ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
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第15話 =まさかの出会い=
前書き
ちょっと原作とは違う箇所がありますので…
詳しくはあとがきにて
=第65層=【称号・黒衣の断罪者】
「…つまりは勝負して勝ち取れ…と」
「はい、話が早くてありがたいです」
そう頷くアスナ。
でもなぁ…この人1つ忘れてないか?
「俺武器ないんだけど…」
「えっ!?…あ!…そうだったね…」
天然ですかこのヤロー…
多分本気でこいつはたたかうつもりだっただろうな~細剣に大剣で勝てるわけないよ…
2本になってもそれは同じかな~
「ごめん、すっかり忘れてて…≪破壊神≫って呼ばれてる人と少し戦いたいな~って思って」
「光栄だな…というか、少し口調柔らかくなったな」
「え…嘘!?」
あの61層であったときと今さっき俺に謝ったときでは大違い。
そういえば1層の時、フレンド登録してから連絡したことなかったからな~…変わったことも知らないか。
副団長であるがために何かしらけじめをつけてたのかな…そんなに背負い込む必要ないのにな…
「あと、そういえば一緒にキリトと昼寝したんだっけ?」
「な、な、何で知って…!」
「一部には結構有名な話ですよ!?ソロの黒の剣士と最強ギルドの閃光がいっしょに昼寝してたって言うのは」
うっわ、めちゃくちゃ顔赤い…顔で水が沸騰できるんじゃないかってくらい赤い。
やっぱりSAOの感情表現ってオーバーだよな~。
「お姉ちゃんには…言ってないよね…?」
アスナから質問が聞こえてきて「言ってない」と答えようとしたがアスナの口から出たあるフレーズが引っかかった。
「…『お姉ちゃん』?」
「知らないの?私、凛々の自由…だっけ。そのギルドの『ユカ』ってプレイヤーの妹なんだけど」
「へぇ…あいつに妹いたのか…妹ぉ!?」
まさかのカミングアウトに俺は完全に固まっていた。たぶん今モンスターがいれば攻撃されても気づかないだろう。そのくらい驚きだったのだ。
だって幼、小、中、そして今の高校ずっと一緒だけどあいつから妹がいるなんて話聞いたことないし、もちろんあったこともない。
なかなか家に関しては話されたこともないけど周りにも話したことがないやつなのだ。
そもそも俺はアスナにユカと幼馴染ということは教えてないはずなのだが…気軽に教えてもいいのだろうか…
「リクヤ君のことはお姉ちゃんからよく聞いてたよ」
俺の心を読んだのか、もしくは口から出ていたのか知らないけどあいつ、妹に何話してんだよ。
そしてすっかり口調が砕けたアスナさん。
「へぇ…にしても…妹…似てなくも…ないか?」
俺が無意識につぶやきながらアスナの顔をじろじろ見ていたらしく、アスナは顔を赤らめていた。
そのことに気づいた俺は謝ると、本題のことを思い出しアスナに「俺は言ってない」と言っておいた。
「よかったぁ…あ。そういえば信用の置ける武具屋だっけ?」
「ん…あ、あぁそうそう。第1層から使ってた武器が折れて…探してるんだけど…」
アスナから切り出される話題で俺は本当の本来の目的を思い出した。久しぶりに話したからかな、俺にしては結構会話が弾んだ気がするな。
血盟騎士団なら知ってると思ったんだけど…さすがに情報をただでもらうってわけにはいかないか?
「私の友達が経営してる武具屋さんがあるんだけど…それでもいい?」
「十分です!!」
アスナの親友なら信用できないはずがない!するとアスナから紹介状なのかメッセージが送られてきた。
にしても今日はよくこの機能使うな~携帯みたいだ。
その紹介状の文面を見てみると店名に『リズベット武具店』とあった。場所は【48層 リンダース】か…
「わざわざこんな所で会ってもらって悪いな。こんないい情報もくれるなんて」
「ううん、いろいろと助けられたこともあるし」
「そっか。じゃあな!」
そういい俺は転移門にかけていった。
早く俺の武器新調しないとギルドにも迷惑かかるからほぼ全力疾走だっただろう。
後からアスナから聞けば「大剣士にしてはありえないくらいのスピード」だったらしい。
=第48層=
「ここだよな…『リズベット武具店』」
俺がそこにつくとその店にはそれほど広くなさそうだが水車がついており武具店としてはなかなかいい店だと感じた。
一応店といってもプレイヤーホームなのでノックする。帰ってくるはずもないのでそのまま入る。
するとNPCらしき女性が「いらっしゃいませ」と接客にしきた。
「オーダーメイドを頼みたいんだけど…」
「わかりました。マスターをおよびします」
そういいこちらに一礼してNPCの女性は奥に行ってしまった。NPCって本当に人間以上に礼儀正しいよな…
俺も見習わないと、何て思っていると奥からピンク髪の女性が出てきた。
唯一セッティングできる髪型だが、顔は本人のため大体アニメみたいな髪色は似合わない。
でもこの色で似合うとは…そういうやつもいるんだな~…
服装は檜皮色のパフスリーブ…だっけかあんまり服はわかんないけどぱっと見どこぞのウェイトレスだ。
「いらっしゃいませ!オーダーメイドのことと聞きました……が…」
「あ、うん。お願いできないか…な…」
俺は壁にある武器を見ながら、相手の店主は顔についたススを拭くような行為を行いながら受け答えしてたので互いに顔は見てなかったが
対話が成立したとき俺たちは顔を見合わせた。すると、そこには現実世界で見たことのある顔だった。
「陸也君!?」「里香さん!?」
相手も気づいたらしく、俺たちは本名で呼び合っていた。
俺の記憶が確かなら俺リクヤこと雄護 陸也(たけもり りくや)とリズベット…確か篠崎 里香(しのざき りか)さんは中、高と一緒の知り合いだった。
でも、クラスも違うから話すことは少なくなったが…
「ひ、久しぶり…」
「う、うん。それにしても…SAOやってたんだね」
「まぁね…里香さんもやってるとは思わなかったよ…あ、いまはリズベット…だっけ?」
「そのとおり、今はリズベットよ。陸也君は…そのままなのか…相変わらずだね」
「うるさいなー…あ、オーダーメイド!」
最近忘れっぽいのかな、また本来の目的忘れてた。
それを言うと里香…リズベットは少し難しい顔をしていた。
「いま…金属の相場が上がってるから結構高くなっちゃうわよ?」
「金はある…つもり…」
「つもりって…私が前に造ったのがあるけどそれでいいのなら向こうだけど」
そういいリズベットは俺を武器がいろいろ置いてある場所へと移動した。少しあわてかけたが何か問題を起こしては、と思い冷静を保ちながらリズベットについていった。
数多くの武器が並んでいて大抵の武具屋ではないことを見せられたのにはびっくりした。
「そういえば、使ってる武器は?」
「大剣だな」
「それじゃあ…よっと…これならどう?」
そういいリズベットは両手で持った剣を俺に渡してくる。固有名は【Lily】…百合?
特徴は両刃、全体的に楕円(といっても側面は真っ直ぐだが)のような形で先端から少し手前側の左右どちらにも内側にくぼんでいる。
色は普通に白色でほかは目立った特徴はない。
にしても…武具屋としてもさすがに大剣を両手で持つくらいの筋力値か…普通は片手で持てるほうがおかしいけどな。
それを俺は片手で持つ。リズベットの驚いた顔なんて知ったこっちゃない。
「これ…軽くない?…」
「はぁ!?いやいや、片手で持って軽いはないでしょ…」
「そうなんだけどさ、普通は。…うーん…もっと重いのない?」
「さすがにないわよ…これより重くていいものは…」
多分俺が片手で持ったことも含め、いろいろあきれながら発した言葉なのだろう。
若干肩を落としていた。
「わがまま言っちゃ悪いけど、さすがに諦めるわけには行かないからな…」
「なら金属とりに行く?」
「それはいいけど…そこまでいくための武器どうするの?」
「…これ使いなさいよ」
そういい先ほどの最高傑作を渡された。
良い剣なのはわかるけど俺にとっちゃ軽いんだよな…
「あ、うん…代金は?」
「払わなくてもいいわよ?その代わり、良い剣ができたらふんだくるけど」
「…マジで?」
久しぶりに会ったからなのかリズベットがより腹黒く見えたのは気のせいだろう。
そうと信じたい。
「それじゃあ55層行きましょうか」
「なんで?」
「55層で珍しい金属が取れるってうわさがあるのよ。でもまだ噂の域を出てないけど」
「へぇ…でもリズベットが言うならすごい金属なんだろうな」
「…リズで良いわよ。それじゃあしゅっぱーつ!!」
「おぉ!!」
こうして俺とリズのパーティで55層に向かうこととなった。
後書き
涙「では、改めて…今回の話でリクヤが高1なのになんでリズが同級生なんだ?と思った方もいらっしゃるでしょう。そこが変更点でした。」
リ「つまり…リズの年齢を1つあげた…ということか…ってめちゃくちゃ大事じゃねぇかよ!!!」
涙「はい…おっしゃるとおり…」
リ「ったく…そういうことはこんなふざけたあとがきで発表するなっつの」
涙「すいません(…なぜかリクヤに負けてる…)」
リ「それと今回出てきた武器なんだけど…パクリだよな?」
涙「ん?あぁ、テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー3のヒロイン
カノンノ・グラスバレーさんの大剣をほぼそのままに使わせてもらいました。」
リ「…何故に?」
涙「あの形かっこいいじゃん。それに元ネタにも『ロックスが鍛えし剣』ってあったからちょうどいいかなって思って」
リ「…馬鹿だ…」
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