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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第七章 C.D.の計略
  10月/ハロウィン

今日はハロウィン
どこかから狼の鳴き声が聞こえてきた気がする。

そんな、夜になろうとする時刻。


「じゃあいってくるねー!」

「おう、気を付けてな。エリオ、キャロ、頼んだぜ」

「任せてください!!」

「責任をもって引率します!!」


「EARTH」ビルの上部が吹き飛んだため住居エリアを失った蒔風は、現在ミッドチルダの住宅街で、なのは、ヴィヴィオとともに暮らしている。

ちなみに言っておくと、ここら辺一帯は新たに開発された住宅街だ。
まだ入居者も少なかったことから、ここら辺一帯は大体「EARTH」に住んでいた人間が仮住まいとして住んでいる。



「えっと・・・じゃあこっちは仕事仕事・・・・」

「えー!!舜君!!私の格好見て何もないの!?」

「かわいい魔法少女ですね」

「むー!!」

ポンポンと頭をなでられるなのはが、頬を膨らませて抗議する。
そのまま自室に向かう蒔風の顔がにやけているのは、きっと気のせいではないだろう。

(やっべかわいい)




と、そんなこんなで始まったハロウィン。
今宵はヴィヴィオが学友三人と一緒に、各家々を回っていくつもりらしい。

引率はさっきもいったように、エリオとキャロが引き受けてくれた。



「まだ「EARTH」ビルだって復旧しきってないし、忙しいッたらありゃしない」

「そうだよね・・・・遊んでる暇はないよね・・・・」

「時になのは。ほれ」

「え?わ!!お菓子詰め合わせだ!!」

「今日はこういう日だろ?」

「ありがとう!!!」


詰め合わせのお菓子を抱きしめ、ぱぁっと顔を輝かせるなのは。
そして、今度は蒔風が手を広げて聞いてきた。

「ん」

「え?」

「お菓子は~?」

「え?あれ?えっと・・・・」

「ないのか・・・・?」

「う、うん・・・・」

「そっか・・・残念だ・・・・」

「ごめんね・・・」

「じゃあイタズラするしかないな」

「ふえ?ちょ、ちょっと舜君うわあお姫様抱っこでどこにぃぃぃい・・・・・!!!」



------------------------------------------------------------



「というわけで、まずはお隣さんにきました!!」

「ぜだ!!」

「あれ、いつの間にぜだ?」

「さあ・・・・気づいたらいました」



「まあ隣の家はショウさんの家だね」

「さっそく」

コンコン



「お、来たか」

「トリックオアトリート!!!」

「イタズラできるとでも?」

「「「ヒィィイィ」」」

「嘘だウソウソ。ほら、お菓子やるから」

ポイ、スタスタ


「・・・なんかそっけないね。すぐに家の中に帰っちゃった」

「多分忙しいんだよ」

「次行こうか」

すこし気落ちしながら、踵を返して外に出る一同。
そして玄関の扉を閉め


パァッッ!!

「え?わぁっ!!」

「すっご~い!!」

「家中がイルミネーションで・・・・」

キラキラと輝くショウの家。
今日の昼に通りがかったときは何もなかったはずだ。

ということは、暗くなって見えないうちに速攻でこれをセットしてということだろう。



「あの人もなんだかんだ言って「蒔風」なんですね」

「ありがとー!!」

「わ!!返事みたいに電飾がキラキラと!!」






「さて、次の家です。準備はいいですかドラゴンさん」

「オッケーだよハーピィさん。ラミアさんは?」

「えっとあの・・・よいしょっと・・・・だ、大丈夫です。でもその呼び名にするんですか?リオさん、ヴィヴィオさん」

「ハロウィンだからね!!ドラゴンさん!!」

「うんうん。私、ドラゴンって好きだし!!ハッ!!」

「まあらしいですけど。何で私がラミア?」

「いいじゃないですか~。私なんてケンタウロスですよ?」

「だってコロナじゃないとできないじゃん。そんなの」

「そうだけど~」


「ちなみにエリオ君は吸血鬼で」

「キャロはマーメイドだね」



「そんなことより次の家だよ!!」

「北郷さん達のいる家だね」

「入るときは注意しないと」

「え?」

「先ずは中の様子の確認。変なタイミングになると、この小説はR-18になっちゃうから」

「え?え?」

「中の様子は?」

「おっけーだよ!!」

「じゃあインターホン」

ピンポーン



『誰か来ましたよご主人様!!だからその溶けたチョコレート入りボウルを置いてください!!』

『ぬぅ・・・・愛紗は「私を召し上がれ」を今年もできないのか!!』チャカチャカチャカ

『バレンタインにだって迫ってくるじゃないですかあなたは!!』

『じゃ、じゃあ私がやってもいいぞ!!』

『こら待て翠!!抜け駆けを』

『だって愛紗はやらないって言ってるのだ!!』

『そんなことよりも早く誰か玄関に行かないとじゃないのか?』チャカチャカチャカ

『くっ・・・・わかりました私が行きます。ですがご主人様!!他の娘にやるというなら、この関羽雲長が受けて立ちますので!!』

『ひゃっほー!!ついに愛紗チョコレートが食べれるぜー!!』


ガチャ

「あ、こんばんわヴィヴィオ殿。お菓子ですね?」

「いえ。もう十分お砂糖をいただきましたので」

「はぁ・・・・」

「じゃ!!お幸せに!!」

「!!!」

バタン


「凄かったね」遠い目

「うん。愛紗さん裸エプロンだったよ」遠い目

「気づかなかったのかな?」遠い目







『さ、さあご主人様、どうぞ!!って何を食べてるんです?』

『ん?愛紗の形した一口サイズのチョコ』

『なぁ!?』

『去年は鈴々の形だったのだー』

『愛紗は恥ずかしがってみようともしなかったから気づいてなかったけどな』


『じゃ、じゃあ私はこの全身に塗ったチョコをどうすればいいのですか!!』

『恋』パチン

『食べる』

『ひゃっ、恋、お前どこ舐めてうひゃぁう!!!』

『これはいい』●REC



「看板立てとこうか」

「賛成」

ドスッ
・この家R18指定中






「さて!気を取り直して理樹さんのとこだよ!!」

「まあなんとなくわかるね、ここは」

「「「「トリックオアトリート!!」」」」


「いらっしゃい。はい、猫型クッキーだよ」

「かわいー!」

「鈴と小毬さんが作ってくれたんだ」

「こんばんわ~」

「こん、ばんわ」

「「「「ありがとうございました~!!」」」」



「エリオも大変だね」

「いえいえ。これもキャロとのデートだと思えば」

「言うようになったねぇ」



『クド公!!ケーキに筋肉を盛り付けようぜ!!』

『わふ!?ど、どうやるんですか!!』

『そうだな・・・・筋肉メイトであるお前を盛り付けてみっか。ちっこいから大丈夫だろ』

『わ、わふ~!!ま、まってくださいさすがに無理ですよぅ!!』











「次のおうち~」

「キャロさんの空間転移で到着!!」

「まっかせてよ!」


ピンポーン

「あ、来たねみんな~。がお!!」

「がお!!」

「あれ、恐竜さん?」

「ドラゴンです!!」エッヘン







------------------------------------------------------------


「翼刀~。どう?」

「まだ来てない」


ピンポーン

「あ、来たかな?」

「ヴィヴィオちゃんたちが出たのは連絡来てるから、ちょうどいいころ合いかな?」


ガチャ

「いらっしゃ」

「お菓子よこさないとイタズラどころじゃすまないことするわよ!!」

「何事だ!?」


玄関を開けると、そこにいたのはSOS団の五人組がいた。
昔のネタの使い回しだろうか、コスプレはハルヒバニー、みくるウェイトレス、長門魔女であった。

男性陣は思いつかなかったのか、適当にスパイダーマン(キョン)とアイアンマン(古泉)だった。



『どうも』

「す・・・すっごい装甲だな・・・・」

『涼宮さんには内緒ですが、これ実は本物のスーツなんです』

「あいつ、こないだシリーズ一気見したみたいでな。古泉が作ることになったスーツが、朝起きたら本物になってたらしい」

『まったく、彼女の力には驚かされますよ』

「・・・ちなみにキョンのほうは?」

「俺は特に・・・・これも今朝思い出してドンキで買ったコスプレだしな」

ヒラヒラと手を振るキョン。
出来はいいものだが、簡単に壊れてしまいそうだ。

『蜘蛛にかまれないように気を付けてくださいね』

「ああ。細心の注意を払っている」




「っくしゅ!!う~・・・にしても寒いわね!!」

「ンな格好してるお前が悪い」

「なによ!!少しは風邪の心配とかしなさいよ!!」

「仕方ないさ。俺は地獄からの使者だからな」

「あれ?親愛なる隣人じゃなかった?」

「ん?」

「私知ってる!スパイダーマンってあれだよね!!ロボットに乗るんだよね!!」

「何言ってるの唯子さん。そんなのスパイダーマンに出てこないわ」




「まああれだ。何か発揮される前に解散のほうがいいんじゃないか?」

『この家が最後だったんですよ』

「ならいいが」




「ってことで解散よみんな!!気をつけて帰ってね!!キョン、あんたは私を送ってくのよ!!」

「へいへい」

『スーパーパワーで頑張ってください』

「やめろ。本当に目覚めたらどうする」

スタスタ



『では、僕もこれで』

「ああ・・・・そのスーツどうするんだ」

『おそらく今日の日付が変わった時点で元に戻るでしょう。涼宮さんが寒さで閉鎖空間を生んだようなので、では!!』

ボシュッッ!!!



「ふぇ~」

「アイアンマンスーツで飛んで行っちまった・・・・」


バタン






「翼刀~きたー?」

「まだだな」

ピンポーン

「お、今度こそ来たかな?」


ガチャ

「いらっしゃい・・・っと」

「「「ハッピーハロウィン!!」」」

「「「トリックオアトリート!!」」」

「どしたのこなたちゃん。大所帯で」


「いやぁ、うちにホームスティしてるパティが」

「今日はハロウィンでス!!みんなで一斉にコスプレしテ、街中を歩き回ることのできる楽しいイベントネ!!」

「だそうで」


「んで、私たちも引っ張り出されたってわけ」

「高良さんにもコスプレしてほしかったでス!!」

「・・・ちなみに何を?」

「用意したのはシニョン、チャイナドレス、そして包帯でーす!!」

「・・・・ごめんわからない」

「Oh!!ピンクならこれしかないですヨー!!」



「かがみちゃんとつかさちゃんは・・・わかった!!ガタックとディケイドだ!!」

「ほらほらかがみん。そこで「やっぱあたしつえー!!」って。違和感ないし!!」

「ありまくりよ!!」

「イラストの載ってるサイトにたくさん投稿されてた「ライダー少女」をもとに、田村さんのお兄さんに作ってもらいましタ!!」

「こういう時のひよりちゃんのお兄さんってすごいよね・・・・」

「だ、大体わかったよ!!」

「つかさはほんとに大体だからねぇ」

「そ、そんなことないよ!!ちゃんとわかってるよ!!」

「じゃあ今度からレポートとか宿題、大丈夫よね?」

「う、うえぇ~おねぇちゃ~ん!!」



「んで?ゆたかちゃんは」

「えっと、雪男です・・・・」

「えっ」

「ゆーちゃん風邪ひくと大変だから、厚着ので、ってことにしたらこうなった」



「んじゃ、あたしたちは次行くから!!」

「お、おう」

「じゃねー!!」

パタン



「・・・・大学生にもなって菓子せびりに来るなよ・・・・」

「かわいいからいいじゃん」

「それ普通俺が言うセリフじゃない?」






------------------------------------------------------------



「翼刀~キターーーーーーーーーーーーーーー?」

「来なーい」

ピンポーン



「「キターーーーーーーーーーーーーーー!」」

ガチャ


「いらっしゃい」

「トリックオアトリートなんだよ」

「インデックスちゃん?」

「ハロウィンっていうのは、元々は秋の収穫を祝うお祭りだったんだよ。そして、悪魔を追い出すための宗教的な意味合いもあったの」

「へえ」

「でも悪魔的な儀式だっていうことで、十字教では否定している派閥もあるの」

「じゃあまずいんじゃない?」

「でもでも、肯定的な意見もあってね?十字教とは違う、ただのイベントとして楽しむのならOKっていう説もあるんだよ!!」

「それで?」


「お菓子頂戴!!!」

「まあそうなるよね」


「後ろに倒れているのは?」

「とーまにお菓子持ってもらってるんだよ!!」

「がんばれ」

「おぉ・・・もい・・・・!!」



「でもあれ?インデックスちゃんならその場で全部食べそうだけど」

「ミサカもいるのだー!!って、ミサカはミサカは自分の存在をアピールしてみたり!!」

「あれ、ラストオーダー」

「一方通行に押し付けられた・・・・・不幸だ」

「うわ」

「でも!!この依頼には報奨金を出すって言ってたからな!上条さんはただでは転ばないです事よ!!」

「そうか。軽めのポテチにしとくから頑張れよ」

「ああ!!」

スタスタ




「行ったか・・・・」

「でもお菓子いくつか落ちてるね」

「拾っとくか?・・・・・あれ?」




「ッたくあのやろォ。あいつの菓子こンなにポロポロ落としやがッてよォ・・・・」

「「・・・・・・」」



「唯子。お前何か見えるか?」

「んーん。拾われていくお菓子が消えてるのなんて見えない」



バタン

「・・・・・音声切り忘れているよ一方通行」






------------------------------------------------------------





「翼刀ッ!!来たかッッ!!」

「まだダッッ!!」


ピンポーン


「今度こそヴィヴィオちゃ」

「オペレーション:トリックオアトリートよ!!!」


~~~~~~~


「音無、説明」

「い、いやぁ・・・あの事件中に避難所でみんなに会ったら、なんか記憶が戻ったとか何とか・・・・」

「マジかよ」



「とりあえずお菓子は根こそぎ、我々死んでいない戦線がいただくわ!!」

「渡した分だけで満足して帰れッッ!!」





------------------------------------------------------------




「ねえ翼刀」

「ダメだ」

「お菓子食べたい」

「ヴィヴィオちゃんたちの分なくなっちゃうからダメ!!」

ピンポーン



「はあ・・・・はいどなた」

「トリックオアトリート!!」

「こんばんわ翼刀さん!!」

「お菓子をくれなきゃ!!」

「い、イタズラしますよ!!」




「ありがとう!!」

ガシッッ!!

「わわ!!よ、翼刀さんどうしたんですか!!」

「そうだよな、こういうほのぼのしたのがハロウィンだよな!!ほらお菓子だ!!」

「「「「やったぁ!!」」」」

「プラス、翼刀特製ココアもどーぞ!」

「あま~い!!」

「ぜだっ」





ハロウィンの夜は更けていく。
いろんな笑いがあるものだ。



「杏子!!あいつがきっとジャック・オ・ランタンだよ!!」

「悪魔ってやつだな!!」

「マジュウの仲間かしら?魔法少女が倒すわ!!」

「いくよほむらちゃん!!」

「ええ、まどか。悪魔とかマジでいけないと思うの私」



「くっ・・・・名護さんの提案に乗ってコスプレして街中を走ったらまどかちゃんたちに追い掛け回されちゃったよ!!!」

「逃げきれよ渡~!!」




to be continued
 
 

 
後書き

とりあえず叫ぼう


「ほむら。お前が言うか」


結局ちびっこヴィヴィオズのお宅訪問と、鉄宅襲撃話になった。

それにしてもあまりコスプレ書けなかったなぁ・・・・


キバネタとか最後だけwwww
しかも名護さんの指示かよ。



名護
「渡君。今日はハロウィンという異国のお祭りの日らしい」


「あ、そうですね」

名護
「知っているなら話は早い。ならば、いくぞ」


「え、なんでマップ広げてるんです?」

名護
「私がこのエリアを回る。君はこのエリアを回ってくれ」


「え」

名護
「そのお菓子、私によこしなさい!!」


「断れなかった・・・・」





蒔風
「次回は文化祭!!!」

でもあれなんだよね。
よく考えると、学生のキャラって減っていってるんだよね・・・・

蒔風
「そういえばそうか・・・・時間経過があるからな」

ではまた次回 
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