていたのか。だが、甘い!
「ダークロウの効果発動!相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた時、相手の手札をランダムで一枚除外する!」
ダークロウが手の甲へと取り付けられたクローでアテナのカードを撃ち抜く。どうやら、ヘカテリスが除外されたもよう。
これでアテナの手札は二枚になった。手札アドは同じ。ボードアドはこちらが上。どう巻き返してくるか?
「私は手札の【神秘の代行者 アース】を召喚して、ヴィーナスをサーチ。さらにヴィーナスを除外して、【マスター・ヒュペリオン】を特殊召喚!」
【神秘の代行者 アース】光 チューナー ☆2 DEF800
【マスター・ヒュペリオン】光 ☆8 ATK2700
手札を削ってやったというのに、サーチモンスターとマス・ヒュペをドローするとか、これが女神補正というやつか!モロ、チートだろ。しかも、アースなんかチューナーだし。
「バトル!ヒュペリオンでダークロウを攻撃!」
し頭上に太陽のような紅く光を放つ魔力球を発生させるとダークロウ目掛け落下させてくる。
マス・ヒュペって太陽神だっけ?だから、太陽みたいなで攻撃するのね、納得納得。
優希LIFE4000→3700
「これで除外効果は消えたわよ。レベル2のチューナーアースとレベル4のシャインエンジェルでチューニング!」
☆2+☆4=☆6
アースは緑の光る輪になり、エンジェルを通り抜けると強烈な閃光が迸る。
いいなー、シンクロ召喚私もやりたい〜
「シンクロ召喚!【大地の騎士 ガイアナイト】。」
【大地の騎士 ガイアナイト】地 ☆6 ATK2600
てっきり天使族出してくると思ってたけどガイアナイトとかないわー……騎士だけに?
「これで、ヒュペリオンの効果が発動できるわね。墓地のアースを除外して、サモプリを破壊する!」
ヒュペリオンの手のひらから光線が出て、サモプリを貫く。
おい、老体に何してくれとるんじゃ!
「私はこれでターンエンドよ。」
アテナ
LIFE:4000
手札0枚
【マスター・ヒュペリオン】 光 ☆8 ATK2700
【大地の騎士 ガイアナイト】地 ☆6 ATK2600
伏せ無し
うーん、地味に攻撃力高いなあの二体。とりあえず、凌げない事もない……かな?多分
「とりあえず、ドロー。あっ……。」
ドローカードを見て勝ちを確信する。
オイオイ、これじゃあmeの勝ちじゃないか!!
「覚悟!手札からアナザーネオス召喚する。さらにマスクチェンジ二枚発動!ネオスとエアーマンを変身!!」
ほっそりとした白いスーツをきたHEROと緑のスーツに純白のマントを羽織ったHEROが光の中から登場してくる。変身召喚だって、かっこいいんだぞ!
「変身召喚!【M・HERO 光牙】&【M・HERO カミカゼ】」
「んなっ⁉︎ダブル変身召喚ですと⁉︎」
「光牙の効果発動!墓地のダークロウを除外して、その攻撃力分、マス・ヒュペの攻撃力をダウンさせる!さらにこのカードは相手のモンスター一体につき攻撃力が500ポイント上がる!」
【M・HERO 光牙】光 ☆8 ATK2500→3500
【M・HERO カミカゼ】 風 ☆8 ATK2700
【マスター・ヒュペリオン】ATK2700→300
「バトル!光牙でマス・ヒュペに攻撃!ダブルホーリースラァッシュ!」
手に持った光の双剣でフラフラになっているヒュペリオンを斬りつける。爆発四散!
アテナLIFE4000→800
「さらにカミカゼでガイアナイトを攻撃!神風滅殺拳!」
風を纏った拳をガイアナイトへと叩きつけ、風穴を開ける
粉砕!玉砕!大喝采!ワハハハハ!
アテナLIFE800→700
「カミカゼが戦闘破壊したので一枚ドロー。」
「な、なんとか残ったわ。次のターンで逆転の一枚を引けば……」
あ、それ負けフラグですよ〜
「リバースカードオープン!速攻魔法《瞬間融合》!場の光牙とカミカゼで融合召喚!!」
「え?マジで……」
「光と闇、善と悪。混沌の力を持つHEROよ!その力を奮いて、邪悪を滅せよ!融合召喚!【C・HERO カオス】!!!」
純白と漆黒、両方の光を放ち、バーン!と効果音付きでHEROが登場する。
「じ、慈悲は?」
「ない!!カオスでダイレクトアタック!アブソリュート・カオス・フォース!!」
右手に光、左手に闇を纏わせ、アテナを殴りつける。
「キャァァァァ⁉︎」
アテナLIFE700→ー2300
◆◇◆
攻撃力3000のダイレクトアタックは相当の衝撃だったのかアテナが床に伸びている。
「起きろ!」
「グェェ⁉︎」
とりあえず、無理矢理叩きおこす。私はさっさと次の段階に進みたいんだ!
「お、起こし方……もう少し優しくできない?」
無理。ていうか、気絶するのが悪い
「で、特典は?」
「あぁ、そうだった。優希は勝ったから、とりあえず、全てのカードに超人並の身体能力ね。」
前者は妥当だが、後者の超人並の身体能力ってなんだ⁉︎
「アクションデュエルはアクションフィールドっていう専用フィールドで行われるのは知ってる?」
「それくらいは……。それと、身体能力にどんな関係が?」
「要するにアクションデュエルを制するには、デュエルの腕前に加え、相当動けなきゃならないのよ。高所から飛び降りて、カードをキャッチしたりとか無茶苦茶だから……。」
なーる。確かにデュエリストって高い所から飛び降りたり、バイクから落下しても死なないもんね〜。
「じゃあ、気をつけてね〜」
ヒラヒラと手を振るアテナを警戒する。テンプレなら、床に穴が空いてボッシュートを喰らう。こんな奴にそれはされたくないので身構える。
『はーい、どうも〜。』
陽気な声が響き、ズッコける。
バスが私の隣に停まるとそこから添乗員の格好をした小悪魔が降りてくる。
まさかの魔界発現世行デスガイドさんですか……。
アテナは上手くいったとニシシと笑っている。屈辱だ……。
『え〜と、優希さんですね?じゃあ、ARCーⅤの世界に向かうのでバスにご乗車下さ〜い。』
やっぱり、このバスが連れて行ってくれるのか。まぁ、ボッシュートよりマシだが……まさか、魔界に連れて行かれないよね?
一抹の不安を残しつつ、バスへと乗車する。バスの行き先表示が【遊戯王ARCーⅤ】となっていた。多分、大丈夫……なはず。
「じゃあ、行って来ます……いや、逝って来ます!」
「字が違う⁉︎」
◆◇◆
バスに乗ってからどれくらい時間が経っただろうか……。窓の外から見える景色は薄暗く霧がかかっていてよくわからない。それにバス内は私とデスガイドだけで、デスガイドに至ってはニコニコしながら此方を見つめてくるだけだし……。気まずい
ていうか、このバス誰が運転してんだろ……。あっ、ちゃんと運転手は居るね。鬼だけど
「あの〜、どれくらいで着くんですか?」
恐る恐る聞いてみる。あの子、終始笑顔で見こっちをてくるから怖いだよ……。顔は可愛いけど
『う〜ん、それはわからないんですよね。いつもは現世に彷徨ってる魂とかを魔界に連れて行ったり、現世に用がある人?悪魔?を連れて行ってたりするので。今回は特別にアテナさんのお願いということで特別行路をとってるわけですし……。それに、本当は……」
そこで一拍置くと、
『優希さんをお持ち帰りしたいくらいなんですよね♪』
ゾクゥゥと背中に冷水を入れられた様に悪寒が走り、冷や汗が流れる。
な、何この娘、爆弾発言してくれてんの⁉︎こんな可愛い顔して、百合⁉︎だからさっきからこっち見つめてくるのか!どおりで寒気がするわけだよ⁉︎
核爆弾並の発言で一気頭の中が混乱する。
『いやぁ、優希さんって、私の好みどストライクなんですよね♪それに魂の放つオーラもいい感じですし〜。お家に持って帰ってあげたいです〜』
いやんいやんと顔に手を当てて恥ずかしがるデスガイド。
もしかして、マジで私お持ち帰りされちゃう⁉︎ヤダよ、あの子のお人形さんとかになりたくないから!
『まぁ、しませんけど』
よ、よかった〜。
その一言を聞いて安堵の息を吐く。
『その代わり……』
あっ、嫌な予感がする
『私を連れて行って下さい♪』
「ハァ⁉︎」
私の予想の斜め上を行き、思わず声が大きくなってしまう。
「ていうか、仕事は⁉︎」
『辞めます』
いいのかそれで!仕事やれよ!
『私達には、マスターとなる人か生涯の伴侶が見つかったら、仕事を辞め、その人へ一生憑いて行ってもいいっていうルールがあるんですよ』
なんじゃそりゃ⁉︎しかもつくの字がおかしい⁉︎それじゃ、取り憑くだよ!
だ、ダメこの子。手強過ぎる。
半ば諦めモードに入る私
「もし、ヤダって言ったら?」
『お持ち帰りです♪』
脳内で葛藤すること刹那、考えが纏まる。と言っても選択肢はあってないようなものだが……。
「………………。ついて来て下さい」
お持ち帰りとか勘弁してほしいですマジで。
私からOKが出ると眩しいほどの笑顔をつくり抱きついてくる。
『ありがとうございます!もう一生ついてきます♪」
こうして、私の精霊としてデスガイドがついて、いや憑いて来る事になった。
◆◇◆
ニコニコと私に抱きつきいてくるデスガイドを我慢しているとようやくバスが停車する。
『つきやしたぜ〜。』
鬼の運転手が知らせてくれる
な、長かった……本当
『しかし、よかっですな、姐さんも伴侶が見つかって』
え、ちょい待ち伴侶⁉︎マスターじゃなくて⁉︎
事情を、運転手に聞こうとするがその前にバスから放り出され意識がプツンと途切れる。
『姐さんにはご用心を、人間のお方〜。』
意識が途切れるその前に聞こえたこの言葉がやけに鮮明に聞こえた。
どうゆうこと⁉︎誰か説明!!ヘルプ ミー!!
後書き
作「よかったね〜、精霊はみんな大好きデスガイドちゃんだよ!」
優希「全く喜ばしくないよ。精霊に百合疑惑とか……。私の生活は?」
デスガイド「性活なら、私がいれば安心ですよ♪」
優希「もう、ヤダぁぁぁ!!誰かこの子止めて!」
作「ま、まぁ……頑張って。とりあえず、Rー18タグはつけてないから滅多な事にはならないからさ。需要が有ればやるかもだけど……(ボソッ)」
優希「……ふ、不安過ぎる」
デスガイド「まぁ、こんなんですけど、次回もよろしくお願いします♪」
作・優希「お前のせいだよ!!」
デスガイド「テヘペロ♪」
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