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レーヴァティン

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第二百五十四話 両者の再会その八

 その彼にだ、当季は笑って話した。
「人はその時にならんと想像出来んぜよ」
「そうしたものか」
「そうぜよ」 
 こう言うのだった。
「だからぜよ」
「今俺がこう思うのはか」
「別に構わんぜよ」
「空船から空を見ることを考えていなかったとか」
「魔神との戦いで乗るにしても」
 空船にというのだ。
「先と考えとったのう」
「まだな」
「それと同じぜよ」
「今こうしてか」
「空船から空を見ることを想像しちょらんかったことはな」
 このことはというのだ。
「当然ぜよ、今回は急に決まったしのう」
「なら尚更か」
「そうぜよ、人の想像は時としてぜよ」
「その時にならないとか」
「想像出来んものぜよ、創作にしてもじゃのう」
「そちらでもか」
「考えようとしてこそぜよ」
 そうなってこそというのだ。
「想像出来るぜよ、そして何もないなら」
「想像も出来ないか」
「異世界とかを想像出来るにしても」
「異世界を知ってこそじゃな」
「色々なモンを読んで観て遊んでのう」
 そうしたことをしてというのだ。
「それでぜよ」
「想像出来るものか」
「人の想像は確かに凄いがのう」
「急なことはか」
「想像出来んしその時になってぜよ」
「想像出来るか」
「そういうものぜよ、また下地もぜよ」
 これもというのだ。
「時としてぜよ」
「必要だな」
「そうしたものぜよ」
「何時でも何でも想像は出来ないか」
「そうぜよ」
 当季は言い切った。
「そんなことがいつも何でもそう出来たらぜよ」
「相当なものか」
「そうぜよ、まあそれで今はのう」
「これからだな」
「あちらに行くぜよ」
 西の浮島にというのだ。
「そしてぜよ」
「条約を結ぶな」
「そうするぜよ」
「食材は冷凍しているとよ」
 香織はこちらの話をした。
「そして冷凍庫に入れてるたい」
「だから大丈夫だな」
「あっちに着いて解凍すれば」
「それで食えるな」
「そうなるとよ」
「そうだな」
「だからたい」 
 香織は微笑んで話した。 
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