ジオン公国転生記
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第32話 宇宙戦艦ヤマト2199編
ガミラス冥王星前線基地では、会議が行われていた。
司令官ヴァルケ・シュルツと副指令官ゲルフ・ガンツと作戦参謀ヴォル・ヤレトラーの3人が偵察機の送って来た映像を解析していた。
ガンツ「地球の脱出船ではないですか?」
ヤレトラー「しかしこの星の科学力で造れる様な規模の船ではない」
シュルツ「とにかくガミラスでなければ敵だ! 目障りだ叩き潰せ」
冥王星前線基地よりクリピテラ級駆逐艦1隻とポルメリア級強襲航宙母艦2隻が、ジオン公国機動船団攻撃の為出撃した。
ジオン公国機動船団上空に来襲した艦隊は母艦2隻から、DWG229メランカ空間艦上攻撃機を40機襲撃させた。
フォールドレーダーで亜空間より接近する艦隊は、早くからギレンに伝わっていた。
そしてギレンはキシリアへ、迎撃の指示を出していた。
キシリア「1機たりともジオンへ、入れるでないぞ」
ジョニー「貴方の背中は・・・・」
キシリア「今日は無用。いつもの戦士に戻り敵を生きて返すな! 私も戦士として戦う良いな」
ジョニー「分かりました。真紅の稲妻の名に恥じぬ戦いを致しましょう」
ジョニーとキシリアは前線へ出て来た。
ガイア「赤い坊主。キシリア様をこんな危険な所へ、連れて来るな下がんな」
ジョニー「キシリア様は戦士として戦うと仰せになった。言われた以上俺も戦士として戦う」
マッシュ「ガイア。マジらしいつまり敵を生かして返すなって事だろう」
オルテガ「でもキシリア様はどうする?」
ガイア「ご本人様がお決めになった事。戦士として戦うって事は気遣い無用、敵を倒せって事だよ」
キシリア「皆も聞け。今日の敵は初めて対する外宇宙からの敵、だが憶するな我らはジオン引かぬ負けぬ」
ジョニー「来たぞ! 真紅の稲妻の名を知ってあの世に行け」
ジョニーの高機動型ゲルググが稲妻の如く先に仕掛けた、そして瞬く間に3機のメランカを落とした。
続いてキシリアのキュベレイがビームサーベルで、メランカに襲い掛かり右の翼を斬り落とす。
これを見たキシリア軍に火が付いた。
ゲルググがビームライフルでビグロがクロ―アームで敵に攻撃を仕掛ける。
キシリアのキュベレイ狙ったミサイルをライディーンがゴットブレイカーで斬り落とし、その勢いでメランカを串刺しにし爆散させた。
黒い3連星はポリメリア級強襲航宙母艦を、ジェットストリームアタックで1隻撃墜次へと襲い掛かる。
艦載機が殆んど落とされた時クリピテラ級駆逐艦が砲撃を始めた。
その1発がキシリアのキュベレイの頭部を吹き飛ばした。
今迄ユーリが超合金やバリア等を工夫し殆んど無敵と思われた機体が初めて大きなダメージを受けたのである。
この時になって初めてキシリアは悟ったユーリが何故あれ程慎重になっていたのかを。
無敵な存在などいない自分達より強い存在等いくらでもいるそれをユーリはいや兄上も分かっていたのだ。
自分は人が工夫し研究してきた物に乗り相手より自分は強いと勘違いしていたのだ自分は何て愚か者だろう。
自分は一体今迄どんな貢献をしてきたのであろう。
ユーリは幾度も死にかけ、いや死を経験しながらもジオンを強くしジオンを守って来た。
そして他の世界に多くの仲間を作って来た。
ユーリは本来ガンダムに存在しないイレギュラーな存在だだが、ギレンに並ぶ頭脳を持ちドズルをも上回る戦闘センスを持つ。
それでいて誰よりも明るく誰よりも仲間思い誰よりも慎重で誰よりも勇気を持つ、そんなユーリの優しさに私は甘えていながら2度も裏切ってしまった。
私は一体誰なんだろうキシリアは頭脳明晰、冷静沈着、憑依転生者失格だな。
だけどユーリは今私が温かい心に傷をつけて苦しんでいる戦わす訳にはいかない。
責任を取らねばならないキシリアではなく私自身が、ごめんねキュベレイお前を作ってくれた人を傷付け貴方にもでももう少しだけ力を貸してあいつをユーリの所に行かせる訳に行かないのお願いだから私に力を。
その時キュベレイが何処からともなく現れた金色に輝く光に包まれた。。
ユーリの愛機にして消えて行った『ブラッディ』と同じ輝きに包まれキュベレイが消えて行った。
輝きが消えた時キュベレイの頭部が復元されていた、そして『ブラッディ』が合体していた、キュベレイと共に金色に変わって。
キシリア「そうかお前あの世からユーリの作品を守りに来たんだな。私の魂をくれてやるその代わりあいつを倒してくれ。そして厚かましいくてすまんがキュベレイをユーリに返してやってくれ頼む」
金色のキュベレイが敵艦に向って飛んだ、ユーリの時の猛々しい飛び方で無く優雅に優しく飛んだ。
それでいて敵艦の激しい砲火がかすりもしない。
キュベレイが両腕を突き出しビームガンを構え撃った、いつものビームでは無かった金色に輝くビームを放つと敵艦を貫通し敵艦は大爆発を起こし沈んだ。
戦場に歓喜の声が響く事は無くただ静けさが支配していた。
キュベレイが通常色に戻ると同時に『ブラッディ』が離れ飛び去った。
そしてある恐怖が皆の記憶をよぎった、それはあの状態で戦い終えた血だまりに倒れ伏すユーリの姿を。
1番にジョニーが動いた、キュベレイを背後から抱えると一直線にジオンを目指した。
他の者も少し遅れて追従した、キシリア専用発着場に。
発着場に着くとキュベレイを横たえさせ、ジョニーはゲルググのハッチから直接キュベレイのハッチへ飛び移り外からハッチを開いた。
中には左腕から少し血を流したキシリアが気を失っていた。
大至急で救護班が呼ばれ、病院に運ばれて精密検査をおこなったが過労による失神と判明した。
ジョニーは安心すると仲間に連絡を入れ状況を説明キシリア軍はそれを聞き喜んだ。
キシリアの病室をギレンが訪れた。
ギレン「これでユーリのいるありがたさ、凄さ、そして自分の甘えに気付いたろう。ユーリの優しさに感謝するのだな、本気でお前を見捨てていたら『ブラッディ』を貸す事はなかったろう。これに懲りたら自分を見直す事だ、まあ今は休め今日はご苦労だった」
そう言って病院を後にした、病室ではキシリアの閉じられた瞼から涙が流れていた。
別の病院では隔離を解かれ喜んでいた全員が、ユーリから説教を食らっていた。
数日後ユーリの研究所ではギレンとユーリが話し合っていた。
ギレン「それでどうだ?」
ユーリ「陽電子リフレクター、Iフィールド、グラビティテリトリー全て通り抜けて来るし、超合金NZαももって2、3秒。スーパーロボット以外は躱すしか手が無いね」
ギレン「リアル系は元々躱すのが当たり前、元に戻るだけだまあ早急に対応策は考えるがな」
ユーリ「でもさ、このビームっておかしいんだよね。これってもしかしなくてもそうなの?」
ギレン「間違いなくそうだろう」
ユーリ「はあー、16万8千光年宇宙の旅か」
キシリアは目覚めると1番に俺に謝罪に来た俺はそれを受け入れた。
俺にとって終わった事であり、そんな事よりも早急に対応する事があるからだ。
ガミラスが使ったビームの解析である、今の防御が早々と破られる筈がないからだ。
ユーリ「これって絶対チートだよね。うーん! ヤマトに波動防壁ってあったよね1度見てこよう」
だが無駄だった。
波動エンジンからのエネルギーを利用し防御幕を張る物をMSに波動エンジンを積めって無理。
エンジン? えっあった飛び切りの出力を誇るエンジン、光子力エンジンあれのカイザー版。
あれは小型化にも成功しているし、光子力バリアも張れるし武器も試作で作った物そろっている。
俺は急いで工房に飛び込んだ。
ユーリ「親方!親方ちょっと手伝って」
親方「ユーリ様。手伝いますから落ち着いて、で何を作るんです?」
ユーリ「カイザー用の光子力エンジン」
親方「そんなのまだ倉庫にごろごろありますぜ」
ユーリ「そうだ!前に作ったのがまだ残ってるんだった。それをペンダントで調整すれば」
親方「読めましたぜ。小型の機動兵器に光子力エンジンを積もうって事ですね」
ユーリ「そう、そうすれば試作で止まってる光子力武器だってバリアだって使える」
機動兵器パワーアップ計画始動。
まずは自分で試さないとな俺はストライクフリーダムを工房に持ち込んだ。
過去の失敗を繰り返さない様に光子力エンジンに耐える強化をしないとな。 まずは光子力エンジンに耐える強化案をペンダントで図面化し作業は工房員に頼んだ。
次に光子力エンジンをストライクフリーダム用に、ペンダントで調整、図面も出した。 流石はカイザー用光子力エンジン小型にしても、Z用光子力エンジンの300倍を維持してる。 ストライクフリーダムの強化が出来たので早速エンジンを積み込んだ。
工房の外で一通りテストし異常が出なかったので、発着場に持ち込みフルパワーテスト。
ここで問題発生想定内だけどね。
ともかく強い、早い危なくてレベルがある程度上がった奴じゃないと扱えない。
新兵はレベルが上がってからだね、でないと体も耐えられないよ。
次は宇宙に出てキシリア姉がガミラス艦の残骸にフルバーストを撃った、突然物凄い光が出て消えた。 光もそして標的のガミラス艦の残骸も欠片一つ残らずに俺は冷や汗を流した。
あっぶねーコロニー内でテストしなくて良かった、やってたら大惨事間違い無し。
通常の武装でこれだ光子力武器使ったらどうなるんだろう。
兜博士MSで神を越えそうです。
さて1番の気掛かりバリアをテストする。
流石に自分が標的にされるのは遠慮したいので廃棄予定のザクⅡを標的にする。
光子力エンジンは横に置いてバリア発生装置を積み込んだザクⅡにバリアを張る。
まずはバリアMAXパワーで実行これを抜かれたら全然使えないからね。
鹵獲したガミラス戦艦の主砲を連続照射で撃ってみた、耐えてる耐えてる。
徐々にバリアのパワーを下げていく90、80、70、60、50、40、35まで下げた時バリアに亀裂が発生。
テストを終了し、ギレン兄と親方と3人で協議した結果、通常時50%で使用し負荷がかかると自動で100%にする事に決めた。
さあ最後武器の製作に取り掛かる、物凄く怖いんですけど。
取り敢えずは以前試作した物を試してみる。
超合金NZαで5m四方の的を製作。
まず光子力ビームライフルを10%の出力で試し撃ち、発射!おいちょっと待て10%の出力で貫通しゃがった。
光子力ビームサーベル5%でスパッと斬れました、5m厚の超合金NZαが綺麗に。
光子力ビームマシンガン1%で流石に貫通はしませんでしたが半分溶けました。
ユーリ「シャレにならないよこれ。危なくて味方殺しが大量発生するよどうしよう」
ギレン「フレンドリーファイアが怖いのか。だったら何故敵味方識別信号はあるんだ」
ユーリ「???」
ギレン「お前そろそろ馬鹿か天才かどちらか決めろ。信号を使ってトリガーに安全スイッチを掛ければいいんだ」
とギレン兄にお知恵を頂き、工房で親方と設定を協議して決めました。
・光子力系の武器の射程内に味方が入った場合、双方に警告アラームがなる。
・上記の際、撃つ側にトリガーロックが掛かり味方が範囲外へ出るまで解除されない。
・又、範囲内に入った側はバリアが自動で入り抜けるまで解除されない。
等を決めていった、こうして光子力武装が完成した。
パイロットに説明をした際、範囲内にワザと入り獲物を横取りする奴が出ると意見が出たので範囲内5秒ルールをつけ撃てるようにした。
又3回同じ事をする奴が出た場合、フレンドリーファイアOKにすると言ったらシャレ抜きで俺が設定しそうと思ったらしく以降ワザとする奴はいなかったらしい。
後書き
ユーリの言ったMSで神を越えそうですは、マジンガーZ(神にも悪魔にもなれる力)
マジンカイザー(神をも越え悪魔をも倒す力)を引用しました。
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