転生とらぶる
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ガンダムW
1566話
輸送機へと向かって近づいてきたOZの部隊を迎撃する為に、俺と綾子は格納庫へと向かう。……当然のように五飛も。
俺達が最初に迎撃に出た時は海の上での戦闘だったので、五飛の出番はなかった。
だが、今はもう下は地面だ。
それも荒野と呼ぶに相応しいような、草も何も生えていない……これも一種の砂漠なのか?
ともあれ、そんな場所だけに、特に戦闘に注意する必要はない。
だからこそ、五飛も自分の出番だと何も言われずとも格納庫へとやってきた訳だ。
「五飛、言うまでもないが敵の殲滅が優先だ。妙な拘りは持つなよ」
「分かっている」
短くそれだけの言葉を交わし、五飛はシェンロンガンダムへと向かっていく。
「何、妙な拘りって?」
「そこまで心配する必要はないと思うんだけどな。戦うという行為に、五飛の場合は独自の信念を持っている。……まぁ、それ自体は悪い事じゃないんだが」
弱い奴や女と戦いたくはないとか、そんな感じで。
事実、原作でもレイクビクトリア基地でノインと戦った時、ノインのエアリーズを撃墜はしたものの、撃破はしないで生かしたままにした。
それでもOZの基地や部隊を次々に襲っていたんだから、そこまで厳格なものではないと思うんだが。
それでも実際にこうして連合軍の基地を襲っている部隊がこっちに向かって攻めてきているのに、妙な拘りで撃破出来るところを撃破せず、結果として被害が大きくなる……なんて風になったら、ちょっと面白くはない。
もっとも、そこまで気にする必要はないと思うんだが。あくまでも念の為だ。
「ふーん。ま、いいけど。じゃ、あたしも出撃準備をするよ」
綾子がそう告げ、トーラスへと乗り込んでいく。
それを見送ると、俺もまたトールギスへと乗り込む。
幸いと言うべきか、さっきのエアリーズ部隊との戦いではカートリッジ数個の消費で済んでいるし、推進剤もまだ8割近く残っている。
今回の戦いでは推進剤不足で動けなくなる……なんて事にはならないだろう。
ただし、この戦いが終わった後は基地で推進剤の補給は必須だろうが。
『アクセル代表、敵はMS輸送機13。他にもMSの護衛としてエアリーズが既に展開しています!』
「……OZにしては、随分と数が多いな」
まぁ、俺達が救援に向かうだけあって、その基地は間違いなく重要な基地だ。
であれば、そこを落とす為に相応の戦力を用意するのは当然か。
『はい。予想していたよりも多いですね。……大丈夫ですか?』
「あの程度の数なら問題ない。いや、推進剤やエネルギーの問題もあるから、その辺が問題になってくる可能性もあるか」
『お気を付けて』
「ああ。……射出してくれ」
『了解』
その言葉と共に、トールギスが輸送機から射出される。
続いてトーラスやシェンロンガンダムも射出されてきたのを見ながら、スーパーバーニアを使って空中で体勢を整える。
そしてトールギスの映像モニタに映し出されたのは、通信にあったようにMS輸送機と、その護衛のエアリーズの姿。
エアリーズが護衛としてついているのは、やはりトールギスの性能を警戒しての事なのだろう。
OZ側にとって、それ程こっちの機体を評価していると思えば、嬉しいのやら、残念なのやら。
「俺が突っ込むから、綾子と五飛は援護を頼む」
『待て。俺もか』
「そもそも、シェンロンガンダムは空中の敵に対してはあまり有効な武器はないだろ。勿論、跳躍をすれば攻撃は可能だろうが」
『……了解した』
へぇ。てっきりもっと反論してくるのかと思ったが、こうもあっさりとこっちの指示に従うとはな。
これも、力の差をはっきりとさせたからか?
だとすれば、それなりに扱いやすい存在になったと言えるんだろうが。
「なら……戦闘開始だ」
そう告げると同時に、スーパーバーニアを全開にしてOZの部隊へと突っ込んでいく。
既にMS輸送機からはエアリーズが射出されており、当然のように自分達に向かって近づいてくるトールギスに向かい、チェーンライフルが撃ち込まれた。
だが、スーパーバーニアを使いこなしている今の俺に、そんな攻撃が通じる筈もない。
……まぁ、機体の反応速度が遅いので、その辺を加味してかなり加減しながらスーパーバーニアを操作する必要があるが、その辺は慣れだろう。
殆ど直角に近い軌道を描きながら曲がり、そのまま再び一気に前に出る。
バレルロール回転をしながら、前に出る。
上下に激しく機体を揺らしながら、前に出る。
そんな動きをしながら、真っ直ぐに突っ込んで行く。
この世界の人間であれば、間違いなく加速や減速によるGで意識を失う……どころか、命すら危ういだろう軌道。
だが、混沌精霊である俺にとっては、この程度の動きは全く問題なく……それどころかまだ余裕がある動き。
そんな軌道で近づいてくるトールギスは、エアリーズ隊にとっても正面から当たるのは不可能と判断したのだろう。一瞬の戸惑いの後、トールギスを包囲するように動き始める。
だが……トールギスの動きに意識を奪われ、俺にだけ攻撃を集中させたのは明らかにミスだったな。
次の瞬間には、エアリーズ部隊の中の数機にビームが命中し、一撃で撃破されていく。
ドーバーガンではなく、トールギスの後方にいた綾子のトーラスが放ったトーラスカノンだ。
トールギスについてはともかく、綾子のトーラスについての報告はなかったのだろう。
見て分かる程にエアリーズ隊が動揺し……そこに突っ込んだのは、ビームグレイブを手にしたシェンロンガンダム。
勿論トールギスやトーラスのように空を飛ぶ事は不可能である以上、飛ぶのではなく跳ぶ……スラスターを使った跳躍だ。
だが跳躍もリーオーならともかく、ガンダムのような高性能MSが行えば話は変わる。
リーオーでは決して到着出来ない位置にまで跳躍したシェンロンガンダムは、ビームグレイブを使って数機のエアリーズを両断し、次に右腕を伸ばしてエアリーズを捕まえる。
勿論そのエアリーズも、空を飛ぶというのはかなりシビアな状況で飛んでいる。
とてもではないが、ガンダム1機がぶら下がっている状況で飛ぶような事は出来ない。
だが、飛ぶ事は出来なくても、滑空のような状況にするのは可能だ。
そうして普通に落下するよりは大分遅い落下になり……次の瞬間には、右腕を伸ばして掴んでいたエアリーズを用済みと言わんばかりに撃破し、地上へと落下していく。
そうなれば当然シェンロンガンダムも地上へと向かって落ちるのだが、再びその状況からスラスターを使って上昇し、ビームグレイブで1機を両断したかと思うと、別のエアリーズに右腕を伸ばして掴まる。
……うん、まさか空を飛べないというのを、こんな行動で覆すというのは俺にとっても完全に予想外だった。
だが、俺以上に予想外だったのはOZのエアリーズ部隊の方だろう。
まさかこんな手段を使われるとは思っていなかっただろうし、何より大きいのはやっぱりガンダムが連合軍に味方をしているという事だろう。
エアリーズ部隊は完全に混乱し、陣形も何もあったものではなくなっていた。
精鋭揃いのOZだが、やはり予想外の出来事にはこんな風に驚くんだな。
そして気が付けば、もうトールギス用に取っていた隊形? 何それ? といった状況になっている。
「エアリーズ隊はお前達に任せる。俺はMS輸送機の方を叩く」
『了解』
『ふん!』
綾子と五飛、それぞれからの返事を聞くと、トールギスのスーパーバーニアを使ってエアリーズ隊の後方にいMS輸送機へと向かって移動する。
本来なら近づいてくるトールギスに対し、エアリーズ隊がチェーンライフルを使って集中攻撃……という予定だったのだろう。
というか、近接装備のないエアリーズにとってトールギスをどうにかするにはチェーンライフルしかない。
他の武器としてはミサイルもあるが、ミサイルの速度を考えるととてもではないがトールギスには追いつけない。
チェーンライフルの方が弾丸の速度は上なので、トールギスに対抗するにはその選択肢しかない訳だ。
だが……トーラスとシェンロンガンダムによる攻撃で、既にトールギスを包囲する為の陣形は崩れてしまっている。それどころか、予定外の……特にシェンロンガンダムによる攻撃で、エアリーズ隊は完全に混乱してしまっていた。
そんな状況で、自分達に真っ直ぐ突っ込んで来るトールギスを見ても、連携を取って攻撃するというのは絶対に不可能であり……結果として、トールギスが近づいてくる事に気が付いた数機が何とかチェーンライフルを撃ち込むという結果に終わる。
そんな弾丸の嵐……とはとても呼べない中を、真っ直ぐに突っ込んでいくトールギスがエアリーズ隊を突破する。
そしてエアリーズ隊を突破した以上、その先にあるのはMS輸送機のみだ。
MS輸送機も、トールギスがエアリーズ隊の中央を突破しようとした時には既にこっちの狙いを悟っていたのだろう。
慌てた様子で機体をこの空域から離れようとするのだが、MS輸送機というのは当然ながらそこまで速度が出る代物ではない。
というか、MS輸送機という名前に相応しく速度よりも搭載出来るMSの数を重視している。
これが1機程度のMSを運ぶ為の高速輸送機といった代物であれば、それなりに速度は出るのかもしれないが……残念ながら、今のOZにはそのような輸送機はないか、あってもこの部隊には配属されていなかったらしい。
見る間に近づいてくるMS輸送機。
向こうも追いつかれると判断したのだろう。無駄に逃げ出すのではなく、ハッチからエアリーズが2機出撃してくる。
へぇ、いざという時の為の予備戦力を用意はしていたのか。
護衛という意味では、最初から外に出しておいた方がいいと思うんだけどな。ともあれ……
「エアリーズ2機程度で、トールギスを……俺をどうにか出来ると思うなよ!」
スーパーバーニアを噴射させ、一気にエアリーズとの間合いを詰める。
ドーバーガンのトリガーを引き、まずは1機のエアリーズを爆発させ、続いてその勢いのままシールドの裏からビームサーベルを取り出し、横を駆け抜けざまにエアリーズのコックピット諸共同機体を上下に切断する。
地上へと落下していくエアリーズの残骸を見送り、そのままMS輸送機との距離を縮める。
そしてMS輸送機との距離が縮まったところで、ビームサーベルを振るう。
胴体を真っ二つ……という訳にはいかないが、それでもコックピットを狙うのは難しい話ではない。
振り下ろされたビームサーベルが、あっさりと輸送機のコックピットを斬り裂き、輸送機はそのまま地上へと落下していく。
そのまま、1機、2機、3機……とMS輸送機を撃墜してきいき、最後に1機だけ残ったMS輸送機へと近づくと、コックピットにビームサーベルの切っ先を突き付ける。
「降伏しろ。そうすれば命だけは助けてやる。……2度は言わん」
もし躊躇うようであれば、すぐにでもコックピットを破壊するつもりだったのだが……予想外な事に、MS輸送機のパイロットは呆気なくオープンチャンネルで降伏する旨を伝えてきた。
え? あれ? ……いやまぁ、OZに所属しているからといって、全員死ぬまで闘うとは限らないんだから、こうなってもおかしくはないんだが。
それでもやはり、どこか違和感がある。
いや、違和感というよりは本当にこれでいいのか? といった、そんな感じ。
「よし、なら地上に降りろ。言うまでもないが、妙な真似をしたら、その場で撃墜するぞ」
これ見よがしにドーバーガンを見せつけると、MS輸送機は大人しく地上へと向かって降下していく。
俺の考え過ぎか?
実際問題、この状況で何かをしようにもMS輸送機側で出来る事はない。
であれば、問題なくあのMS輸送機を鹵獲出来る筈だ。
そんな思いでいると、不意にMS輸送機の動きがおかしくなる。
おかしくなるというか……パイロットがいない?
気が付けば、いつの間にかパイロットの姿は輸送機の外にあった。
パラシュートを使って落下していくその様子は、もしかしたらヒイロ? と思ってしまった俺はおかしくないだろう。
いや、別にヒイロじゃなくてもパラシュートを使って脱出するし、それ以前にヒイロと違ってきちんとパラシュートを展開している。
……殺すか?
少し考えたが、MSパイロットにすらなれない兵士を1人2人見逃したところで、こっちに対する被害は特にないだろう。
そう判断すると、溜息を吐いてからドーバーガンで輸送機を撃ち抜くのだった。
ま、今の俺達に余分な人員は多くないしな。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:715
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1245
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