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勇者指令ダグオンA's どっこい

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第二十一話 悲惨散々!テストドライバー


第二十一話 悲惨散々!テストドライバー

本日時空管理局にて・・・

「であるからにして・・・」

何やら会議の真っ最中であり偉い人達が集まっている中にはやての姿が。

「ふぁ~・・・・」

とてもつまらなさそうにはやてが欠伸をしていると上司から。

「それでは管理局の特殊車両の開発をお願いします。各部隊提出するように特に機動六課!」

「え?」

話の概要をさっくりと理解した。管理局の特殊車両の開発と言う各部隊の技術力の成果的な何かを見る的な企画のようだ。

しかも優勝者には金一封が出るらしく闘志を燃やす各部隊の代表。

しかし底を付いた六課の費用ではとてもじゃないがそんな特殊車両など作れるはずも無く・・・

「何で私ですか!?」

楓を呼んだはやてだった。

「いやな~楓ちゃんやったら車一台作るのなんてチョロいやろうな~って思って」

「別にいいですけど・・・」

すると楓が手を出してくると、はやては・・・

「楓ちゃん頑張ってな~」

握手するはやて。

「いやいや!はやてさんそうじゃなくて開発費・・・」

その言葉にはやての顔に影が堕ち・・・

「ウチにそんな金あると思うか?」

日頃、力もろとも何かしら破壊しては弁償しているので財産少ないはやて。

「楓ちゃんならそんなもん無くても作れるやろうが!」

「無理無理!!」

「あん!?この間トンカチ持っただけでスクラップ寸前のブレイブローダー新品同然に直したやろうが!!・・・てあれどうやったん?」

「ははは・・・そりゃあ企業秘密です」

はやても押しが強いので何やかんやで引き受ける羽目になった楓はダグベースのメカニックルームでツナギに着替えると・・・

「まぁどうせ負けるんですから中古車にそれっぽい物付けて塗装すれば誤魔化せますか・・・」

といって製作に取り掛かろうとするがダグコマンダーに通信が入ったので開いてみると・・・

「いい加減なもん作ったらどうなるか分かってるやろうな」

思いっきりプレッシャー掛けられる楓。

結果

「ええい!もうどうにでもなっちゃえ!!」

自棄起こして本気以上の開発をしてしまう楓であった。

翌日

「ふぁ~・・・」

朝早く叩き起こされてしまう力はミッドチルダ、機動六課ガレージに呼び出されていた。

するとそこには楓と共に1台の赤い車があった。

「なんじゃこれは?」

「お爺ちゃん!これぞ私の開発した管理局用特殊車両です!」

「ふ~ん」

対して興味無さそうな力。

すると

「じゃお爺ちゃん私は作ったのであとよろしくお願いします」

「へ!?どういう事!?」

何の説明も無く特殊車両を押し付けられてしまう力。

「私は作るだけ作ったのでテストはよろしくお願いします!!性能は大丈夫だと思いますので」

「て!俺が実験台か!!?」

言うだけ言って帰ってしまう楓に非常に困ってしまう力ちゃん。すると次元電話取り出してある人物を呼び出した。

その人物とは・・・

「何で俺!?」

数少ない力の友達ユウ・サエグサさん。

「何で俺呼び出したの!?」

「お前この話の中の普通の人間代表だろ!?お前が乗れなきゃ意味はないの!?」

「ひでぇ・・・ていうかこの間ウチの倉庫からスクラップパーツが大量に消えてたな・・・それ全部ハンドメイドパーツにして作ったのかこれ・・・」

と言いながら力とユウがもめていると・・・

『そろそろテスト走行を始めませんか?』

「ん?ユウなんか言ったか?」

「いや?何も?」

何処からともなく声が聴こえたのでユウに尋ねてみるが自分ではないという・・・すると

『私です』

そう言ってボンネット開けて力の頭を挟み込む特殊車両。

すると旋回し力を放り投げた。

「げほげほ・・・死んじまうだろうが」

『ご心配なく・・・楓さんから貰ったデータではこの程度の攻撃で死ぬことはないです』

「く・・車が喋ってる」

特殊車両が喋った事に驚くユウ。特殊車両くんの話によるとデバイスの様にサポート出来るようにとAIつけたらしい。

『それにしても聞いていた通りの無礼な人ですね』

「何だと!このポンコツ車!!」

接近したら危ないので離れてお尻ペンペンで挑発する力。

だが・・・

『甘いですよ』

特殊車両のリアサイドが開きビーム砲が現れ発射された。

「ぎゃああああああ!!」

思いっきり直撃して痙攣する力ちゃん。

『次に無礼な態度をとったらもっと威力のある奴をお見舞いしますよ』

「くそ・・・あいつの方が上手か」

「力・・・さっさと終わらせようぜ」

ユウの一発にさっさとテストを終わらせようとするのだが・・・

「よし!始めるか!」

ダグテクターを装着して完全防護の力ちゃん。

するとユウが・・・

「テメ!きたねえぞ自分だけそんなの着やがって俺にも貸せ!このこのこの!!」

力のダグテクターを引っぺがそうとするユウ。だが引っぺがせないのでヘルメットを装着するのであった。

早速運転席に座る力とユウ。作ったのは楓なのでアテに出来ないと思っている力・・・だがメカはチンプンカンプンなのでユウに見てもらうと・・・

「力・・・このスペック・・・凄いぞ・・・」

ユウの解説によると最高時速は光速に近くなり耐久力はスターライトブレイカーの10億倍に耐えられるらしい。

「あの人・・・本当にお前の子孫なの?」

「知らん!」

そうこうしていると管理局から連絡が入った。

どうやら銀行強盗があったらしく、犯人がこちらの方に逃走しているらしい。

「ようし!んじゃ実戦と行くか!!」

そう言って力が犯人を追跡するべく特殊車両に指示をすると・・・

『了解。最適なルートを計算します』

「計算!?」

特殊車両の『計算』という言葉に青くなる力。

「ん?どうした力」

「楓は俺と同じで【馬鹿】だから算数出来ねえぞ!!!」

「何ぃぃぃぃぃぃぃいい!!!」

この物語で一番便利な楓・・・だが勉強は力を色濃く遺伝したらしい。

力の言葉に仰天するユウ・・・すると特殊車両は・・・

『大丈夫です・・・その辺の事は大地さんがやりましたので』

力の方が遺伝しなかった頭脳労働担当の大地が作ったので一安心の力とユウ。

すると最適なルートが計算されユウがアクセルを踏むが・・・

「「ぎゃああああああああああああああああああああああ!!!」」

軽く踏んだだけで凄まじい速度で発進したのだ。あまりのGにシートにめり込みながら必死に耐える力とユウ。

現在の速度時速3000キロ

「力~!?これハンドル操作メチャクチャ難しいんですけど」

力以上のドライビングテクを持っているユウがハンドル操作に苦戦していると一般道に出てしまった。すると前方の車は渋滞していたので通れそうもない。

だが・・・

『スカイモード起動』

「「ええ!」」

特殊車両のタイヤが変形しブースターとなり滑空した。

「車なのに空飛んでる」

「何でそんな機能つけたんだあいつ?」

楓のセンスに疑問を持ちながらに空から犯人を見つけるとすぐさま舞い降り犯人の車の後方についた。

犯人は質量兵器を持ち出し後方の力達を攻撃し始めたのだ。だが、かすり傷一つ付かず追跡を続行する。

するとユウが・・・

「やりやがったな!フルアクセル!!」

アクセルを思いっきり踏み込むとエンジンがフルパワーになり車体が赤く発光した。

「なぬ!?」

そのまま犯人の車を通り過ぎた。

すると・・・

ドッカーン!!

犯人の車を木っ端微塵に破壊してしまったのだった・・・しかし犯人は座席と共にその場に残されただけで済んだのだった。

「何この奇跡の攻撃技・・・」

「人間には効果のない技かよ・・・」

「非殺傷設定技か・・・深く突っ込まないでおこう」

犯人も唖然としている最中御用となり力達は大手柄を挙げるのであった。

だが・・・結果性能があまりにも危険なので不採用となったのだった。

その理由としては性能面では合格だった・・・のだが・・・

性能を追求しすぎて並の人間が運転出来ないのと耐えられなかったからである。

因みに普通の人間代表のユウは帰ったら暫くリバースしたとか・・・

そんなこんなで無用の長物と化してしまった特殊車両。

「悪かったなぁもっと上手くいったらな」

『いえいえ気にしないで下さい・・・私のようなAI付では扱いが難しいのでしょうね』

「お前良い奴だな~心配するな俺が再就職先紹介してやる!!」

そんなこんなで力が特殊車両を連れて行ったのは・・・

「なあ畢こいつの事引き取ってやってくれよ・・・」

キャピトラに連れてきたのだ。早い話がライダーマシンとして使ってもらおうと考えたらしい。

「良い奴だよ~!スターライトブレイカーの10億倍に耐えられるし、おまけにフルパワーなら光速に近くなるんだぜ・・・悪路だってすいすいと」

「わかったわかった・・・私が引き取るのだ」

そう言ってあっさり特殊車両を引き取ることにした畢。

すると畢は特殊車両のお前に立ち相棒を紹介した。

「こちらモトホッパー・・・私の相棒なのだ」

『よろしく』

新しい仲間にあいさつするモトホッパー。特殊車両は・・・

『すみません・・・名乗れません』

「そうか・・・名前が無いのか・・・う~んじゃあお前は今からブライドロンなのだ!」

『ブライドロンですか・・・良いですね気に入りました・・・初めまして私はブライドロン』

「よろしくなのだ!ブライ」

再び挨拶をかわす畢。

「いやぁめでたしめでたし」

力がそう言って円満に解決すると思われたのだが・・・

「アホかあああああ!!勝手に渡すな!!!」

勝手にあげてしまった事に激怒するはやてであった。




 
 

 
後書き

「いや~大変だったな」

大地
「ああ・・そうだな」


「あれどうしたの?大地~スバルと手なんか繋いじゃって~」

大地
「離れないんじゃ・・・接着剤のせいでな」


「あれ・・・くっ付いちゃったの!?中和剤・・・てないじゃん・・・ミツキさんに発注して・・・え?1週間かかるって・・・」

大地
「なぬ!?1週間このまま」

次回!勇者指令ダグオンA’sどっこい 大地の災難


「これは・・・1週間そのままで過ごすしかないかも・・・」

大地
「て!貴様風呂はどうすんだ風呂は!!!」


「適当に頑張って~としか言えない(涙)」


 
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