森羅と創世のエターナル真祖
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幼女がやって来た!
シオン
お菓子の家は住めなくは無い。甘ったるい臭いを気にしなければだ
がな。さてまずは、食料の確保………これは、森と湖から魚を取れる
から問題無い。人払いと気配探知の結界を張り、このあたり一帯を支
配下に置く。そして、創世の力を使いシルフとウンディーネを生み出
して、この領域を警備させる事にした。こんな感じに無事10年ほど
の時間が過ぎた。
その十年のうちに俺は鍛冶を習い、自宅近くに工房を作り魔法剣…
………ルーンソードなどの魔具などを作り売っていた。販売は街に店
を買って、バイトを雇って行っている。会う時は、基本フードで姿を
隠すし正体はばれない。それと、巷じゃ、俺達が住んでいる場所は精
霊の森とか言われてる。しかも、何故か街の守り神みたいになってい
る。今日も工房で武器を造っている。ちなみにレンは寝ている。
ふう、今日のノルマ終了と。この頃依頼増えてきたな。資金貯めも
かねてたが結構貯まってきている。
「あるじ〜」
「どうした、シルフ」
「しんにゅうしゃ〜」
「数は?」
「50〜くらい〜」
「多いな」
「どうする〜? どうする〜?」
「よし、見てみるか」
千里眼を使い、侵入者を見てみると、確かに50人くらいの連中が一
人の金髪幼……少女を追っていた。
「シルフ」
「は〜い」
「警告して去らないようなら、少女を追っている連中は殺せ。女は連
れて来い」
「シルフ、りょうかい〜」
風が起き、シルフの姿が瞬時に消えた。どうやら、移動したようだ。
あの少女は間違いなければ同族だな。たぶん、エヴァンジェリンだろ
う。
エヴァ
「くっまずいな…………」
今私は50人のハンターに終われている。
「くそ、私がなにをしたっていうんだっ!!」
必死に逃げる。この身体は子供のまま真祖化したから、身体能力は低
くくて、なかなか逃げられない。
「きゃっ!」
木の根に足をとられ倒れた。ますい、早く逃げなきゃ………………。
「どうやらここまでみたいだな……………」
「見つけたぞ」
「っ」
「吸血鬼の真祖(ハイ・デイライトウォーカー)よ。貴様はここで終
わりだ」
囲まれた…………ここまでか…………
そう思った時、一陣の風吹いた。
「けいこくしま〜す」
どこからともなく声が聞こえて来る。
「「「「っ!」」」」
「ここは〜われわれのりょういきです〜そっこくたちさってください
〜」
空を見上げると、一人の小さな少女が現れた。
「なんだこいつは?」
空中に現れた少女は命令してくる。
「そこのひとを~おいて~たちされ〜」
「ふざけるな!」
「悪いがそんなわけにはいかないんでな!」
「ん〜こうしょうけつれつ〜これより、きょうせいはいじょになるけ
どいいですか〜?」
「やれるもんならやってみろ!」
「はい〜やりますね〜」
その声が聞こえた次の瞬間、風切り音が聞こえたと思ったら、男達の
腕や首、足などが落ちていく。
「「「「「「ぎゃああああああ!!」」」」」」
「ばっばかな、こんなことが……………」
「くそっ! 逃げろっ!」
「ひぃっ!」
「逃がしません〜もう遅いの~~」
「やるしかねぇ!」
彼女が手を振るだけで、魔法使いの障壁もろとも風の刃で切り裂かれ
、血の雨を降らして行く。
「喰らえ!」
剣や矢などの物理攻撃が少女を通り抜けていく。もしかして、妖精と
かのたぐいか?
「くそ、化け物め。魔法ならどうだ! 光の精霊333柱! 集い来た
りて 敵を射て!! 魔法の射手!!」
やはり、こいつらかなりの実力者だな…………このままじゃ私は死ん
でしまうが…………どうなる?
「すご〜い。こっちもいくよ〜魔法の射手、連弾、風の精霊5555柱〜
」
「「「「嘘だろっ!、ありえねえ!」」」」
その気持ち分かる。空一面にうめつくされた圧倒的なる物量の魔法の
射手……………規格外にもほどがある。
そして、放たれたそれは流星のように綺麗だった。ただ、5分後には
動く者も無く、血の海が広がっているだけだった。
「にがしました〜まぁ~いいか〜」
2、3人はなんとか逃げのびたようだ。
「おい、私を…………どうする気…………?」
「あるじのとこにつれてくの〜」
「逆らっても無駄だか。いいだろう、連れていけ」
「うん〜」
私は空中に浮され森の奥へと連れていかれた。
シオン
『あるじ〜どこつれてく?』
ん、来たか。そうだな、家の方でいいよ。
「おにぃさま……………おきゃくさん?」
どこからともなく、レンの声が聞こえて来る。
「ああ、多分エヴァンジェリンって子」
「………しってる………の?」
「聞いたことがあるだけだ。お前の友達としていいかもな。同じ真祖
のはずだから」
「……………(こく」
「もう少し、寝ていなさい」
「………………(こくこく」
さて、どうなるかな。昼飯の準備でもしとくか。
エヴァ
「なんだこれは!」
連れてこられた場所には、おかしな物体が有った。
「おかしのいえ〜」
馬鹿なのか?
馬鹿じゃないの?
しかも、所々食べられているのか、かけているな。
「おいしいよ〜」
「あ、ありがとう」
屋根の一部を取り渡されたので、食べてみる。うむ、美味だな。チョ
コを味わっていると一人の青年がでてきた。
「あるじ〜、連れてきた〜」
こいつが…………なんだ、この膨大な魔力は………………有り得ない
。
「初めまして、もう一人の吸血鬼の真祖(ハイ・デイライトウォーカ
ー)」
何者だ、こいつ………………まて、もうひとりだと? まさか………
こいつも……………そうなのか?
「ところで、お腹すいてない?」
「えっ、空いてなんか………(きゅぅ〜」
「じーーーー」
「おなかなった〜」
「う、うるさい。そんな目で私をみるな!」
「くすくす。」
「笑うな〜!!」
顔が真っ赤になって来る。
「そっちのテーブルで待ってな。すぐ用意するから」
「っく、いいだろう待っててやるから早くしろよ」
「OKOK。シルフいつもの通り手伝って」
「りょうかい〜」
男は、家の隣にある建物(お菓子の家では無い)に入って行った。私
は、指示されたテーブルについて待っていると信じられないことが起
きた。
「ま、まさか…………麒麟にユニコーンだと!」
それ以外にも、妖精や幻獣たちが集まってくる。
「こんにちは」
後ろに振り返ると水でできた人がいた。
「お前は……………」
「私はウンディーネ。水を司る大精霊です」
「大精霊だと…………では、あのシルフとかいうのは…………」
「あの子は、風の大精霊です。」
なるほど。だから、あんな馬鹿見たいな数の魔法の射手を出せるのか
。下位の精霊は自在に従える事が出来るのだろう。どっちにしろ、こ
んなの従えてるあいつは化け物だな。
「傷を負っているようですね。治します」
「ありがとう、私は…………」
「主がいらっしゃる時で構いませんよ。はい、治りました」
一瞬んだな。ありがたい。
「お水でも飲んでゆっくりお待ちください」
「ああ、分かった」
この水………素晴らしく美味いな。甘みもある。さすが、水の大精霊
だな。
シオン
「あるじ〜きょうのごはんなに〜?」
「カルボナーラスパゲティーとカルパッチョにオニオンスープだよ。
」
「ようふ〜」
「麒麟達のご飯は出来てるからくばってきて」
「アイアイサー」
「よし、サラダ、スープ、ソースもできた。後は茹で揚がるのを待っ
だけだな」
「あるじ〜」
「次はサラダとスープ持っていって。あとは持ってくから」
「りょうかい〜」
「うし、完璧。持ってくか」
大皿に大量のカルボナーラをいれ、皿を持ち外へと
運ぶ。ここ数年は麒麟やユニコーン達と共に食事をしている。レンが
寂しいとかいって沢山作った。やっぱり、食べてもらうほうが嬉しい
しね。
「お待たせ」
「遅い」
「そういうな。予定外の客なんだから」
「うっ、すまん。って、連れてきたのはそっちでは無いか!」
「だね。まぁ、食べよう」
「分かった。それじゃ………「待った、いただきますがさきだ。」分
かった。いただきます」
「どうぞ」
エヴァSide
「「いただきます」」
食事を開始した。私は衝撃を受けた。
「なんだこの美味さは!」
絡み付く濃厚な味わい。しかし、後味はあっさりとしている。他のサ
ラダやスープもとても美味い。これまで食べたことがないような美味
しさだ。
「あるじのりょうりはいつもうまいな〜」
「ですね」
「使ってる水もいいしね」
シオン
それから、数十分が過ぎた。今は紅茶とケーキを食べながら話して
いる。
「さて、名乗ろうか。俺はシオン。君と同じ吸血鬼の真祖だ」
「私は、エヴァンジェリン.A.K.マクダウェルだ。危ない所助け
てくれてありがとう」
「気にするな。こっちも下心ありだからな」
「なに?」
「単刀直入にいうと俺のモノになれ」
「なっ、貴様なにを言っている」
「君みたいな可愛い子が欲しい」
「なっ!?」
顔を真っ赤にしている。
「それに、逃げられると思うか?」
「ぐっ、無理だな……………」
「それに、俺の物になれば身の安全と衣食住保障してやるぞ。どうせ
、行く宛ても無いのだろう?」
「くっ、いいだろう。好きにしろ」
よし、落ちたな。
「で、私にどうしろというのだ?」
「ああ、基本的に妹の相手をしてくれ」
「妹だと」
「それについて教えようか………………」
自分達の身体について教えていく。
「つまり、シオンの中に妹がいて、入れ代われると」
「そうだ、病弱だったからベットから出すわけにも行かずにいたから
な。どうにかする方法として、真祖化を選んだ。問題があってこんな
姿になってしまったがな」
「そうか、真祖化によって助かることもあるんだな」
「ああ、だから一緒にいて常識とか教えてやってくれ」
「わかった。あっあのお願いがあるんだが…………いいか?」
っく、上目遣いに見てきやがって、可愛いじゃないか。
「いいだろう。言って見な」
「うん、魔法を教えてほしい」
「うん、無理」
「なんでだ!」
「決まってる。俺が出来ないからだ」
「そ、それは仕方ないな」
「まあまて、シルフとウンディーネ達に習えばいいじゃないか」
「うちらは〜かんかくだよ〜?」
「私達でよければ構いませんよ」
「頼む。あ〜あと、お金が結構かかるんだが…………いいかな?」
「いいよ、ただし俺と妹にも教えてくれ」
「任せろ」
「さて、じゃあ買い物行ってくるか。あ、そうだエヴァ立って」
「なんだ? きゃっ、いきなり触るな。やめ………」
「ふむ、身長、スリーサイズはこんなもんか」
全身を触って調べていく。
「ぅぅ、汚された……………」
「気にするな。エヴァは俺のものだし」
「気にするに決まってるだろうが!」
「あっ、どんな服がいい?」
「え、えっと黒くて動き安いのとか」
「分かった。適当に買ってくる」
「あっ、ああ。好きにしていていいのか?」
「ああ、しばらくは好きに過ごしていろ」
「分かった」
「じゃ、行ってくる」
「いってらっしゃい」
さて、追加の武器届けたら服買うか。
「いくぞ森羅」
「はい、我が主」
買い物に出かけて行った。
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