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勇者指令ダグオンA's どっこい

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第二十話 埋蔵金を探せ!!



はやて
「遅くなりましたが・・・あけましておめでとうございます!」


「ええっとあけましておもえでとうございます」

はやて
「あんた何やってんの?」


「年賀メールの返信」

はやて
「送られてきた文章そのまま転送で返すんやないわ!!失礼やしすぐにバレるわ!!!」


「痛ぇえええええ!!ギブギブ!!タワーブリッジは止めてえええ!!」


「こんな面々の人達ですけど・・・今年もよろしくお願いします」




第二十話 埋蔵金を探せ!!


ある日の力。

「ふふ~ん」

いつものごとく何を考えているか分からず生きているのか死んでいるのか思考も読めない力が飛鳥が経営するバー「フェニックス」に立ち寄った。

「飛鳥~なんか頂戴~」

「いいの?高校生・・・」

「年齢的にはセーフなの!」

2年間留年しているので年齢的には20歳の力その時・・・

「あ!悪い」

うっかり力が店の瓶を割ってしまった。

すると飛鳥が力の顔に紙を張り付けた。

「なにこれ?」

「何って請求書・・・今割ったお酒の代金28万円」

「なぬ!?」

代金を見て目ん玉が飛び出る力ちゃんその理由は・・・

「だってこれ限定品だよ・・・そんくらいするの・・・」

「ええええええええええ!!!」

そう言って絶叫しながら力が飛び出て行ってしまうと飛鳥はわれた瓶を掃除しながら・・・

「まっ・・・これで普段の行いの悪さが少しは抑えられるっしょ・・・」

最初から力に弁償できるとは思っていないのと弁償などしてもらおうとも思っていない飛鳥。

少し脅せば力の暴走が緩和されると思ったらしい。

「けどな~皆が集まった時に楽しく飲もうと思ってた限定品だったのにな~・・・しょうがないミツキさんに頼んで安く卸してもらうか」

と言いつつ暢気にミツキに注文する飛鳥だった。

一方家に帰った力は・・・

「くう!俺にこんな物払えるわけないだろう・・・」

とてもじゃないが、力が弁償できるような金額ではないので頭を捻る力。

その時テレビを見ていた楓が・・・

「お爺ちゃん!見て下さい!これこれ!」

力にテレビを見せる楓。その映像は何処かの誰かが埋蔵金を発掘して大金持ちになったというニュースであった。

それを見た力は・・・

「これだ!!」

という訳で海に来た力と相変わらず無理矢理巻き込まれた楓。こんな罰当りな事にダグテクターは使えないのでどうやって海中を探索するかと言うと・・・

「これぞ私が作った海底探索スーツです!!」

楓が創り上げた強化スーツであったのだが・・・

「断る!」

「ええ!何でですか!?」

「お前の発明は当てにならん!!」

「そんな!魔導アーマーだって見事に作り上げたじゃないですか!」

「あれ水中適正Bくらいだっただろうが!海を甘く見ちゃいけないんだぞ!!」

力の意見に楓は真っ向から反論した。

「ふ!そう言うと思ってました・・・このスーツはこの間啓介さんにお願いして分析させてもらった後に深海1万メートルに耐えられるようになっている・・・はずです」

「はずってなんだよ!お前ちゃんと水圧のテストしたんだろうな「ウチにそんな設備あると思いますか?」無いよな」

ミツキの所にでも持って行けば水圧実験くらいさせてもらえるのだろうが・・・同時に要らん機能を追加される事が予想された。

「それにサイモンさんのタクティカルスーツの機能をいれました!あれ元々は惑星探索用の強化スーツなので」

「しゃあねえ行ってくるか」

こうして渋々力は楓の作った水中探査スーツを身に纏い北斗のボロ船に乗ってポイントに向かうのだった。

「たく・・・何であいつ今時櫓こぎのボートなんだよ・・・」

「エンジンくらいは付けてほしいですよね」

何やかんや言って人力でポイントに辿り着くと機材一式を取り出しモニターできるようにする楓。

「それじゃお爺ちゃんいってらっしゃ~い」

「へいへい・・・」

楓に見送られ水中に潜る力。

その表情は不安しかないのは気にしないでいただこう。

順調に潜っていく力・・・なのだが・・・

ギシギシギシギシ

「おい楓!変な音するぞ!水圧に負けてるんじゃないのか?」

『私の技術を信じて下さい!大丈夫です・・・多分』

「多分は止めろって!!」

通信機の先の楓の無責任な発言に超不安になる力すると地に足がついた。

「ん?何か着いたぞ?しかし暗いな深海ってのは真っ暗だぜ?」

『まぁ・・・陽の光が射しませんからね・・・お爺ちゃん腕の操作盤でライトのスイッチ押して下さい。』

「おう・・・これか?」

腕のスイッチを押すと頭部部分からライトが現れ正面を照らした。

「いくら前が見えても地形が見えないと不安だな・・・楓?もうちょっと全体が見えるものないのか?」

『腰に水中でも使える照明弾積んであります』

「これか・・・手動か」

力が照明弾を投げると・・・

『いきなり明るくなってびっくりした深海魚に襲われるかもしれませんから使用には十分注意してくださいね』

「お前それ早く言えよ!!」

時すでに遅し照明弾で周囲が照らされると・・・そこには力の身体の何倍もあるとっても凶悪そうな顔の深海魚の姿が・・・

『キィキィ・・・』

深海魚は力をじーっと見ると・・・

『キィシャアアアアアアアアア!!』

物凄く鋭利な牙をむき出しにし襲い掛かってきた。

「ぎゃああ!逃げろ!!!」

力が必死に走って見えると深海魚は物凄いスピードで力を追いかける。

「何だありゃ!あんな深海魚見たことねえぞ!」

『深海はまだまだ未知の領域ですからね~発見されていない新種が居てもおかしくないですし』

「冷静に解説してないで助けろ!」

『そうですね~お爺ちゃん高速で移動出来るように改良型スクリューを装備してるので操作盤で』

「これか?」

力がスイッチを押すと背中からスクリューが出て凄まじいスピードで移動できるようになった。

だが・・・

『キシャキシャキシャ!!!』

深海魚はさらにスピードを上げて力を追いかけ等々力に噛み付いた。

「くそ!なんて執念深い野郎だ!この!この!!」

噛み付かれながらも必死に殴り返す力だが、ここは水中・・・浮力でパンチ力が半減してしまう。

「楓~なんか武器は無いのか武器は~」

作ったのは楓なので恐ろしいまでに頑丈な水中強化スーツなので破損はしていないものの衝撃やら何やらで装着している力は溜まった物ではない。

すると楓は・・・

『とりあえず!もしもの時の為に魚がびっくりする程度のエレキ光線放てるようにしてるので右腕構えて甲のスイッチを押してください』

「こ!こうか?」

力が深海魚に向かって右腕を構えスイッチを押すとエレキ光線が発射され深海魚は痺れ力を離した。

のだが・・・

「き・・・距離を考慮しておくんだった」

至近距離で撃ってしまったので自分も痺れてしまった力。

すると

「ここは・・・探検も済んだことだし・・・記念写真でも撮って帰るか・・・楓!水中カメラある?」

『はいはい~操作盤の奥にありますよ~』

そう言ってカメラを置きセルフタイマーで深海世界をバックに記念写真を撮る力。撮影の瞬間無数の深海魚たちが集まったことはスルーする事にし地上へ向かう力だった。

「ぶっは~疲れた~」

「お爺ちゃんお疲れ様~」

強化スーツ脱いで一息入れる力に楓は・・・

「で?お爺ちゃん埋蔵金は?」

「あ・・・」

すっかり忘れてしまった力。完全にただの深海探検で終わってしまうのであった。

その後飛鳥に頭下げまくった力はとりあえず飛鳥の手伝いをやらされまくるのであった。

 
 

 
後書き



「なに!?時空管理局用の特殊車両を作った!?」


「ええ・・・はやてさんに頼まれてしまいまして・・・」


「良いのか?管理局が質量兵器持って・・・」


「という訳でお爺ちゃんテストドライバーよろしくお願いします~」


「て!俺が実験台か!!」

次回!勇者指令ダグオンA’s どっこい 悲惨散々!テストドライバー


「ドライビングテク的なことはミツキさんに頼んでユウさん派遣してもらったので大丈夫です!じゃ!私は作るだけ作ったので後よろしくお願いします!」


「お前な!」
 
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