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レーヴァティン

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第二百五十四話 両者の再会その九

「あっちでお刺身にお寿司もたい」
「食えるな」
「そうたい」
 まさにというのだ。
「だから安心出来るとよ」
「それは何よりだな」
「他のものも食べられるたい」
「蕎麦やうどんも食えるな」
「ちゃんと用意してるとよ」
 そういった麺類もというのだ。
「後はこねてたい」
「麺にするな」
「あっちに着いて食べる時にたい」
「その時も楽しみだな」
「そうたいな」
「蕎麦やうどんは何でもない様だが」
 東の浮島では民達の間でもごく普通の食べものである、店も至るところにありそのうえで食べられている。
「西の浮島では違うな」
「麺はあるとよ」
「パスタだな」
「しかしまた違うとよ」
「そうだな」
「お蕎麦はお蕎麦でたい」
 そうしてとだ、香織はさらに話した。
「おうどんはおうどんたい」
「まさにそうだな」
「そうたい」
「また別だな」
「あっちはオリーブオイルとたい」
「大蒜だな」
「この二つにとよ」 
 香織はさらに話した。
「チーズたいな」
「まさにあちらの料理だ」
「トマトとか使ってたい」
「こちらの麺とは全く違う」
「そうたい、だからお蕎麦やおうどんはたい」
「あちらでは特別なものだな」
「そうたい」
 まさにというのだ。
「だからたい」
「宴の時に出すな」
「そうするたい、あと天麩羅にたい」
 この料理にというのだ。
「お鍋もたい」
「出すな」
「それで河豚や鮟鱇も用意したとよ」
「鍋だからな」
「勿論河豚はたい」
 この魚のことも話した。
「毒のある部分は取って」
「あたらない様にしているな」
「あれはあたったらことたい」
「死ぬからな」
「だからちゃんとたい」 
 河豚はというのだ。
「毒はたい」
「気をつけてだな」
「ある部分を取り除いたとよ」
「それは何よりだな」
「だから安心してたい」
「河豚も振舞わえるな」
「そうたい」
 香織は確かな声で答えた。 
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