転生とらぶる
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ガンダムW
1567話
MS輸送機の件を片付け、元々俺達が乗っていた輸送機へと向かうと、既にOZのエアリーズ部隊の姿はなかった。
どうやら、俺がMS輸送機の件で迷っている間に既に全機撃破したらしい。
まぁ、シェンロンガンダムと地上用に改修されたトーラスだ。
エアリーズがいても、100機単位でなければ相手にはならないだろうが。
「綾子、そっちは問題ないな?」
『当然でしょ。というか、今回戦ったエアリーズ部隊、正直かなり弱かったんだけど。本当にOZの部隊?』
「……お前、もしかして以前模擬戦をやったエアリーズ部隊と比べてないか?」
あの時戦ったエアリーズ部隊は、ミュラーを含めてOZの中でも相応に腕の立つパイロットの集まりだった。
だが、今回……そして俺と綾子だけで戦ったエアリーズ部隊も、OZというのは間違いないが、模擬戦をやった部隊に比べれば当然技量は落ちる。
そんなやり取りをしながら、俺達はMS輸送機へと戻っていく。
……ちなみに、五飛のシェンロンガンダムをMS輸送機に収容する際は、速度を落とした状態でトールギスが腕を引っ張るようにして格納庫へと入れた。
こうなると、やっぱり空を飛べない地上用MSってのは色々とこっちの足を引っ張るよな。
まぁ、その辺を今更言っても仕方がないのだが。
MSから降りると、綾子と不満そうな表情の五飛を引き連れ、客室へと向かう。
「お疲れ様です。シャドウミラーの戦力がこれでもかという程に見せつけられましたね」
笑みを浮かべて告げてくるサリィだったが、何だかんだとサリィはシャドウミラーと付き合いが長い……とは言えないが、それでも連合軍の中ではそれなりにこっちと親しく付き合っている。
だからこそシャドウミラーがどれだけの実力があるのかというのは十分に分かっている筈だと思うんだが。
お世辞か? それとも他に何か意図があるのか。
まぁ、いい。今は特にその辺の事を考える必要はない。
もし何か行動に出ようとしたら、その時に改めてこちらも行動すればいいだけなのだから。
「それで、これから基地に向かう訳だが……基地の方がどうなっているのか、分かるか?」
「はい。……どうやら撤退に移っているようです」
「何?」
サリィの言葉に不満そうに声を漏らしたのは、俺……ではなく、五飛だった。
「それは本当か?」
「ええ、そうよ」
五飛に対しては監視という立場からなのか、サリィも普通に接する。
この2人、原作でもそうだったけど意外と相性がいいんだろうな。
「私達が救援予定だった基地は、防衛に専念していたおかげでOZの攻撃を耐え凌いでいたわ。このままもう暫くは大丈夫だったでしょう。そこにシャドウミラーが援軍として現れた。……OZも驚いたでしょうね。まさか自分達が攻めている場所にシャドウミラーが来るとは思ってなかったでしょうし。だからこそ、こちらの対処の為にさっきの部隊を送ってきた。けど、その部隊もあっさりと撃破されてしまった。それも、シャドウミラーには被害を与える事もなく。……この状況で、まだ基地攻めをしようなんて考えるのは、よっぽどの楽天家でしょうね」
サリィの言葉も理解出来る……が、実はさっきの戦いでも結構こっちにダメージはあったんだけどな。
勿論目に見える意味でのダメージではない。
推進剤やエネルギー、弾薬の消費といった風な意味でのダメージだ。
エアリーズの中を突っ切って真っ直ぐMS輸送機に向かったので、そこまで大きな被害はなかった。
だが、それでもドーバーガンやビームサーベルといた武器を使用している以上、エネルギーはそれなりに減った。
また、推進剤の問題もある。
いや、寧ろこっちはエネルギーとかよりも深刻だろう。
何故なら、トールギスも先程かなり派手に機体を動かしているので、エネルギーよりも推進剤の消耗の方が激しいのだ。
「こっちも消耗を考えると、大人しく向こうが撤退してくれるのなら助かるけどな。まだそれなりに余裕はあるけど、出来れば連戦はしたくない」
「ふんっ!」
俺の言葉を聞いていた五飛が、不愉快そうに鼻を鳴らす。
……何だか五飛のこういうところ、イザークに似ているよな。
五飛とイザークか。
実力そのものはイザークの方が圧倒的に強いが、似ているのは性格だ。
だとすれば、五飛も恋人が出来れば性格が変わる可能性があるな。
その第一候補は、やっぱりサリィか?
「取りあえず基地に向かうか。MSの整備は補給もする必要があるしな」
「ええ。その辺はもうパイロットに頼んであるから、心配はいらないわ。アクセル達は少しでも休んでなさい」
凛の言葉に、俺達はそれぞれ頷いて椅子へと座る。
……五飛も凛や綾子は自分よりも上位の存在だというのは認識してるのだろう。
大人しくその言葉を聞き、椅子へと座る。
「はい、アクセル。喉が渇いたでしょ」
「悪いな」
凛から渡された冷えた紅茶に、口を付けて飲んでいく。
冷たく、微かな甘さを感じられる液体が身体の中に染みこんでいくのが分かる。
……まぁ、すぐに魔力に変わるんだが。
ともあれ、紅茶を飲んで一旦落ち着く。
どのみち今の状況で俺達がやるべき事はない。
救援に向かう予定だった基地も、既にOZが撤退している以上、急いで向かう必要もないだろうし。
「で、これから基地まで行ってどうするんだ? もうOZが撤退しているのなら、俺達が基地に向かう必要もないだろ?」
「そうですね。ですが、万が一の可能性もありますから、行っておいた方がいいかと。それに、整備や補給の類も必要でしょうし」
「……まぁ、な」
推進剤やエネルギーの補給は、確かに必要だ。
それに、基地にしても実際に俺達がその姿を見せた方が安心する、か。
OZの部隊と俺達が戦っている光景を見ていないのだから、今の状況で完全にこっちを信用しろという方が無理だろう。
であれば、やっぱりこのまま基地に向かうのが最善だろう。
「分かった、ならそうしてくれ。ただし、一旦退いたと思わせて攻撃をしてくる……という可能性もあるから、周囲の警戒は忘れずにな」
「ええ、パイロットにもその旨伝えておきます」
そう告げると、サリィは早速基地へと向かうという指示をする為にコックピットへと向かう。
「行き先を変更しないのなら、通信機で指示してもいいんじゃないか?」
「ま、向こうには向こうで色々とあるんでしょ」
綾子の言葉に、凛が肩を竦めてそう告げる。
なるほど。サリィがシャドウミラーと行動を共にしているのは、五飛についての監視という面もある……というか、それが一番強い。
である以上、当然のように先程の戦いで五飛がどのように戦ったか……具体的には、OZを相手に手を抜かなかったのか、もしくは連合軍に対して不利な行動を取らなかったのか。
そして短時間であっても五飛と接する事によって理解出来た事を、連合軍に報告する必要があったのだろう。
その辺はまぁ、サリィの仕事として理解出来ないでもないから、特に何を言うつもりもないが。
「それで、今更だけどOZと戦ってどうだったの?」
ふと、凛の口からそんな声が聞こえてくる。
それこそ、言葉通りに今更?
そう思ったが、凛の視線が向けられている……つまり尋ねられているのは俺ではなく五飛なのだと理解する。
「今更そんな事を聞くのか? 俺は今までずっと1人でOZと戦ってきたんだ。その時に比べれば、楽になった程だよ」
「あら、それはシャドウミラーに入って良かったという事?」
「……ふん」
凛の言葉に鼻を鳴らして答えるが、それまでのように力が入った物ではない。
実際、今までは五飛の……正確にはガンダムの能力についていけるような機体はおらず、そもそもガンダムはテロリスト……いや、ゲリラ的な扱いでOZへと攻撃を仕掛けていたのだから、当然のように味方は存在しなかった。
特に五飛は原作でも色々と不遇だと言ってもいい。
ヒイロはデュオと、トロワはカトルと行動を共にしているのに対し、五飛はあくまでも1人だったのだから。
……もしかして、五飛が妙な性格になったのはそれも関係しているのか?
いや、ガンダムに乗って地球に降りた時から、既にこういう面倒臭い性格だった気がする。
ともあれ、他の面子と違ってあくまでも1人で戦ってきただけに、自分と同レベルの強さを持った仲間というのはピースミリオンに合流するまではなかった筈だ。
そういう意味では、この歴史は原作とは大きく異なり、五飛にとってもよりよい待遇になっている……のか?
まぁ、その辺はオペレーション・デイブレイクを失敗……とまではまだ言い切れないが、それでも原作と違って完全な成功とはとても言い切れない。
それに連合軍もコロニーとの宥和政策を選択したのだから、明らかに原作よりはいいだろう。
……まぁ、代わりにって訳じゃないけど、この歴史では五飛が俺にMS戦で2連敗し、生身の戦いでは綾子と凛に負けといった具合に、五飛に限ってはかなり黒星が続いているんだが。
うん、原作と変わった結果、五飛の待遇が一番変わっているな。
「ま、私が言うのもなんだけど、シャドウミラーというのは色々と特殊だものね」
「だろうな。そもそも、戦力が2人だけの傭兵団など普通は存在しない。それでいながら、正規兵と比べても高い技量を持っているときているのだから」
少しだけ興味深そうな様子を浮かべる五飛。
俺、凛、綾子だけの傭兵団というのは、明らかに小規模だというのは事実だ。
本来の意味でのシャドウミラーであれば、それこそこの世界を圧倒するだけの物量を展開出来るんだが……いや、本当にホワイトスターとは、いつ連絡が取れるのやら。
レモン達もそろそろ探しにきてもいい頃合いだと思うんだが。
時間の流れが違うと見るべきか。
「アクセル代表、それに他の皆も。そろそろ基地に到着するので、降りる準備をして下さい」
俺がレモン達について考えていると、コックピットから戻ってきたサリィがそう告げる。
どうやら俺達が話している間に、そこまで基地へと近づいていたらしい。
そんなサリィの言葉に従い、俺達は輸送機を降りる準備をする。
……と言っても、特に何か荷物を纏めたりする必要もない。
荷物と言えばMSくらいだが、補給と整備は基地の整備兵に任せる事になるだろうし。
ああ、MSの搬送は俺達がするのか?
整備員に任せても良さそうだが……五飛辺りは自分の機体を他人任せにするのは好まないだろうし。
だが、整備や補給は連合軍の整備員にやって貰うのだから、当然のようにその辺は割り切って貰う必要があるんだが。
「五飛、お前の機体の整備と補給も連合軍の整備員にやって貰うことになるが、構わないな?」
「……」
俺の言葉に沈黙を保つ五飛。
やはりヒイロと同じく、自分の機体を他人に触らせたくはないタイプか。
ナタクという、自分だけの名前を付けているんだし、それだけガンダムに対する思い入れが強いんだろう。
だが、それでもこれからの事を考えると、五飛にはその拘りを捨てて貰う必要がある。
時間がある時であれば、五飛がシェンロンガンダムの整備をしてもいいだろう。
しかし、これから俺達が行うのはOZとの戦いだ。
その中には当然連戦になる事もあるだろうし、1人で整備をしているだけの余裕がないという事も十分に考えられる……というか、間違いなく普通にあるだろう。
恐らくノベンタは俺達シャドウミラーを、連合軍が苦戦している戦場へと送り込む筈だ。
それは決して間違っているとは言えず、それどころかシャドウミラーのような突出した戦力の使い方として考えればこれ以上ない程の正解とも言えるだろう。
だが、この地球にある連合軍の基地がどれ程の数になるのか。
勿論その全てにOZが攻撃を仕掛けている訳ではない。
OZの中で優先順位の高い順番に攻撃を仕掛けているのは間違いないのだから。
それでもOZが攻撃を仕掛けるだろう基地の数は多く、そして連合軍の戦力では練度の問題で防衛戦を行っても決して有利にはならない。
そんな場所を次から次に俺達が救援に向かうのだから、当然のようにこっちに休む暇はないだろう。
……正直、俺はそれなりに体力に自信があるが、出来れば凛と綾子は十分な休憩時間を作ってやりたいと思う。
体力的な問題ではなく、精神的な問題で。
いっそ俺だけで攻めるというのはありか? ……いや、どのみち俺が今乗っているのはトールギスであって、永久機関の動力炉だったり、武器のエネルギーを機体から流用出来るといったシャドウミラーでは普通の機体じゃないんだから、その辺は無理か。
推進剤の問題もあるし。
幾らトールギスが強いと言っても、OZに物量作戦で来られればこっちのエネルギーや推進剤が尽きるのが先だし。
そんな風に考えている間に輸送機は着陸態勢へと入り……俺達は本来救援予定だった基地へと到着するのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:715
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1245
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