戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~
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一章
夜の散歩×鬼の殲滅
俺は久遠にしばらく散歩に行くといって行った。得物は持ってるかと聞かれたが、俺は持っているし翼で対処できると言ってから行ったけどな。で、今は散歩中だが左耳には通信機をはめていた。あの部屋に盗聴器を仕掛けたのだが、たぶん俺が散歩に行った後に何か話するんじゃないかなと思ってね。
『やれやれ。落ち着かない奴だな』
『殿、私達は納得いたしましたが三若にはどう説明させるおつもりですか?』
『予想なら戦う事になるだろう、家中が納得する事はどのくらいの強さかを持つかだ』
『なるほど・・・・それなら納得できるでしょうね。それにあの姿を見せれば誰でも納得すると思いですが、気になる事があります。なぜ田楽狭間に突如舞い降りた、天より落ちたる人の子いや神様。なぜ、あの方はあの場に顕現したのでしょうか?』
『よい、それまでは我らだけの秘密だ。実は我も気になっているが、どうして我の目の前に落ちてきたのか?神も仏も信じないがな』
『何かの縁があると?』
『縁があるのか、因となるのか・・・・しかし我らの道を切り開いた田楽狭間に顕現したという事に、何かしらの意味があると思う。それにあのような登場な仕方をした一真を他のうつけ共に盗られるのは癖に障る』
『確かにあのような強さを持つ者を他の勢力に渡ると面倒になりますな』
『そう言う事だ。ああいう訳分からん者は手元に置いて監視か管理すればよかろうしな』
『しかし、あの方は一体何者なのでしょう?』
『それは追々分かるだろう。結奈、奴はしばらくこの屋敷で預かる。世話をせい』
『わかったわ・・・・それに私にはもう疑いは晴れてるから心配無用よ。それより久遠が恋人ってのは本当なの?』
『ああ・・・・奴は既に結婚をしているようだ。どんな奴かはまだ教えてもらってないが、奴が帰ってきたら風呂を馳走してやれい。いつ帰ってくるか分からんからな』
『そういえば、昨今、市井では怪事件が多発してますが大丈夫でしょうか?』
ほう、もしかしてデウスが言ってた鬼の事かな?どんな奴かはまだ分からんけど今現在持ってる武器で何とかなるだろうし、拳銃の弾も貫通能力があるものにしてある。
『例の人肉を食べるという鬼か・・・・その後、どうなっておるのだ?』
『目明しを使って調査してますが、情報不足により分かっておりませぬ。それに使っていた目明し者が次々と姿を消してまして』
『殺されたという事か?』
『恐らく』
『デアルカ・・・・・麦穂』
『畏まりました。数人引き連れて彼の人をお迎えに上がりましょう』
『ふむ・・・・・では私も付き合おうか』
『あら。鬼柴田様が同行して下さるのは、千人力でございますね』
『抜かせ。お前との対戦では五分ではないか』
『うふふ・・・・では殿、行って参ります』
『うむ、我はもう休む故、一真の事は頼む・・・・では明朝、評定の間で会おう』
評定って確か会議や相談の場だったな。主君からの命令を受けて、武士は仕事をする事だったな。屋敷から少し離れて聞いていたが、俺が帰ってきた時には寝てるのかと思った。まあこれは、俺が自分で歩いてどういう所で周辺一帯を知る必要がある。
『『はっ!』』
さてと俺は歩いてきたが、これは京都にある映画村よりリアルがあるな。俺が前いた世界はコンクリートだったからな、それに空気は微妙だったがこんなに気持ちいい空気を吸うのは久しぶりだ。ちなみに俺は左耳にあった通信機をポケットにしまったけど、先ほど聞いてた通りあとから柴田と丹羽が来るだろう。まあ微量だが気配を後から感じるがな。建物は全て木材で、前の世界で木材で建てると結構な額になる。だがこの時代では普通なんだろうなと思ってしまう・・・・ん?虫の音色が止んだと思ったら何か音が聞こえるな、音からして何かを喰っている音だがもしかして鬼が出たか?
音がある場所を進むと暗闇で人らしき姿が地面に座り込み何かをしていたが、その影がこちらを向いたらそれはビンゴだった。一応周辺一帯に結界を張ったが、音は鳴るようにして誰か入って来ないようにした。鬼は十匹か・・・・原作だと一匹だったような気がしたが、その時人の足のような物があったが、上半身がなかった。まるで喰われたかのように、俺は空間からエクスカリバーを抜いて擬態の聖剣で刀にした。左手には刀で右手には拳銃=ハンドガンを、弾はリロード無しで無限だから大丈夫だ。
「お前、人を喰った鬼か?」
「グルルルルルルルルル・・・・」
答えるようはないので、睨み合っていると先に鬼の一匹が動いたが・・・・
「はあああああ!」
一閃・・・・鬼が向かってきたので左手に持ってた刀で応戦し斬り落とした。次から次へと向かってくるが、こちらには何も近接術しかないとは言わせないぜ!一度離れた後に拳銃で鬼の頭を次々と狙い撃ちをしたが、さっきの一閃と拳銃で倒したから残り五匹のようだな。一撃一撃は人と鬼で違いはあるからなのか、重いが俺には楽勝だぜ。刀で倒すが、たまに牙で対抗しようとする鬼がいたが牙ごと斬ってやった。まあこれだけ騒いでいればそろそろ気づくと思うがな。
「この音は剣戟の音に、これは鉄砲の音でしょうか!?急ぎましょう!あの方かもしれません!」
「待て麦穂!・・・・しばし様子を見る」
「そんな!」
「落ち着け。あの様子ならばそう簡単にはやられないだろう・・・・奴の真の実力推し量る」
「殿のご命令に逆らう事になりますよ?」
「承知している。だが、織田家の家老として、奴の実力を見極める必要がある」
「分かりました。しかし・・・・・大丈夫でしょうか?」
「分からん。が・・・・他国に行かせるには惜しい人材だというならば、この程度の難局は乗り切ってもらわないとな」
「意地悪ですよ。壬月様、危なくなったらすぐに助けに入ります。そのおつもりでいてください」
ほー・・・・俺の後ろにいるが結界を張っているから入れないと思う。さてと、後ろにいる柴田と丹羽に俺の戦いを見せるか。俺は二人がいるとこまで下がった。そしたら奴も来たけど、二人は見ているが丹羽の方は俺がピンチだと分かってかこっちに来ようとしたが結界によって跳ね返された。
「麦穂大丈夫か。これは見えない壁のようだ。結界か何かか?」
「はい。見えない壁があるとは思いませんでしたが大丈夫です。鬼はあと五匹いるようですが、大丈夫でしょうか」
とか聞こえていたが、こちらは大丈夫だ。俺は近づいてくる鬼を拳銃で次々と脳天に撃ち放った。あと一匹だな。鬼は逃げようとしたが結界を張ってあるから逃げられないので、拳銃をしまって刀を両手で持ち一気に切り刻んだ。ふう駆除完了。俺は刀を空間にしまってから結界を解除してから後ろにいる二人に近づいた。
「これはこれは・・・・わざわざ俺の戦いを見てたのですかな?」
「一真殿、ご無事ですか?」
「ええ・・・・まあ無事ですよ。それよりあなた貴女達は?」
「丹羽五郎左衛門長秀。通称は麦穂と申します。以後、お見知りおきをくださいませ」
「ああ先ほど久遠の屋敷にいた者ですね、俺の名は織斑一真という」
「私は柴田権六勝家、通称壬月という」
俺はどうもと言って挨拶をする。まさか本当にあの丹羽と柴田だとはね。
「先程の話は聞いてましたよ・・・・俺の跡をついて来たんですよね?」
「なぜそれを・・・・一真殿が離れた後の会話は聞こえないはずですが」
俺は先程の会話をボイスレコーダーで再生ボタンを押して二人に聞かせた。最初は何か面妖な術かと警戒されたけど、再生を終えるとボイスレコーダーをポケットに入れた。
「あの部屋に盗聴器を仕掛けさせてもらっただけの事、それをこれに耳を当てて聞いていただけだ」
「それは絡繰りか何かか?」
「まあ未来の技術とでも言っておこうか、それよりあれは何なんだ?」
「何、と問われれば、分からんとしか言いようがないが」
「ですが私達は、人を喰らう妖の存在として、奴らの事を鬼と呼んでます」
やはり鬼か、あの存在は本来この時代にいる存在ではないからな。話を聞くが何をしに来ているのか、全く分かっていないことらしい。何とか対策はしてるようだが・・・・と言っても対策は夜は出かけないようにとの事だ。
「ところで二人は俺に何用で来たのですかな?」
「久遠様に頼まれて、あなたをお迎えに行ったのですが必要なかったようですね。ですか剣戟の音は聞こえたのですが鉄砲の音が聞こえましたが・・・・」
「刺激的な散歩も充分楽しめたであろう、屋敷に戻るぞ小僧」
「言っておくが、俺は君達より年長者だぞ」
「ほう、では歳を聞いておこう『俺の歳は23だが、本当は何千年生きているからな』な、なんと!これは失礼を申した」
「よい。気長に名前で呼んでくれると助かる」
こうして夜の散歩と言う鬼の殲滅を終わらせて久遠の屋敷に戻った。戻ったあと風呂が準備されてたようなので、俺は量子変換機で裸になってから浴びた。浴びたあと量子変換機で、パジャマに着替えた俺はさっさと寝たのであった。
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