なんかポケモンの世界に転生しちゃった?!
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
カントー編
ついに始まるリーグ戦!アヤカの秘策!
ついに始まったポケモンリーグ。今回の予選はまさかのダブルバトル。四対四のバトルだ。なんで、シングルじゃないんだろう。まあいいけど。
「チル、リル、レディGO!」
「サイドン、ウインディ!」
私は色違いのチルタリス、チルとマリルリのリルを繰り出した。相手はサイドンとウインディだ。相性では私の有利ね。観客は珍しい色違いをみて歓声をあげている。うるさいんだけど。
「サイドン、岩雪崩、ウインディ、神速!」
「リル、ハイドロポンプ、チル、火炎放射!」
これぞ、水と炎のイリュージョン。ウインディは特性の確認のために火炎放射を放たせてもらった。
「ウインディ、受け止めろ!サイドンはかわせ!」
どうやらウインディは貰い火のようだ。なら・・・・・・・・・
「リル、アクアジェット!チルは冷凍ビーム!」
サトシの氷のアクアジェットのまねっこである。練習を重ね、ついに完成した技である。
「なんだあれ!?」
相手は見たことのない技に呆然としている。サイドンとウインディも唖然としていた。なので指示を出すタイミングが遅れた。
「チル、マジカルシャイン!」
氷のアクアジェットはサイドンにマジカルシャインはウインディに突き刺さる。サイドンは耐え切れず戦闘不能に。ウインディにはいまひとつなので余裕で耐えるが、これで終了だ。
「チル、フィニッシュ行くよ!流星群!!」
「!?」
このまま、押し切る。うちの子はそう簡単には負けない。だけど、これで終わりと思わないでね?だってまだあの子(・・・)を出してないもの。
「ウインディ!?」
ウインディに流星群が直撃。ウインディは倒れた。チルは流星群の反動で特攻がガクリと下がった。
「強いですね」
「ありがとうございます。チル、リル、下がって!ロコ、チェリ、レディGO!」
「ライチュウ、ギャラドス!」
私はキュウコンのロコとチェリムのチェリを、相手はライチュウとギャラドスを。ロコは隠れ特性の日照り。日差しが強い状態になる。さらにチェリはフォルムチェンジ。観客は見たことのないポケモンを見て驚いている。
「ギャラドス、滝登り!ライチュウ、十万ボルト!」
「ロコ、大文字!チェリ、エナジーボール!!」
大文字と十万ボルトがエナジーボールと滝登りがぶつかる。お互いの技がお互いの技を消す。
「チェリ、ソーラービーム!!」
チェリはソーラービームを貯め始める。
「させるな!ライチュウ、雷!ギャラドス、火炎放射!」
「チェリ、思い気っきり行けえええええ!!!」
『これで終わりです!!』
チェリのソーラービームが雷と火炎放射にぶつかる。けれども、だんだんとこちらが押されてくる。相手は笑っている。勝利を確信したようだ。でも、もう一匹いることを忘れていないだろうか?
「ロコ、決めなさい」
『はい』
そう。ロコもいるのだ。私がロコに指示した技。
「なっ!?ソーラービーム!?」
「ええ。これで終わりです」
ロコのソーラービームも合わさり雷と火炎放射は消え去る。そして、二匹にぶつかった。どうやら、ライチュウとギャラドスは戦闘不能のようだ。私は予選の一回戦を勝ち抜いたのである。さて、そろそろあの子(・・・)を出してもいいだろう。サトシ達も知らないあの子を。
「誰にも負ける気は無い。そろそろ本気で行かせてもらう」
そう呟き、私はフィールドから降りた。
「凄いよ!アヤカ!!」
「強かったな!!」
『あの氷のアクアジェット凄かったよ!!』
『私達も負けてられません!』
私が控え室に戻るとサトシ達が話しかけて来た。みんな興奮している。
「ふふ。ありがとね」
どうやらサトシ達も一回戦を突破したらしい。次は二戦目である。
*
「ピカ、ライ、レディGO!!」
「ラプラス、ラフレシア!」
二戦目の相手は女の人。出して来たのはラプラスとラフレシア。対して私はピカチュウコンビ。
「ラプラス、冷凍ビーム!ラフレシア、花びらの舞!」
「ピカ、カウンターシールド!!ライ、エレキボール連発!!」
ラフレシアの花びらの舞をカウンターシールドで防ぎ、冷凍ビームはエレキボールで止める。
「ピカ、放電!!ライ、放電を受け止めて、雷!!」
私の指示に周りは驚く。まあ、ライの特性を通常特性だと思ってるからね。うちの子は隠れ特性だよ?
『行くよ!』
『うん!姉さん!』
ライの放電をラフレシアが守るを使って防ぐ。そしてライは放電を受け止めて、雷を放った。ラフレシアの守るが解除されたその瞬間に。ラフレシアとラプラスに雷が直撃。耐えることが出来ず、戦闘不能になった。
「なんて強い電撃なのよ・・・・・・」
双子のこの子達を侮ってはいけません。にしても、放電で特攻が上がってるのは知ってるけど、威力高くない?まさか、ライも本調子なのかしら?だとしたらますます面白いわね。
「ピジョット、カイリュー!」
あら。どちらも空が飛べるものどおしね。これは少し辛いかしら?でもね。そんなの関係無い。だって六強の閃光のピカとその弟のライ。ライは六強予備軍なんて言われてるんだからね!
「ピジョット、追い風!カイリュー、地震!」
げっ!早速地面技で来たか。
「ピカ、ライ、ジャンプ!そのまま、ダブル十万ボルト!!」
ピカとライにジャンプを指示し、地震をかわす。だが、空中戦が得意では無いピカとライの十万ボルトはかわされてしまった。
「ピジョット、ブレイブバード!カイリューはドラゴンダイブ!」
ピカとライが落下している時に相手が動き出す。これはねえ・・・・・・・
「ピカ、ライ。守る」
「!」
まさか守るが使えるなんて思わなかった?残念。使えるんですよ。さっき、守るを指示しなかったのはこのため。使えないと思わせることが大事。
「ピカ、ライ。決めろ。最大パワーでボルテッカー!!」
そして落下の速度を活かして最大パワーでボルテッカーを放った。周りは黄色い光に包まれる。そして光が消えた頃、ピカとライは地面に悠々と降り立ち、ピジョットとカイリューは地面に倒れていた。戦闘不能である。
「流石ね。お疲れ、ピカ、ライ」
『まあね。なかなか面白かったわ』
『そうだね。でも、僕らには及ばない』
こうして、私は二戦目を勝利した。予選はまだまだ続く。そして、三戦目。ついにあの子の出番である。
「ファイアー、サンダー!」
あれ?相手は伝説使い?まあ、いいけどね。相手が伝説を出した途端、周りがざわめく。伝説で勝ってきたんだろうけど、生憎、そんなことで動揺はしない。そもそも、既に勝ち誇った顔してるのがむかつく。すぐに終わらせたいわ。
「天空に舞い上がれ!エンジュ!氷の世界に誘え!ユキ!」
そして、私はボールから色違いのフリーザーのユキ。そして、例のあの子、ホウオウのエンジュを出す。相手は呆然とした顔だ。さらに周りはざわめく。
「さて、始めましょうか。伝説対伝説のバトルを」
「っ!ファイアー、火炎放射!サンダー、十万ボルト!」
「ユキ、吹雪!エンジュ、聖なる炎!」
十万ボルトと吹雪。火炎放射と聖なる炎がぶつかる。吹雪が十万ボルトを押し切り、サンダーに当たる。さらに火炎放射を聖なる炎が押し切る。
「ファイアー!?サンダー!?」
『甘いな』
『ええ。全く』
エンジュとユキの声が響く。周りはテレパシーが使えることに驚く。と言うよりいちいち驚いていたら身が持たないと思うけど?
『もう少し骨があると思ったんだが。まあいい。アヤカ、次で決めるぞ?』
「いいわ。好きにして」
『アヤカがそう言うなら。私も次で決めます』
ファイアーとサンダーは弱々しい声をあげて羽ばたく。いまひとつな技を受けたファイアーがフラフラってどゆこと?
「ファイアー、エアスラッシュ!サンダー、雷!」
出し惜しみは辞めたと言うことね。なら私は・・・・・・・・
「ユキ、絶対零度。エンジュ、げんしのちから。」
ユキの絶対零度がサンダーをエンジュのげんしのちからがファイアーを襲う。エアスラッシュはげんしのちからに阻まれ、エンジュには届かない。雷を軽々とかわした、ユキは絶対零度でサンダーを氷漬けにした。容赦無いなあ・・・・・・・指示したのは私だけど。
「・・・・・・ありがとうな。キングドラ、ガルーラ!」
残りの二匹は普通のポケモンなのね。
「キングドラ、ハイドロポンプ!ガルーラ、気合パンチ!」
「エンジュ、聖なる炎。ユキ、フリーズドライ」
ガルーラの気合パンチをかわし、聖なる炎を当てる。ガルーラは戦闘不能に。さらに、ハイドロポンプをフリーズドライで凍らせ、キングドラを戦闘不能に。三戦目も勝利である。にしても予選で伝説使いに当たるなんてなあ。思いもしなかったよ。楽しかったからいいけど。もちろんサトシ達も予選は突破。全員、本戦に出場である。でも、サトシ達に問い詰められるんだろうなあ・・・・・・・・主にエンジュの事で。なんか憂鬱。
『腹を括るしか無いだろう』
そうですね。てか、お前がこの前急に押しかけてきたのが原因だろうが。
『・・・・・・・すまん』
別にいいけどさあ・・・・・・・まあ、ランからの追求は逃れられないだろうね。
『そういえば、この前ランにあった』
へ?
『どうして私のこと、迎えに来てくれないの?来ないなら私から行っちゃうよ!って言ってた』
・・・・・・・うっざ!!
『多分、もうすぐ来ると思う』
ええええええ!?あのうざいのが来るの!?なんか変なことしたらピカの十万ボルトで退治だな。うん。そうしよう。
『相変わらず、ランの対応が酷いな』
「無邪気すぎるのが悪い。以上」
私の言葉にエンジュは苦笑い。こっちの身にもなってくれ。本当に。はあ・・・・・・・ますます憂鬱な気分になって来た。まあ、気持ちを切り替えよう。明日から本戦。頑張って勝つぞ!!
ページ上へ戻る