レーヴァティン
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第二百三十話 飢饉その八
「よくない、過ぎた力は心の臓や脳にくる」
「そう言われていますね」
「医師の方も言われていますね」
「そうしたものも過ぎるとよくない」
「そうだと」
「普通のものを食っているならいいが」
それでもというのだ、事実漢方薬でもそうした強壮薬を飲み過ぎてそうして死んだ例がある。明の宰相であった張居正もその一人だという。
「しかしな」
「薬の場合は、ですね」
「過ぎると心の臓や脳にきて」
「そして死にも至る」
「そうなりますね」
「疲れている時に飲むならいいが」
しかしというのだ。
「それでもな」
「あまり飲み過ぎるとですね」
「かえってよくないものですね」
「そうした薬は」
「左様ですね」
「例えば高麗人参もな」
この薬もというのだ。
「それだけならいいが」
「それでもですね」
「様々なものと共に調合された薬であり」
「それを飲み過ぎるとですね」
「身体によくないのですね」
「そういうことだ、何でも過ぎないことだ」
英雄はあらためて言った。
「俺もそう思っている、だから食うことはするが」
「精のつくものを」
「そうしますが」
「薬はですね」
「あまり飲まない」
こう言うのだった。
「薬を飲むこと自体はいいが」
「しかし頼らない」
「あまり飲み過ぎない」
「それはかえって毒になるので」
「だからですね」
「そうだ、毒になる」
女達にその通りだと答えた。
「薬はな」
「それが薬の恐ろしいところですね」
「多少ならいいですが過ぎると毒になる」
「だから頼ってはならない」
「あくまで適量ですね」
「それで済ませることですね」
「特に麻薬なぞはな」
そう言われている代物はというと。
「決してだ」
「手を出してはいけないですね」
「上様は厳しく禁じられていますね」
「罪にも問い」
「死罪にもしますね」
「麻薬は命を縮める」
口にすればというのだ。
「だから論外だ」
「何があろうとも」
「それは駄目ですね」
「麻薬は」
「命を縮めるので」
「身体も心も壊してな」
その様にしてというのだ。
「そうなるからな、何でも夜の楽しみにもいいそうだが」
そうも言われているのだ、尚こうした話は起きた世界でもあるが英雄は一切興味がないどころか忌み嫌っている。
「断じてするものではない」
「左様ですね」
「身も心も滅ぼし命を縮める」
「そうしたものなので」
「すべきでない、ただホヤにしろ何でもな」
精のつくものはというのだ。
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