改正版 後悔先に立たず、後に立つべし
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6話(改正)
現在、転生して3週間が経過しました。
月面基地ですが、80%完成し、外観はすでに完成して、内装だけとなり、基地自体は稼働しています。
ジェイルもすでに月面基地に移動しており、ガジェットの生産ラインと基地の設備のチェックにヒュッケバインの起動実験の準備などを精力的に行っています。
因みにゲシュペンスト・タイプRの解析は不眠不休で行ったのでほぼ終了し、核融合ジェネレーターを作ることが出来るようになり、更に改良を重ねています。
ジェイルの科学者としての能力は、私が考えていた以上なのですが、その分、マッドの性質を見せるこの科学者に不安を感じてしまいます。
(問題はいろいろありますが、生きてる以上仕方がありませんね。あまり多くを望むのはいけませんから。)
そのために、別のことを考えます。
(それにしても、アーニャが初等部に行くようになって助かりました。精神的にもカメラのおかげか落ち着きを取り戻してくれましたので、初等部が終わるまで時間が取る事が出来ました。おかげで、シミュレーターをやる時間がやっと取れたので、1週間の間にレベルが10になり、PPも100を超えたので精神耐性も無事に習得できました。これで、目標の1つが達成する事が出来ました。)
それにしても、これからはどうやって、レベルを上げっていきましょうか、それが問題ですね。
(しかし、アーニャはなぜ私にこんな約束をしたんでしょうか。一緒に遊園地に行こうと。)
現在、私は彼女と初めて会った公園の噴水の前で待っています。
彼女とこの前約束したことは一緒に遊園地に行って欲しいというものでした。
そのために、現在ここで待っているのですが、両親は無理としても彼女ぐらいのもっと一緒に行く友達がいないのでしょうか。
確かに、その可能性もあるでしょう。
かなり精神が不安定でしたし。
それにしても、この約束普通なら果たせないのですが、思念を受け取るアンテナを1人に集中すれば、大量の思念を受けることが無い事に気がつかなければ約束さえ出来なかったでしょう。
様々な考えを巡らしている時にアーニャがやってきました。
「待った。」
実際は早朝からここにいないと思念によって来ることが難しいのでかなり待つことになりましたが、そんなことを言えませんし。
「そんなことありませんよ。」
「よかった。」
そうして、彼女から期待の思念がこちらに届きます。
そのために、彼女を見るとピンク色のワンピースにピンクのポシェット、白い靴下にピンクの靴を履いており、明らかにいつもの格好と違うので彼女に対して、
「その服よく似合っていて可愛いですよ。」
と伝えると
「ありがとう。」
頬を少し赤く染めて答えました。
(彼女からは、友達認定は受けていましたが、その反応にしてはおかしいですね。もしかして、彼女は異性として私を意識しているんでしょうか、そうだとすれば、いけません。私は普通の人生を送ることができない、不老長寿になった化物です。私と彼女とでは住む世界が違いますから、そろそろ別れるべきなのかもしれませんが、精神が安定してきてるといってもどこか不安定なところがあるので依存している存在が姿を消して大丈夫なのかが問題でしょう。かといって、このままの生活を続けるのも問題になりますし、八方塞がりですね。)
そんなことを考えている時に彼女が話しかけてきます。
「どうしたの。早く行こ。」
「そうですね行きましょうか。(今は彼女に付き合いましょう、ノエルには既に苦言という形で意見を貰いました。月面基地にジェイルに相談しましょう。)」
そう言って、遊園地に向かうためにリニアレールに向かいました。
リニアレールに乗り1時間ほどして遊園地に着き、入場巻を買い中に入りました。
「どこから行きましょうか。」
「あれ。」
「メリーゴーランドですか。」
「そう。」
「では、行きましょうか。」
そう言って、メリーゴーランドに向かい、券を買ってメリーゴーラウンドに乗ります。
「しっかりと捕まってくださいね。」
「わかった。」
そう言っている間にメリーゴーランドが動き始めます。
「わ~動いた。」
「楽しいですか。」
「楽しい。本当に。」
「それは良かった。」
「戒がいないといつも私1人。」
「そんなことないでしょう。家族が居るのだしょう。(知ってるくせに白々しいですね、私は。)」
「いるけど、ほとんど会うことがない。」
「仕事の関係ですか。」
「違う二人共妹につっききり。」
「どうしてですか。」
「私より妹のほうが可愛いから。」
「そんなことないでしょう。アーニャも十分可愛いですよ。」
「そんなことない。みんな妹のほうが可愛いていってる。」
(それにしても、妹ですか。ノエルの報告から気にはなっていましたが、原作でもアーニャの両親のことなど語られることがなかったので、よく知らないのですが、妹もいたのでしょうか。それとも、転生者でしょうか。)
そんな会話をしているとメリーゴーランドが止まります。
「終わったみたいなので、別の乗り物に乗りましょうか。」
「うん。次はあれ。」
そう言って、ジェットコースターの方を指にさしました。
「今日は、この前のお詫びなので好きなだけ、アーニャに付き合いますよ。夕方まで好きなだけ乗りましょう。アーニャが満足するまで。」
「ありがとう。」
「では、行きましょうか。」
「うん。」
そうして、ジェットコースターに向かって歩き出しました。
夕方になり、待ち合わせにしていた公園まで戻ってきたのですが、急にアーニャが俯き話しかけてきました。
「戒といると嬉しい。戒と居るときだけ、記憶が無くなる事が無い。」
(でしょうね。ある程度に抑えてマリアンヌに気がつかれないように気をつけていますが、念動力でおさえていますからね。)
「この気持ちの意味は、わからないでも記憶のない。私にとって大切なもの。途切れ途切れの記憶だから。」
それにしても、彼女がこれほど記憶がないことを気にしていたとは、確かに作中ではジェレニアに敗北したとき記憶のないことに絶望していましたが、私自身が記憶の断絶などを起こしたことが、無いためにどうしても軽く感じてしまうのでしょう。
(もっとも、彼女の問題を解決する方法がないわけではないのですが。それをするためには、2つの大きな問題があるために手のだしようがないのですが。)
問題の一つ目は、私自身の問題。
私の中のサイコドライバーが訴えかけます。
アーニャの中にいるマリアンヌを消し去ることは出来ると、しかし、同時に訴えかけてくるのです。
現在の私の力では、サイコドライバーの力を暴走させる必要があると。
すなわち、命を掛ける必要があるという事なのでしょう。
これは、心情的な問題なので必要に迫られたら選択することは出来るでしょう。
久しぶりに対等に話が出来た人なので命を懸けるくらいは構いません。
しかし、二つ目の問題はどうしても踏み越えるのを躊躇わせます。
この少女の中には2つの魂があるのをサイコドライバーとしての力が訴えかけてくるのですが、原作と合わせて考えるとマリアンヌの可能性が高いでしょうというよりもギアスはその人の願望に応じて変化します。
愛を求めた少女には愛されるギアスを与え、反逆を望む少年には思いどうりにならない世界を思いどうりにしたいという願望が絶対遵守のギアスを与えたことから、マリアンヌ以外に人の心を渡るギアスなど考えられないからなのですが、このマリアンヌが問題になります。
マリアンヌの存在が他者に知られていなければ問題にならず、消す選択を取ることが出来たでしょうが、すでに、シャルル・ジ・ブリタニアに知られているだろうという事が問題になります。
彼はこの国の皇帝なのですから。
そうなると、マリアンヌを消したことに確実に気が付かれてしまうことでしょう。
そうなるとわかりませんが高確率で、彼女はこの国にいることが出来なくなるでしょう。
彼はきっと彼女の消えた理由を探すでしょう。
彼女は彼の愛する人にして同志なのですから。
どうすれば、良いのでしょうか。
そうこう考えているうちに、アーニャが顔をあげます。
その目は、赤く発光しており、彼女から何かが変わったと私のサイコドライバーが訴えるのを感じました。
「あなたを愛してるの。」
そんな言葉が彼女の口から出ましたが、私が感じたのは言いようのない不快感でした。
だからでしょう。自然にその言葉がでした。
「あなたは、誰でしょう。」
この場で一番言ってはいけない言葉だとは、理性ではわかっています。
この場では、取り繕うべきだという事は、ですが、どうしても我慢できなかったのでしょう、いいえ、我慢する気などさらさら無かったのでしょう。
そういうと、目を数回瞬きしてこう答えました。
「あら、気が付かれちゃったの。しっかり真似したつもりだったのにな~。」
あー目の前の女は私をよっぽど怒らせたいのでしょうか。
「ええ、全く違いますよ。」
「自信あったのにな~。」
内にある力がうねり狂うのを感じます。
今はまだなんとか制御できていますが、いつ暴走してもおかしくない事を理解します。
どうやら、私という人間は自分のことより周りの人間の事になると我慢できなくなるタイプのようですね。
「それで、本当にあなたは誰ですか。」
「そうね。仕方ないか、私はマリアンヌ。マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア。この国の王妃よ。まあ後で、シャルルに記憶を書き換えてもらうから。」
「ほう、物騒な話ですね。(私には効きませんがね。)ですが、アーニャに記憶障害があるのはあなたという亡霊が憑りついたからですか。」
「まあ、そのとうりよ。でも、亡霊はひどいと思うわ。それと、私が表層にでてると彼女は眠っているから。それにしても、あなたすごく落ち着いているわね。信じられないくらい。」
「そうですか、すいませんね。これでもいっぱい、いっぱいなんですよ。もう1つ聞きたい事があるですが。」
「そうね。いいわよ。」
次の質問で決めます。行使するか、しないかを。
「ありがとうござます。彼女が苦しんでいるのを知っていますか。」
「知っているわよ。でも、シャルルの為だから仕方ないのよ。」
「そうですか、よくわかりました。おまえに力を行使することを躊躇う必要がないことがな!」
「どういうことなの。」
「こういうことだよ。は~。」
そうして、オレは、制御する事を止めた。
すると、今までに無い形で念が緑色のエネルギーとして放出される。
「な、なにをしたの?」
「力を解放しただけだ。アーニャ、聞きたいことがある。目を覚ませ!」
「無駄よ。あの子は、出てこれないわ。」
「アーニャ・アールストレイム。目を覚ませ!」
アーニャに呼びかけると右目の発行がおさまり、アーニャが目を覚ます。
「なに、なにが起こってるの何か、私の中に何かいる気持ち悪い。イヤ、イヤ。」
「アーニャ。それが、君の記憶障害の原因だ。それが、表面意識に出ている時は意識が無いからだ。」
「ウソ、こんなことあり得ないわ?2人とも表層に出ているなんて。」
「出て行って、私の中から出て行って、早く!」
「そうすると、この国に居れなくなる。その場合は、俺が責任を取る。どうする、君が決めるんだ。」
「助けて!居れなくなってもいいから。助けて。両親だって、私の事はどうでもいいと思ってるから!」
「まかせろ!」
その瞬間、荒れ狂っている力を無理やり制御し、マリアンヌの精神体を捉える。その際、荒れ狂う力が自身を傷つけ、体中に裂傷ができ、血が流れる。
それを見た。アーニャの光っていない右目から涙が出る。
「いい、もういいから。」
「大丈夫だ、おれは生機融合体エヴォリュダーこの程度なんともない!」
「やめなさい、無駄よ!」
「黙れ、そして、おれは汎超能力者サイコドライバー亡霊ごとき消し去ってやる!」
捉えたマリアンヌに対して力を行使する。
「消え去れ、マリアンヌ。彼女の中から!」
「やめ」
エネルギーの放出が収まり、体中の力が抜ける。
(まずいですね、もう少しで認識障害の結界も解けてしまいそうです。)
アーニャがゆっくりと近づいてきます。泣きながら。
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
「大丈夫ですよ。それより、手をつないで。」
そう言うと、しっかりと両手で握ってきます。
(どうしようもないので、この場で秘密基地を経由して月面基地に転移します。私が気を失ったら医療システムも使えません。ジェイルに頼みましょう。仕方ないので。)
そう考えて転移を行った。
転移終了後、視界にジェイルの姿が目に入ったので、
「アーニャをお願いします。」
「大体の事は把握しているよ。私には、どう見ても君の方が心配になるのだが、両方とも任されよう。」
「すみません。」
そういうと私の意識はブラックアウトした。
アーニャの悲鳴を聞きながら。
後書き
名前:天王寺 戒
LV:11
PP:35
格闘:170
射撃:142
技量:147
防御:170
回避:183
命中:188
SP:124
性格:冷静(超強気)
エースボーナス:???
成長タイプ:格闘・特殊
空:A
陸:A
海:B
宇:A
精神:偵察1~
幸運
??
??
??
??
スキル:※エヴォリュダー(勇者LV9&底力LV9&戦意高揚)
※サイコドライバーLV2(念動力LV10&SP回復)
※完全記憶能力
精神体制
???
???
GP:9000
秘密基地(131/131)
撃墜数:1
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