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レインボークラウン

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第四百四十二話

             第四百四十二話  海の幸と白ワイン
 小田切君も刺身や天婦羅、豆腐等を白ワインと共に楽しんでいる。飲んでいるワインは甘口でこう共に飲む博士に話した。
「甘口ですと」
「余計にか」
「はい、飲めますね」
「わしは辛口でも味わえるがな」
「僕的にはやっぱり」
「甘口か、白は」
「赤もですね」
 そうだというのだ。
「博士も辛口でもいけるっていいましても」
「うむ、どちらかというとな」
「甘口派ですよね」
「ワインはな」
「やっぱりそうですね」
「そうじゃな、しかしこうしてワインを飲みつつ海の幸を食べるとな」
 キスの天婦羅、つゆに漬けたそれを食べつつ言った。
「また絶品じゃ」
「欧州ではこうして飲みますしね」
「日本酒とどちらがよいかとなるとな」
「一概に言えないですね」
「そうじゃ」
 博士は自らワインをグラスに入れつつ話す、小田切君がそうしようとしたが手でよいとして自分で絵飲んでいるのだ。
「その時その時で違う」
「飲みたいものがですね」
「それで今はじゃ」
「ワインですね」
「そうじゃ」
「何か博士って基本ワイン派ですが」
「色々な酒を飲める」
 ワインに限らずだ。
「ワインが一番好きにしてもな」
「そうですね、そして白ワインとですね」
「この海の幸の組み合わせも最高じゃ」
「ですね、僕ももう一本空けます」
 小田切君もこう言ってワインを一本空けてまた一本開けた、開けてすぐにそのワインを飲みはじめる。
「こうして」
「二本飲むか」
「そうします、デザートはアイスにします」
「それでアイスを食ってじゃな」
「終わりです、ワインだからデザートもいけますね」
「これが日本酒だとな」
「甘いものは合いませんからね」
「そこが難点じゃな」
 こうしたことを話しつつだった、そのうえで。
 博士は小田切君と共にデザートを食べた、アイスクリームである。そのバニラを食べた時肴は何一つとして残っていなかった。それで博士は満足し笑顔でこう言った。
「今日もよかった」
「はい、全部食べましたね」
「これでよしじゃ」
 心ゆくまで飲んで食べられた、二人でそのことに満足しつつ眠りに入るのだった。


第四百四十二話   完


                   2017・4・28 
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