戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~
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四章 幕間劇
結菜危機一髪
「蜂須賀様。こちらがお納めする品の一覧になります。ご確認頂けますでしょうか?」
「うん。大丈夫ですね。一真様・・・・これが今回の納品の一覧です。確認して頂けますか?」
「あいよ、・・・・ふむふむ。これもよし、これもいいからと。ふむ、全部の確認完了した」
一真隊の備品購入費も俺の知行から出る。何か間違いで納品するとまずいからな。俺は一個ずつ見てから、確認をしてからころに渡した。
「それではすみません。これでお願いします」
「承知致しました」
納品書を受け取った店員さんが奥に下がると、ちょうど入れ替わりに俺より年上の人がきた。俺は肉体年齢は23だが、精神年齢は何千だから。正直たまに自分の本当の歳が分からなくなる時がある。
「いらっしゃいませ蜂須賀様。おや?そちらの旦那様は」
「おう、・・・・この前は世話になったな。ご主人」
「一真様、ご存じ何ですか?」
「まあな、あの時の潜入活動中にな」
「どこかの国の間者の方だとは思っていましたが、まさか尾張の方だとは・・・・」
「まあ色々あったからな。それに家を焼き払ったのも打ち合わせがあったおかげだろ」
「ええ、あの程度は大した事はありません。それに前より家が豪華になったと言っている者もおります」
主人と話してると、座の解放もされたから井之口も前より賑やかになるだろうと言ってくれた。やはりやっておいて正解だったな。
「お頭ー!こっちも終わりましたー」
手分けして備品を購入してるから、すぐに終わらせる事が出来た。足りない物はないか?と聞いたら、今の所はないと聞いたので新しい長屋に帰ろうとしたら。
「あれ、一真様ー」
「やっほー」
声をかけてきたのはいつもの三人組だった。服装から見てどこか出かけるのか?鎧着けてるし、馬にも荷物を載せている。
「お前らどこか出かけるのか?」
「出かけるって・・・・何で三人共、ここにいるんだ?」
「なぜ?って言われても、隊の備品を購入しに来ただけだが。何かあったのか?」
城からは登城しろ何ていう音は聞こえないし、ひよやころを見ても知らない素振りを見せる。
「あれ?知らないのー?」
「何がですか?」
「久遠様が、結菜様をこっちに呼ぶって話ー」
「知らん。聞いた事ないぞ」
「あれ。猿達も聞いていないのか?」
「聞いていません。ころちゃんは?」
「私も聞いてないよ」
って事は、誰かがお迎えにでも行くのか。この三人からしてみればないな、迎えるだけなら装備は完全装備な訳ないから違うはず。
「三人ともどこかに行くのか?」
「ボクと雛と犬子で、これからまだ織田に帰順してない地方の平定に行くのさ」
「あー、・・・・なるほどな。和奏は本当は龍興の残党狩りをしたかったと感じるが、残念だったな」
「まあそうなんだけどねー。で、一真さん達の誰かが結菜様の護衛に行くのかなーって思ったんだけどー。違うの?」
おいおい。誰も知らないんじゃ誰がやるのさ。まあいいや、俺は久遠の所に行くからあとよろしくと言って久遠の元に行った。で、探す事数分で見つかった。久遠に言ったら、言うの忘れてたと言っていたのでハリセン一発。
「いたた、相変わらずそれは痛い。だが忘れていたが、護衛は必要なかろう。結菜が必要なら結菜自身が手配するだろう」
「そうか。まあいいや。久遠が大丈夫って言うなら大丈夫なんだろうし、それに残党がいたとしてもすぐに動けられるようにしとくからな」
と言ってから久遠と別れた。まあ、心配だけど確か結菜にもお家流があったような気がした。あと一応発信器を付けている、いつ仕掛けたのかは秘密だがけど。とりあえず俺にやる事は、トレミーに戻ってから久々に鍛錬でもする事だと思った。戻った俺は量子変換機で鍛錬着に着替えてから、トレーニングジムに入った。そこで二時間位、器具を使ってトレーニングした。一度シャワーを浴びてから、狙撃室に入った。
「隊長ではありませんか。どうされたのです?」
「やあ、チェイン。いやなに、ちょうど暇になったんでね。さっきトレーニングルームで汗かいた後にここに来た。女性隊員はどうしている?」
「外に出て、ISでの訓練をしていますよ。この前の出撃命令は男性だけだったようですから、ISでの訓練をしてるようです」
「そうか。まあ、外に出ても気付かないだろうな」
俺はそう言いながら、いつも使ってる銃で的を当てたら全発命中だった。まだ腕は落ちていないようだ、それにこの前この時代の鉄砲の銃口に向けて発射したからな。しばらく撃った後、俺の部屋に戻ったら、ノーパソに情報が入っているとケータイにメールが入っていたので見た。もうすぐ京に上洛するだろうと、京に行き織田の名を天下に響かせるらしい。そしたら盗聴器から声が聞こえてきた。これは結菜の声か?盗聴器型の小型を飛ばしてるから、一応結菜の周辺一帯に飛ばしていたのだ。位置も特定されたが、この位置は美濃の人だけ知っている道のようだな。
『~♪ふぅ、こうやって一人で歩くのも久しぶりねぇ。それにしても久遠ったら、いきなり来いだ何て。相変わらずこっちの予定何て全然考えないんだから。ま、いつもの事か。そういえば初めて会った時もそんな感じだったわね。美濃か。とうとう久遠のモノになったのね』
聞いていたら、レーダーに反応有り。結菜の周りに人影だと?斎藤家の者は、全て殺されたはずだと思いカメラでその姿を見た。落ち武者だったが、何か見た事あると思ったら斎藤家の時の奴らか?逃げた連中らしいので、俺は外にいるIS部隊に連絡した。相手は桜花だった。
『どうかされましたか?隊長』
「今から俺が言う座標に行け。結菜が落ち武者に囲まれている。ISでの少人数で、助けに行ってくれないか?」
『ちょうどよかったです。今は白式と紅椿に乗っているので。すぐに行って救助に行ってきます』
「頼む。俺はここから会話を聞いて、合図を送るからそれで落ち武者共を排除しろ」
『了解しました。ステルスモードにして近付きます』
と通信を切った。さてとこれからどう動くのかな?落ち武者共は・・・・。
『囲まれた、か』
『何だ?こんな山の中を、女が一人?』
『あなた達、何者?ただの山賊にしては身なりが良いようだけど』
『お頭、こいつ知ってますぜ。織田に嫁いだ・・・・』
『何!?まさか・・・・帰蝶姫か!?』
『でも何で帰蝶姫がこんな所に一人で・・・・』
『別にいいじゃない。私にだって都合があるのよ。けど、私を知っているならただの山賊ではなさそうね。龍興の残党かしら?でも残念ね、龍興は討ち取られたからね』
『だったら、こいつを道ずれにでもしてやろうか!』
「今だ、IS小隊!」
一機は結菜の前に出てきて、一機は空を飛びながら来た。
『な、人が空を飛んでるだと!』
『あなた達は?』
『私達は黒鮫隊の者です。故合ってあなたを監視していましたが、目の前にはこいつらがいると判断した隊長の読み通りになったので助太刀に来ました』
『お前ら!やっちまえ!』
数分経たずに落ち武者達は斬殺されたのであった。白式はビームソードだし、紅椿は刀からの斬撃を飛ばして殺した。
『やっぱり歯ごたえなかったわね』
『やはり人間相手だとピーキーのようね。帰蝶様、大丈夫でしたか?』
『ええ、ありがとう。一真に会ったらありがとうと言っておいてくれない?』
『了解しました。では我々はこれにて失礼します』
と言って飛び立っていく。結菜は空を見たが、そのまま歩いて行った。その後、俺は落ち武者達に行き、魂を浄化させた。肉体を滅ぼして、魂は天にいかせた。残ったのは鎧だけだったが、それは置いたままにしといてトレミーに戻った。IS部隊は改めて人向けの兵器ではないと思った。
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