社会人共がクトゥルフやった時のリプレイ
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ある学校の階段の怪談
Part.2
さてさて、響のライブが終わったところで、皆さんどうしますか?
「一曲5分くらいかかるよな、GM。これだけ時間が経っていれば田中が戻ってきていてもおかしくないはずだぞ。田中は戻ってきていないか?」
田中は戻ってきていません。
「遅いね、田中君。そんなに時間がかかる距離じゃないはずなんだけどな」
「とりあえず2階に行ったと思われる田中氏に声を掛けるでヤンス。おーい、田中氏ー! 聞こえるでヤンスかー! と大声で叫ぶでヤンス」
大声で、ですか。では滝谷がそう田中に呼び掛けますが、その声が木霊となって校内全体に響き渡るだけで、田中からの返事はありません。
「これだけ声が響くのに返事なしでヤンスか。本当に聞こえていないか、それとも……あ」
おっと、それを声に出して言ってしまいましたか。
「ああああっ、いらないことを言ってしまったでヤンス!」
「このバカ……!」
さてさて、全員《アイデア》チェックと参りましょう。
滝谷《アイデア》50 → 03 クリティカル
永琳《アイデア》65 → 26 成功
響 《アイデア》85 → 65 成功
蘭 《アイデア》70 → 24 成功
「うわあああああ! さっきからなんでいらないところでクリティカルを出してしまうでヤンスか!」
「いやー、なんでさっきの《SAN》チェックはさんざんなのに、ここではみんなきっちり成功しちゃうんだろうな!」
「なんで嬉しそうに言うのよ」
はい。ではあなたたち全員は滝谷の「それとも」の後を想像してしまいます。それは、さっきまで自分たちと仲良くしていた友人の無残な姿。クリティカルを出した滝谷は他の3人以上に無残な姿になってしまった彼の姿を想像してしまいます。
《SAN》チェックのお時間です。女性陣は0/1、滝谷は1/1D3でどうぞ。
滝谷《SAN》64 → 84 失敗
永琳《SAN》65 → 29 成功
響 《SAN》46 → 02 クリティカル
蘭 《SAN》51 → 44 成功
あらら、言い出しっぺの滝谷だけが失敗ですか。
「(コロコロ)……1。よし、最低値で回避したぞ」
「もう、このGMはこういうシナリオだと隙を見せるとすぐに《SAN》チェックしてくるんだから下手なこと言わないでよ」
「連続《SAN》チェックは勿論、トラップ《SAN》チェックに加えてアドリブ《SAN》チェックまでこなしてくるからな。気を付けないとダメだぞ」
「いやー、本当に申し訳ないでヤンス」
「はぁ……まぁ、田中が反応してくれないんだけどどうする? 2階行く?」
「……ううん、田中君は後回しにしよう。さっきの呼びかけに反応を返さなかったってことは多分もう……」
「おいおい蘭、あんまり縁起でもないことを言うなよ」
「あ、ごめんね、そんなつもりはないし、私だって田中君の安否を知りたいよ。でも今はそれ以上にやることがあるよね。田中君を見つけたところで、この変な現象を作り出している理由がわからないと何も解決しないよ」
「それにいつかは2階に上がるでヤンス。田中氏はその時に助ければ大丈夫でヤンス。もしかしたら、小生たちを驚かそうと隠れているのかもしれないでヤンスし」
「うん。田中君ならあり得るかも。だから今は全員で固まって情報収集をしよう? ね?」
「……わかったぞ。じゃあ自分も1階の探索をするぞ!」
「私も皆と一緒に探索するわ」
話が纏まったようですね。では探索していただきましょうか。学校1階部分の間取りを確認しますか?
「したいでヤンス」
では大まかに説明します。
あなたたちが今いるのは校舎内中央部の玄関です。その真正面には先ほど田中が駆けあがっていった2階へと続く階段があります。その階段を中心として左右に2つずつ探索エリアが存在します。どんな部屋なのかは行ってみてからのお楽しみです。ちなみに2階も同じような間取りになっており、さらに上に行くと屋上に出ます。
「昇降口は探索できるの?」
出来ます。よって探索エリアは全10エリアです。
「じゃあまずは昇降口から調べるでヤンス」
「そうだね。じゃあGM、昇降口には何があるのかな? ダイスを振らない程度でいいから情報をくれる?」
はいはい。
昇降口には下駄箱と掲示板があります。
下駄箱は生徒と教員用の下駄箱と、来客用の下駄箱の2つに分類され、昇降口一帯に並んでいる金属でできた生徒及び教員用の下駄箱は錆び付いていて本来のカラーであったグレーはほとんど消えて茶色くなっています。来客用の木でできた下駄箱は埃が被っており、薄いピンクのカーテンが覆っていて中に何が入っているかわかりません。
掲示板はゴム製の緑の板は辛うじて残っているものの、周りの木でできた縁は朽ち果て黒く変色してしまっています。
「私は掲示板を見るよ」
「では小生は生徒と教員用の下駄箱を片っ端から調べてみるでヤンス」
「でも結構量があるんでしょ? 私も手伝うわ」
「じゃあ自分は来客用の下駄箱を調べてみるぞ」
いいでしょう。ではまず蘭から。掲示板でしたね。見ますか?
「見るよ」
掲示板には次のような校則が張り紙しています。
・『廊下と階段は走るな』
・『 』
・『土足厳禁』
・『 』
・『屋上に行くな』
「なにも書かれていない張り紙があるんだけどどうして?」
大分昔に書かれた物ですからね。掠れちゃって読み取り難いのです。《日本語》に成功すれば読めますよ。
「ふーん、じゃあ振ってみようかな」
蘭《日本語》70 → 32 成功
では蘭は見づらい2枚の張り紙を読むことが出来ました。
・『大声で騒がない』
・『暴力厳禁』
「うーん、普通なんだけど少し徹底しすぎだね。にしても、こんなわかりやすいところにあるなら守ったほうが良さそうだね。このことはすぐにみんなに知らせようかな。……そういえば田中君は大丈夫なのかな? もう3つも破っちゃっているけど」
そんな心配を蘭がし始めたところで今度は下駄箱組の探索です。
まず滝谷と永琳。2人は協力して反対から下駄箱を開けて調べてみますが、何も見つけることができませんでした。《目星》を振るまでもありません。
ただ、来客用の下駄箱を調べた響は中から綺麗なスリッパが5セットあることに気付きます。
「スリッパ? しかも綺麗なのか?」
ええ、綺麗です。
「……スリッパに対して《目星》をしてみるぞ」
響《目星》80 → 70 成功
そのスリッパは何年も放置された廃校にある物とはとても思えないほどに綺麗で清潔な物であるということがわかります。まるで新品のようです。……そして、その5セットのスリッパの大きさが全部バラバラであることも気付きます。
そのことに気付いた我那覇くん、《アイデア》チェックをお願いします。
「あ、やばい。これアレだ。トラップだ」
響《アイデア》85 → 59 成功
成功した我那覇くんはさらにあることに気付いてしまいます。
このスリッパ、5セットあるうちの1つが自分の足にジャストフィットする大きさだということに。そして今日ここに訪れた人数が、このスリッパとセット数と同じ5人だということに。
……そう。まるで自分たちがここに訪れることを知っていたかのように、全員分のスリッパが用意されていたのです。
偶然とは思えない不気味な出来事に気付いてしまった我那覇くん、0/1D3の《SAN》チェックです。
「やっぱりトラップだった! いらないこと調べちゃったぞ!」
響《SAN》46 → 52 失敗
「(コロコロ)……1。よかった……とりあえずみんなに知らせよう。でも《SAN》値が減っちゃうかもしれないから、ここは4つだけ出して数は誤魔化すことにしよう。みんなー! スリッパ見つけたぞー! と大きな声で伝える」
「じゃあ呼ばれたから来るでヤンス。おお、スリッパでヤンスか」
「私も響の声がしたほうへ行くわ」
「ああ、そんなに大声出したらダメだよって頭を抱えながら響ちゃんの方へ向かうよ。あれ? なんか凄い綺麗な気がするね、そのスリッパ」
「なるべく綺麗なやつを選んだからな、みたいな感じで誤魔化すぞ」
「そうなんだ。でもこれで問題が1つ解決したよ。みんな、このスリッパを履こう」
「え? どうしてかしら?」
「掲示板に書かれていたんだよ。土足厳禁、ってね」
「ああ成程でヤンス。このまま入ったら悪いことになっちゃうわけでヤンスね。他に何か書かれていなかったでヤンスか?」
「大声禁止、廊下と階段を走るの禁止、暴力厳禁、屋上に行くの禁止、だったかな」
「あ、やっば。自分さっきから大きな声出しまくりだぞ」
「あんだけ歌って踊ってたらねぇ……」
「小生も大声を出していたでヤンスね。これはちょっと気を付けた方が良さそうでヤンス。些細なことがとんでもないミスに繋がっている可能性が高いでヤンスよ」
「うん。だからみんな、ここにいる間はなるべく慎重に行動しようよ」
「そうでヤンスね、と言いつつスリッパに履き替えて、元々履いていた靴は綺麗に揃えて靴箱側に置いておくでヤンス」
「有言実行の早いやつね。私も同じことをするわ」
「自分もやるぞ」
「当然私もそうするわ」
良識を持つ探索者たちでGMも感激ですよ。
さて、あらかた昇降口を探索し終えたところですが次はどこへ向かいますか? ちなみに今は校舎に入ってから20分程度経過していますよ。
2手に分かれて探索するもよし、4つ部屋がありますから1人ずつ探索するもよし、はたまた全員固まって1か所を集中的に探索するもよしです。
「遠回しに時間を忠告してきているでヤンスな。どうするでヤンス? 安全に行くなら固まって行動する方がいいでヤンスが」
「2人ずつのチームに分かれて、それぞれ探索するのが賢明なんじゃないかな?」
「まだ単独行動しても大丈夫な気がしないでもないけど?」
「いや、2人なら相方が失敗した時にフォローができるし、何かあったときにできることが増えるぞ。自分は2手に分かれて行動することに賛成する。それにそっちの方がふざけやすいしな」
「それもそうね。じゃあ私もそれに乗っかるとするわ」
「だったら小生も乗るでヤンスよ。変に意見はっても仕方ないでヤンスからな」
「決定ね。じゃあチーム分けをしよっか。私と永琳、そして滝谷君と響ちゃんでどう?」
「順当でヤンスね。色んな意味でヤンスが」
ではその2チームに分かれて探索をする、と。ではここでシーンを切りましょう。
まずは滝谷と響のシーンからです。西側と東側、どちらを調べますか?
「そうでヤンスね。東側はどうでヤンスか、我那覇氏?」
「あまり変わらなさそうだし、いいんじゃないか?」
「よし、それでは小生たちは東側を探索するでヤンス。じゃあまた後でヤンスと小さな声で毛利氏と八意氏に言いつつ手を振りながら向かうでヤンス」
「自分もまたなといって手を振る。誠に続くぞ」
「うん、じゃあまたねって小さな声で返すよ」
「無言で手を振るわ」
「さて、毛利氏たちと別れたことで、我那覇氏。どの部屋から探索するでヤンスか?」
「奥の部屋から探索しよう。奥から順番に」
「そうでヤンスか。じゃあそうするでヤンス。あと我那覇氏、あんまりはっちゃけたロールプレイは自重して欲しいでヤンス。このシナリオ、多分ルーニーに向いていないでヤンス」
「まぁ、程々にしておくよ。一番奥の部屋の前まで来たぞ、GM」
東側の一番奥のエリアはトイレです。当然男子トイレと女子トイレの2つに分かれています。
「いきなりこれでヤンスか。流石に女子トイレに男子が入るのはまずいでヤンスね、廃校とはいえ」
「だろうな。でも調べないといけないだろうし、仕方ないぞ。自分が女子トイレを見るから、誠は男子トイレをお願いするぞ。ここでまた合流しよう」
「了解でヤンス。小生からシーンを貰うでヤンスよ。男子トイレに入るでヤンス」
男子トイレは全部旧式です。スイッチを押しても蛇口をひねっても当然水は流れません。小用の便器が3つと、大用の便器がある個室が2つ、奥には掃除用具が入れられているであろうロッカーがあります。
「小用の便器を見てみるでヤンス。なにか異変はあるでヤンスか?」
いいえ、特にはありません。
「じゃあ個室に入ってみるでヤンス」
個室の壁一面にたくさんの落書きがあります。どれも汚い字で解読は難しいです。
「《目星》で判定でヤンスか?」
いえ、《日本語》でお願いします。
滝谷《日本語》80 → 08 成功
では滝谷は数ある落書きの中から唯一、この落書きを見つけて読むことが出来ました。
・『どうしよう。もう3回も校則違反……あと7回、消えたくないよ……』
「……つまり10回、校則違反を犯したらマズいことになるってことでヤンスね。このことは合流したらみんなにも話すでヤンス。もう1つの個室を見るでヤンス」
同じように汚い文字の落書きがあります。どれもすり減ってしまっていて真っ黒です。読むことは出来ません。
「ふむ。じゃあロッカーの所に行くでヤンス。開いてみるでヤンス」
おっと、ロッカーですか。では滝谷は《幸運》判定どうぞ。
「お。何かアイテムでも獲得できるのでヤンスか?」
滝谷《幸運》65 → 54 成功
えー、滝谷が掃除ロッカーを開けると、そこから1本のモップが倒れてきました。滝谷はそのモップに驚き思わず声が出そうになりますがなんとか飲み込み、男子トイレに響いたのはカンッという乾いた木の音だけです。あ、ちなみにロッカーの中にはそれ以外何もありません。《目星》するまでもないのであしからず。
「なんだただのトラップでヤンスか。もう探索する場所はないでヤンスね。一応トイレ全体に《目星》をしておくでヤンス」
滝谷《目星》80 → 84 失敗
特に気になる者は目に入りませんでした。
「失敗でヤンスか……でも多分大丈夫でヤンスね。小生は男子トイレから出て我那覇氏が出てくるのを待つとするでヤンス」
わかりました。続きまして響のシーンです。
女子トイレも男子トイレと同じく、水は流れません。トイレは個室が5つのみ。えー、ぶっちゃけやることは滝谷と同じです。探索しますか?
「するぞ。あたりまえじゃないか。個室全部を探索した後に《日本語》だな」
響《日本語》50 → 72 失敗
「あ、失敗しちゃったぞ。ダメだ読めないなぁ……。仕方ないか。自分も《目星》をしてトイレから出よう」
響《目星》80 → 30 成功
あー……うん、じゃあ先程の《日本語》の判定をクリアしたことにします。先程の個室にこんな落書きを見つけることができました。
・『あんな不気味な像さえなければ……いっそ壊せたらどんなに楽か……』
「不気味な像……あぁ屋上の。まぁ、これでどんなシナリオなのかは大方検討が着いたぞ。GM、自分もトイレから出る。誠と合流だ」
了解しました。
「よし、合流でヤンスね。どうでヤンス、なにかあったでヤンスか?」
「見つけたと言えば見つけたぞ。どうやらここの生徒、屋上のその呪いの彫像だったか? それに対して相当の嫌悪感があったらしい。壊したくてたまらなかったみたいだぞ。そう落書きしちゃうくらいにだ」
「そっちにも落書きがあったでヤンスね。こっちにもあったでヤンス。どうやらこの学校、10回校則違反をすると何か恐ろしいことが起きるらしいでヤンスよ」
「そうなのか? 10回か……自分たち、どれだけ悪いことしているんだろうな」
「さぁ、どうなんでヤンスね。考えたところで仕方ないでヤンス。これから気をつけるしかないでヤンスよ」
「そうだな。じゃあ次の部屋に行くか」
「そうでヤンスね。隣の、階段の横にある教室を調べるでヤンス」
わかりました。トイレの隣の教室は、1年生が利用していた教室のようです。2つある出入り口の一方に『1年』と書かれたプレートがあります。扉は開いています。
「じゃあ入るでヤンス」
「その後に続いて入った後、教室のドアを閉めるぞ」
1年生の教室は古ぼけており、30個ほどしかない埃を被った机と椅子がめちゃくちゃに並んでいます。それ以外には前後にある黒板と掃除ロッカーが目に入り、前にある黒板の隣には玄関にあったものと同じ掲示板があります。
「掲示板でヤンスか。気になるでヤンス」
「自分は黒板が気になるぞ」
それぞれ別の所を調べるのですね。では滝谷から行きましょう。掲示板でしたね。
「そこには何か貼られているでヤンスか?」
1枚だけ掲示物が貼られていますが、掠れていて読むのが困難です。
「解読は《日本語》でヤンスか?」
そうですね。それでお願いします。
京太郎《日本語》80 → 75 成功
張り紙にはこう書かれています。
・『教室に出た後と入った後はドアを閉める』
「あぶないでヤンスね……。我那覇氏、ナイスプレーでヤンス」
次は響のほう行きましょうか。黒板ですよね?
「そうだぞ。黒板に何か書かれていないか?」
後ろの黒板に小さく文字が書かれているのを見つけます。しかし小さくて読めません。解読したい場合は《目星》をお願いします。
響《目星》80 → 56 成功
では黒板には小さな文字でこんなことが書かれています。
・『僕をいじめてた奴らはもういない。あの彫像さえあれば悪い奴はみんないなくなる。ここはまさに理想郷。みんなが幸せになれる最高の学校だ!』
「ふーん、なんというのかな。これを書いた本人は大分可哀想なやつだと思うぞ。こんなガチガチの校則で固められた学校を理想郷と呼べる時点で相当だけど、みんなが幸せになれるって……。というか、『いなくなる』ってどういうことなのだ? 退学処分か? それとも……なにかに消された、とかか?」
あ、それ考えちゃいますか。考えちゃいましたね?
「あっ……」
響ちゃん、《アイデア》チェックのお時間ですよ。
響《アイデア》85 → 78 成功
えー、響は『いなくなる』の意味を勝手に想像してしまいます。もしかしたらこの子をいじめていたイジメっ子たちは、この現象を引き起こしているなにかによって消されてしまったのではないか、と。
恐ろしいことを想像してしまった響は0/1の《SAN》チェックです。
響《SAN》44 → 11 成功
「あ、危なかったぞ……。GMのアドリブ《SAN》チェックも注意しないといけないな。とりあえず情報共有をしようか。誠を呼んでこれを見せる」
「呼ばれたから来たでヤンス。そして見るでヤンス。ふむふむ……やっぱりこの彫像っていうのが気になるでヤンスね」
「まぁ割とシナリオ始まってから察してたけど、その彫像ってやつを壊せばこの廃校から脱出できるっていう情報なんだろうな」
「フェイクの可能性もあるでヤンスが、呪いの彫刻といいこの厳しすぎる校則といいこの書き込みといい、どうもその彫像という物が何らかの形で関わっているのは間違いないでヤンスね。壊せばいいのかどうかはわからないでヤンスが、壊すことも視野に入れて動いたほうがいいかもしれないでヤンスね」
「じゃあ武器になるものが必要だな。確か彫像って名前彫れる程度には柔らかいんだろ? 簡単な物で壊すことは可能なはずだ。ちょっと探してみようか」
「そうでヤンスね。あと調べていないのは掃除用ロッカーでヤンス。開けてみるでヤンス」
お、掃除ロッカーを開けますか。では開けた滝谷は《幸運》判定です。そうですね。+10パーセントでどうぞ。
「……あれ? これって」
滝谷《幸運》65+10 → 32 成功
では滝谷がロッカーを開けた瞬間、そこから箒が倒れてきました。またかよ、と思いながら躱すことでしょう。
「本当にまたでヤンスか」
「というかロッカーは多分全部これなんだな。誠、多分おまえ次の判定は+20だろうからロッカーは全部おまえの担当な」
あ、ロッカーは全部調べてもこれですからもう開けなくていいですよ。
「じゃあもう開けないでヤンス。さて、もうほとんど調べたでヤンスね。我那覇氏、この教室でほかに気になるところはないでヤンスか? と聞きつつ倒したモップを掃除ロッカーに戻すでヤンス」
「うーん、ないかな。ぶっちゃけもう適当に武器を手に入れたら屋上に行ってもいいくらいだと思うぞ?」
「まぁまぁ、田中氏を捜す意味でも2階もしっかり探索するでヤンスよ」
「それもそうか。じゃあ教室から出るぞ。後に続いて入ってきたドアから教室から出て、ドアをしっかり閉める」
了解です。あなたたちは何事もなく教室から出ることが出来ました。
「さて、もう調べ終わったでヤンスし八意氏と毛利氏を待つでヤンスか」
「だな。本当はライブやりたいけど自重しとくよ。さすがにキャラロストはしたくないからな」
はい、では永琳と蘭の西側探索チームのシーンに移ります。
――To be continued…
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