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レーヴァティン

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第百四十二話 セビーリャ攻略その六

「だからだ」
「それでか」
「そうだ、いいな」
「仕方ねえな、全員同じ意見みたいだしな」 
 それならとだ、久志も頷いてだった。
 そのうえで仲間達と共にカードをした、そうして美奈代と夕子の帰還を待った。そうして昼食も食べてだった。
 夕刻まで待っていたがここでだった。
 久志は二日酔いも治ってきて夕刻になって夕食の準備を聞いた時にそろそろ飲めるかと思った時にだった。
 二人が戻ってきた、美奈代は戻るとすぐに苦笑いで述べた。
「全く、向こうも手強かったか」
「もっといい条件出せとかか」
「言ってきたわ」
「降るならか」
「ああ、何かとな」
「商売人みたいだな」
「商業の街やからな」
 それだけにとだ、美奈代は久志に答えた。
「そやからな」
「それでか」
「そや、けれど何とかな」
「話をか」
「まとめたで、セビーリャはな」
 今現在渦中のこの街はというのだ。
「これでうち等に降ってな」
「勢力圏になったんだな」
「そやで」
 美奈代は本題の問いに笑顔で答えた。
「無傷でな」
「それは何よりだな」
「そしてな」
 美奈代は今度は夕子を見て話した。
「うち以上にな」
「活躍してくれたんだな」
「そやったで、うちはどうしても攻撃的になるけど」 
 それがというのだ。
「夕子ちゃんは穏やかに話してくれてな」
「それでか」
「相手を宥めて場も収めてくれてな」
「いい交渉にしてくれてか」
「それでな」
 そのうえでというのだ。
「話をまとめてくれたわ」
「そうか、じゃあ二人で出てか」
「それで上手くいったわ」
「本当に二人で行ってよかったな」
「うちもそう思うわ、ほな今からやな」
「ああ、セビーリャに入ってな」
 そのうえでとだ、久志は美奈代に答えた。
「それでな」
「セビーリャからやな」
「進軍するな、川を使ってな」
 セビーリャは湖だけでなく川の方でも港町である、河口に位置してそこから川を遡って商いもしてきて栄えてきたのだ。
「どんどんな」
「攻め上がってくか」
「ああ、やっぱり陸の道進むよりな」
 さらにというのだ。
「川の方が進みやすいしな」
「補給が特にやな」
「ああ、陸路よりもな」
 補給を行うのならとだ、久志は美奈代に話した。
「川の方がずっと楽だからな」
「陸路は馬や牛に挽かせた車を使って行うけれどね」
 剛はまず陸路の補給から話した。
「これって実はね」
「ああ、一度に運べる量案外少ないしな」
 久志は剛に応えて述べた。
「それに足も遅いしな」
「だから川の方がいいんだよね」
「船は運べる量多いしな」
「しかも船だと四六時中進めるし」
「夜だってな」
「だからだよね」
「補給は川の方が楽だからな」
 それ故にというのだ。 
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