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勇者指令ダグオンA's どっこい

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第十一話 赤ん坊になったはやて


ある日の南家

「ふっふっふ~管理局からちょろまかしたこのロストロギアで力君にどう悪戯したろうかな~」

等と下らない事考えているはやて・・・余程暇ならしい。その横で・・・

「あんたな・・・爺さんのことどう思ってんだ」

はやてに対して呆れた顔で見ている大地だがはやては構わず続けた。

「ふ・・・力君の子孫の割にはユーモアがないわ・・・さって・・・これは・・ん?このスイッチはなんや?」

等と言って愚かにもロストロギアを作動させたはやて。

すると

「ぎゃああああああああああああああ!!」

「貴様あああああああああ!!!」

南家が光に包まれた。


第十一話 赤ん坊になったはやて



「ただいま~」

帰宅する力がリビングに入ると変な光景が・・・

「ん?なんだ?はやての奴だらしなく脱ぎ散らかして・・・片付ける方の身にもなれってんだ」

等と言ってはやての脱ぎ散らかした服片付け始める力。

「んあ?これはやての下着・・・それにこっちには大地の服が・・・なんで?」

嫌な予感がした力すると・・・・

「「おぎゃーおぎゃー!!」」

何故かへんな機械の近くで全裸で泣きまくっている赤ん坊が・・・

「この服・・・この機械・・・この赤ん坊・・・」

この事から推測すると・・・

「はやてと大地が赤ん坊になったああああああああああああ!!!」

仰天する力。

その時タイミングよく・・・

ピンポーン

「こんにちは~♪」

何も知らずに暢気に遊びにきたスバル。すると力はすかさず大地を抱き上げ・・・

「スバル!大地は任せた!」

「はい?」

赤ん坊になったとはつゆ知らず大地の面倒を押し付けられるスバルは混乱している。そしてなぜかスバルが抱っこした瞬間泣き止んだ大地。何故かフリーズしているのだが、それを他所に・・・

「どうしようどうしよう!!!」

物凄くパニックになっている力。元凶のはやては赤ん坊化した為意思の疎通が出来ない。

そこに・・・・

「お~い力~どうした~?」

尋ねてきた飛鳥。

「飛鳥!!#$%&‘(%$#$%&’(‘&%$」

単刀直入に力語で飛鳥に説明する力。その事で全員を南家に集めるのだった。

「不味いな・・・今管理局じゃはやてと大地が乳児化したとなると・・・痛いな・・・このロストロギアは乳児化マシーンで人間を乳児にする機械か・・・未完成で効果は一週間って」

「・・・どうしましょう」

そう言って考え込む楓。するとシャマルが楓の顔を見て何かを閃いた。

「ちょっと楓ちゃん借りるわね~」

「ええええええええええ!!」

何故か南家客間に入れさせられる楓。

「じゃあ楓ちゃん可愛くなりましょうね~」

「いやあああああああああ!!」

絶叫をスルーしどうするか対策を練ろうとすると・・・

ピンポーン

南家のインターフォンが鳴り飛鳥が覗いてみると・・・

「不味い!じいさんだ!!」

訪れてきたのは八神組会長ノルウェール。

「入りますよ~」

「はう!!」

咄嗟に乳児化したはやてを服の中に隠す力。

「あれ?はやてさんはここに来ていますか?」

「い!いや~ちょっとトイレ・・・」

「じゃあ待たせてもらいましょう」

「えええええええええ!!」

リビングのソファーに座るノルウェール。

「いや~そう言えばはやてさんがロストロギアを持ち出したって聞いたんですが・・・」

はやての持ち出したロストロギアをジーッと見るノルウェール。

その時

「はあ!・・あ!!ああ・・・」

何故かもがき始めた力。

その理由は・・・

「チュパチュパチュパ」

服の中に隠したはやてが力のおっぱいに吸い付き始めたのだ。

ひたすら悶絶して耐える力。

「そういえば・・・はやてさんは?長いトイレですね~」

「「!!」」

ノルウェールの質問にそのとき。

「私が八神はやてです・・・・」

そう言って髪染めて整えてカラーコンタクト入れてヘアバンドやら髪飾りなどを付けた楓の姿が・・・ぱっと見バレナイぐらい化けてあり、引きつった笑みで楓が誤魔化し行為をしてみると・・・

「八神空佐・・・早くお仕事に戻りなさい」

「はい~!!」

そう言ってなんとかこの場を切り抜ける力達だった。

尚、シャマルが楓への報酬は楓の趣味の限定超合金をはやての貯金で好きなだけ買って良いというものだった。

そして

「お前いい加減離せよ!」

「チュパチュパ」

何故か夢中で力のおっぱいに吸い付いているはやてだった。

「いででで乳首噛むな!!」

歯茎で力の乳首噛むはやてだった。

そして乳児化したはやては南家で面倒を見るハメになった。

だが・・・

「あの~・・・私はどうすれば・・・」

赤ん坊になった大地を抱っこしながらスバルが呟くとシャマル先生が親指を立てて・・・

「大丈夫!大地君はスバルにぞっこんだから上手くいくはず!多分!」

「え!?私が面倒をみるんですか!?」

そう言って乳児化した大地の面倒を押し付けられたスバルであった。

尚大地が終始フリーズしているのは・・・いつもの女性アレルギーという事で・・・

ベビー用品店

とりあえず乳児化したはやての為に紙おむつやら何やらを買い始める力、飛鳥、サイモン。

「お!これでどうだ!?」

サイモンが紙おむつを持ってくるが・・・

「これ大きいよ・・・このはやてはまだ乳児だぞ・・・て!ちょっと待て!このお尻ふきじゃかぶれちゃうよ!!」

一応経験があるためか赤ん坊用品に色々ケチをつける力。

「そういえば!食べるのこれで良いよな?」

サイモンが再びベビーフードのようなものを出すが・・・

「アホか!歯が無いのに何で固形物もって来るんだよ!!良いか!!歯がないのに固形物は絶対ダメなの!!」

意外にベビー用品に対してうるさい力ちゃんだった。

お会計の時

「あら~可愛い子ね~誰の子?」

レジのおばちゃんにそう言われ飛鳥が・・・

「こいつの子」

力を指差した。

「て!飛鳥!おめえな!!」

「あら~奥さん照れ屋さんなのね~」

おばちゃんは乳児化したはやてを力と飛鳥の子と勘違いしたらしい。

その頃のスバルは

「・・・・・・・・・・・」

大地のボロアパートに戻るが何の反応も示さず抱っこされている大地に只々困惑している。

「うわぁ・・・私赤ちゃんの面倒何て見た事ないよぉ~」

取りあえず乳児化したとはいえ相手は大地なので問題はないと思うのだが・・・やはりここは経験者の元へアドバイスを貰おうと楓発明の次元電話で異世界に連絡し始めた。

『はいもしもし!キャピトラで~す』

電話に出たのはライダースバルであった。

「あ!そっちの私!実は!カクカクシカジカ」

説明文を端折って娘持ちのライダースバルに相談をするのだが・・・

『ごめん・・・力になれそうにないかな・・・』

「何で!」

『だって!私の場合産んだわけじゃないし!すでに三歳くらいなんだもん!』

「あ・・・そうだった」

がっかりしながら電話を切るスバル。だがこういう時に限ってややこしい事になるのは世の常である。

ピンポーン

「あ!は~い!」

インターホンが鳴りスバルが大地を抱っこしながら出てくるとそこには・・・

「よ~スバル~・・・て!お前!」

スバルの様子を見に来たゲンヤ・ナカジマさん・・・突然スバルが抱っこしているベビーを見て驚愕している。

「あ!父さん!」

「スバル・・・おめえその子は・・・」

「えっと」

ゲンヤの問いにとりあえず誤魔化しを考えるスバルは咄嗟に・・・

「あ!そうそう!この間!産まれる~って言ったでしょ!この子この子!ね!大地にそっくりなツンデレ目つきでしょ!」

そう言って乳児化した大地をゲンヤに向けるスバル。ゲンヤにさっさと帰って欲しいのだが咄嗟に上手い言い訳が思いつかなかったのか・・・とにかく話がややこしい方向に進んだのは言うまでもない。

結果

「そうか・・・んじゃあいつを殺しに行く」

そう言ってゲンヤは大地の事を探しに出ていくのであった。

「ふぅ・・・上手くいった」

「じー・・・」

一安心するスバルだが乳児化した大地が白けた目で見ていたのは言うまでもない。

一方南家

「・・・ちょっとこれ濃いよ・・」

サイモンの作った粉ミルクにケチをつける力。案の定はやては飲まず薄めの物を作った。

「・・・・」

しかしはやては飲まない。

「・・・・・・」

流石の力も考え込むと飛鳥が・・・

「これじゃおっぱい飲ませるしかねえんじゃね?」

「お前出ねえだろ」

「同感」

シャマル先生に振ってみるが首を横に振ったりシグナムに振ってみると睨み付けてきた。それを見た北斗は・・・

「何でてめえらそんな無駄についてんのに本来の要をなさねえんだよ・・・この無駄乳女」

「ムカ!!」

北斗に対して怒りマークを示す八神家。すると何故か力の服の中に潜り込むはやては・・・

結果

「ちゅぱちゅぱ」

「だから俺のおっぱい飲んでどうすんだよ!!!」

「でねえけど気に入ったって口だなありゃ・・・」

完全におしゃぶり代わりにしているはやてに呆れる飛鳥。

その日の夜

乳児化したはやての夜鳴きボンバーで散々あやした力は・・・

「があ・・があ!!・・・・」

疲れてぶっ倒れた・・・流石に疲れたのか普段かかない力だがイビキかいて寝ている。


一方大地のボロアパート

「ふんふ~ん♪」

「バブ」

大地を一緒にお風呂に入るスバル。こちらはこちらで仲睦まじくやっている。

大地の身体を洗っているのだがある部分に対して迷いを生じたスバルはゲンヤに電話をした。

「父さん!#####ってどうやって洗えばいいの!?」

意外に新人母の女性の密かな悩みらしい。

すると

「お前な!手とか洗うみたいに洗えばいいんだよ!」

そう言うゲンヤであった・

翌朝

「ふぁぁ・・・よく寝た・・・ん?何か妙に身体が重いような・・・!!」

布団から起きると何故か自分の胸の上に乗ってるはやて。しかもしっかりしがみ付いている。

「・・・ちょっと待て・・・何でこんな事に?」

「悪い・・・そうしないと夜鳴き酷くて・・・」

頭かいて謝る飛鳥。

その時

「ん?何か妙にぬくいような!!やられた・・・」

朝早々はやてによだれ垂らされてる力だった。

風呂に入ってはやてのオシメ変える力は・・・

「はやての野郎、元に戻ったらベビーシッター料タップリふんだくってやるからな」

完全にやつれている力。かというはやては呑気に笑っていた。

「おいママ!」

「うるせえなお前は・・・」

古女房みたいに呼ばれた飛鳥はとりあえずミルク作って飲ませていた。


一方楓は

「うぎゃああああああああああ!!何ではやてさんこんなに仕事溜め込んでるの~~~~」

はやての山積みになった仕事を片付けていく楓。楓は馬鹿だが元々仕事に使う頭は持っていたらしくはやての仕事をこなしていた。

「くぅう!!はやてさん!絶対にバイト代ふんだくっちゃる!!」

そう言って楓ははやてのクレジットカードを持っておもちゃ屋さんに向かうのだった。

更にスバルは・・・

「疲れたぁ・・・」

大地を抱っこしながら散歩していた。子育ての大変さを感じ取っている最中でもある。


「おい!居たか!?」

「何処だ!!」

何故か家中何かを探している力と飛鳥。何を探しているかというと・・・

「「はやて何処行った!?」」

そう・・・力と飛鳥がウトウト寝てしまった瞬間はやての姿なかった。現在二階を捜索中。

「力!!」

「はうあ!!!」

ベランダを見てみると屋根の上にはやての姿が・・・

「やばい!!」

急いで1階に下りる力と現場で挑戦を試みる飛鳥。

「良いかはやて・・・絶対にそっちに行くなよ・・絶対な・・・」

恐る恐る屋根の端にいるはやてに接近を試みる飛鳥。

すると

ポロリ

「のおおおおおおおおおおおおお!!!」

屋根から落ちてしまったはやて。

そこに

「ダイビングキャッチ!!!」

下に到着した力がはやてをキャッチし事なきを得た。

「えらいぞパパ!チューしてあげたい!!」

そう言う飛鳥と力ははやてを抱っこしながら呟いた。

「はぁ・・・お騒がせベイビーだなお前」

その時だった。

「ぱ・・ぱ・・・」

「は?」

突然はやてが力に向かってパパと呟いたのだった。

そして飛鳥に・・・

「ママ!!」

「なぬ!!」

フリーズする飛鳥だった。


一週間後

「なぁ・・・力君どうしたん?」

何だかんだで時間が切れて元に戻ったはやての視線の先には凄い自己嫌悪の状態の力の姿が・・・

「ねぇ~なんでウチの貯金こんな無くなってんの?」

楓の超合金代で消えてしまった貯金に何故か考え込むのだった。

尚力は・・・

「俺もう婿に行けない・・・」

「まぁ・・・ダメだったらはやてに引き取ってもらえ・・・」

そう言って頑張って慰める飛鳥だった。

こうして何やかんやではやてベビー化事件は幕を閉じベビー化した大地の面倒をやり遂げたスバルと一緒に力はお疲れさん会を開いていた。

「子育てって・・・大変・・・」

「甘く見ちゃいけないですよね・・・」

お疲れさん会なのだが取りあえず愚痴を言い合う力とスバル。

すると

「お前まさかおっぱいなんてやってねえだろうな・・・」

冗談めかして力が行ってみると・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いやだなぁ・・・そんなことしてるわけないじゃないですか」

「!?・・・お前な!それ大地の将来に暗雲が立ち込めたぞ!!」

「ひ!ひどい!そこまでいう事ないじゃないですか!!」

お互いにいっぱいいっぱいであったらしい。

こうして力とスバルは子育ての大変さ・・・そして責任をおも~く感じ取るのであった。
 
 

 
後書き



「なに!?ミツキさんのところで訓練だって!?誰だその可哀相な奴は・・・え!?俺と北斗とサイモン!?飛鳥と楓はバツって何で?何々・・・逃げた相手が魔導師じゃない場合における訓練の実施に俺を選んだって・・・要は皆から逃げきればいいんだろ?物を壊したらそっちで弁償してくれるんだろうな!

次回!勇者指令ダグオンA’s どっこい 力対ファントム!

ちょっと待て!ファントムは出すな!本気出すな!」
 
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